グレングラントの人も「ジョン・グラント」?!
グランツの人は「ウィリアム・グラント」??!
頭混乱ですぅ~(*_*;
スペック
名前 | グレンファークラス 10年 |
タイプ | シングルモルト |
地域 | スペイサイド |
製造元 | グレンファークラス蒸溜所 |
熟成樽 | シェリー樽 |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 3,278円(税込) |
リーズナブルな本格派シェリー樽熟成モルトウイスキー
1836年ロバート・ヘイは、自分が所有している農場の中にグレンファークラス蒸留所を創業しましたが、彼が英国政府公認のウイスキー製造免許証を取得するまでには、さらに13年の歳月を要してしまいます。
1865年に牧畜業を営んでいたジョン・グラントが、エルギンの牧畜市場に近い場所を探していたところで、グレンファークラス農場(蒸留所を含む)を512ポンド(現在の貨幣で64,626ポンド)という高値で購入しました。
1905年にはJ&Gグラント社を設立し、現在もグレンファークラス蒸溜所は家族経営のもと運営されています。
創業当時から長い年月をかけて浄化されたベンリネス山麓の雪解け水で造られ、熟成にシェリー樽を使っています。
そして、ガス直火焚き蒸留を今も行っています。
今も直火式を行っている理由は、観光客やマニアを喜ばせるためではなく、品質上の理由からです。
実は1981年にスチームが試されたことがありましたが、結果「このニューメイクスピリッツはガッツがない」という結論に達し、直火式に戻しました。
ポットスティルはスペイサイドで最大規模を誇る6基あります。
かつて、グレンファークラス蒸溜所で生産されたウイスキーの大半は、グレンファークラスと他の蒸溜所の製品を混合してハウスブランドのブレンドをつくるブレンダーに送られていました。
しかし、1960年代にウイスキー市場が軟化し始めると、グラント家は自社ブランドに多額の投資を行い、将来的に自社ブランドで販売することを前提に、大量のウイスキーを生産・貯蔵し、熟成させることにしたのです。この賭けが功を奏し、グレンファークラスのシングルモルトスコッチウイスキーは、世界中で販売されています。
シングルモルトにこだわり、独自の個性を大切にしているため、現在はブレンダーにカスク売りは一切行っていません。
グレンファークラスの主力商品であるこの10年物は、ほぼすべてのウイスキーと同様、オロロソ・シェリー樽で100%熟成されています。
飲んでみた感想
香り
お花畑のような香りが漂ってます。
そして、バニラや蜂蜜のような甘い感じの匂いですね。
あとわずかですけどドライアイスのような匂いや、ちょっと香ばしいカラメルソースのような感じもしています。
全体的に甘い香りと言っていいんじゃないでしょうか。
ストレート
まずは甘味ですね。
そしてちょっぴり苦味、辛味があるんですが、チョコレートで言うとビターチョコレートよりミルクチョコレート寄りな感じでしょうか。
アルコール刺激はそこそこあります。
後味に塩味も少しありますね。
あとほんのちょっとなんですけど、これは樽の味わいだと思うんですが、シェリー樽熟成にありがちなゴムっぽい感じがありますね。
出方によってはすごく味を損なう方向にいくケースもあるんですが、このウイスキーの場合は良い方にいってると思います。
加水
まずは水を少しだけ加えて飲んでみます。
甘味や刺激がかなり抑えられてコクのある味わいです。
しかしながら、抑えられたと言っても甘味はかなりあることはあります。
ストレートよりも控えめになったという言い方でいいんじゃないかな。
もう少し水を加えてトワイスアップにしてみます。
甘さ控えめなカスタードプリンと言った味わいなんですよ。
これもまた控えめと言いながら、そこそこ甘いということにはなるんですが、カラメルソースの香ばしさもちょっぴり感じられます。
ウイスキーらしさは十分あるんですが、その中にこういったスイーツっぽい味わいがありますね。
オンザロック
甘渋いですね。
甘味、苦味、辛味といったところですけど、なかなか味わい深いと言うか、コクもあってじっくり飲んでいきたいオンザロックです。
ここまで飲んだところで改めてアルコール度数を確認してしまいました。
というのも、40度だってことは分かって飲んでたんだけど、度数の高いウイスキーに感じます。
もっとアルコール度数が高いんじゃないかと思ってラベルを見返したくらいです。
それはアルコールが強いというよりも味わいが深いのでそう感じたというところでしょうかね。
「THE シェリー系ウイスキー」を好んでいる方には絶対にオススメです。
水割り
飲みやすいです。
ウイスキーを飲み慣れてない方でも軽やかに飲めてしまう味わいなんじゃないでしょうか。
やや辛口な白ワインといった口当たりでもあります。
以前このウイスキーを一度だけ飲ませてもらった時、水割りが物足りなく感じた記憶があります。
今再び飲んでみるとその物足りなさというのはこのあまりの口当たりの良さだったんでしょうね。
シェリー樽の味わいがゴムっぽくならないギリギリのところで美味しい方に寄っているんじゃないでしょうか。
ハイボール
ストレートや水割りに比べると若干甘さ控えめになった感じはありますが、やはり甘口というところに当てはまっていると思います。
フルーティーでジューシーなハイボールですね。
シェリー樽の感じがしっかりあるんですが、ゴムっぽさというのはあまり感じられません。
それがここではどちらかと言うと酸味や苦味の方にいっているのかなと思いますよ。
これはグイグイいけちゃう系のハイボールです。
所謂、飲み過ぎ注意というやつですね。
ウイスキーミスト
クラッシュアイスでソーダ割りをしてみました。
これはもうアルコール飲料という味わいではないですよ。
ソフトドリンクという感じです。
でもアルコールはしっかりあるので、その辺はご注意ください。
ストレートの時の味わいがしっかり再現されていて、ストレートをそのまま炭酸で割った感じです。
グイグイ飲めて飲み過ぎ注意と言うんであれば、このウイスキーミストは厳重注意というところでしょうか。
本当にこれだと飲み過ぎてしまうと思います。
それだけ美味しいです!
総評
シェリー樽熟成の甘口ウイスキーが好きな方は絶対ハマると思います。
そんな方たちはもうとっくに飲んでいらっしゃるんではないかという気もしますが、もし未体験の方がいたら絶対飲んで頂きたいと思います。
今回はグレンファークラス10年をチョイスしたんですが、8年や12年もそのうち味わいたいと思います。
とても美味しいシェリー樽熟成ウイスキーのグレンファークラス105もテイスティングしているので、そちらもご覧ください。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度