スペック
名前 | マックギボンズ レッドリボン |
タイプ | ブレンデッド |
製造元 | ダグラス・マクギボン |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 1,408円(税込) |
コスパ良き「ソーダ割り」で美味しいブレンデッドスコッチ
フレッド・ダグラス・レインが1947年にダグラス・マッギボン社を創業し、1950年にはダグラス・レイン社を設立、ダグラス・マックギボン社はその子会社となりました。
現在は息子のフレッド・レインと孫娘のカーラ・レインによって運営されています。
フレッドの兄スチュワートも家族経営に携わっていましたが、父の死去後の2013年に円満に会社を去り、息子たちとハンター・レイン社を設立、いくつかのブランドを引き継いでいます。
フレッドは1950年に生まれ、16歳で父とともにさまざまな国を旅して製造工程やビジネスプロセスと言語を学びました。
1950年代から60年代にかけて「安くて楽しい」というイメージがあった同社のウイスキーは、旅行小売業者である Duty Free Shoppers (DFS) から、極東の裕福な旅行者にアピールするブレンド スコッチ ウイスキーのシリーズ開発を打診されました。
そこで、ザ キング オブ スコッツを免税市場で発売、そしてヨーロッパ、アメリカ、アジアの市場に参入など販路を広げてきました。
ダグラス・レイン社は豊富な品揃えで知られていて、約20のウイスキーブランドがあります。
シングルカスクウイスキーやブレンダーとしての技術を生かした前出のザ キング オブ スコッツやマックギボンズ スペシャル リザーブなどのブレンデッドウイスキーを意欲的にリリースしている企業です。
また、ジン、ウォッカ・ラム、コニャックなどの蒸留酒も取り扱っています。
現在の事業は当初の事業内容とほぼ別物となっていて、フレッド自身も「父は今の会社のことをほとんど知らないだろう」と語っています。
マックギボンズは1970年代に誕生しました。
1976年には陶器製デカンタの3番ウッドのクラブヘッドのような形のスペシャル リザーブとゴルフバッグの形に成形されたデカンタのプレミアム リザーブが有名です。
「マックギボンズ レッドリボン」はリボンシリーズと呼ばれるシリーズの中でも最も手軽に購入できる価格になっており、最高熟成年数は8年です。
飲んでみた感想
香り
焼きたてのパンケーキにバターを塗ってメープルシロップを少し垂らした感じの匂いですね。
先に飲んだプラチナリボンと基本的に似ているんですけど、プラチナリボンには確かもっとバニラっぽい感じがあったんですよ。
バニラアイスとかホイップクリームとかそういうこと言ってたと思うんですけど、レッドリボンはそこまでの甘い感じはないですね。
プラチナリボンとちょっと香りを嗅ぎ比べてみたんですけど、レッドリボンの方が香り自体ちょっぴり弱めかな。
アルコール刺激は同じくあまり強くないです。
ストレート
甘口ですね。
甘味以外は塩味や酸味をやや感じます。
後からはちょっぴり辛味もやってくる感じです。
強烈なアルコール刺激はないですね。
苦味もあまりないですね。
プラチナリボンほどではないですが、ちょっぴりーティーな感じもします。
加水
まず少しだけ水を加えて飲んでみます。
これもまた甘口ですが、ストレートの時よりも塩味や酸味がだいぶ前に出てきました。
口当たりはまろやかになって、こっちの方が飲みやすいかな。
トワイスアップで飲んでみます。
トワイスアップだとちょっと辛口に感じますね。
塩味や酸味と一緒に辛味が強くなってきて、さらには苦味もあります。
柑橘系のフルーティーさに苦味もあって、オレンジピールみたいな味わいがごくわずかにあります。
オンザロック
ビタースイートなオンザロックです。
口に含んだ瞬間に苦いかなと思ったんですけど、やっぱり甘口なんですね。
そして後から塩味や酸味がくっついてきて、余韻に残るのは甘味と苦味。
ビタースイートで始まりスイートビターで終わるといった味わいでした。
水割り
甘口で割と飲みやすいですね。
ほどよく酸味は塩味、辛味などもあり、後味に苦味がある感じです。
水割りでもあまり薄まった感じがしないので、しっかりお酒をいただいてるという味わいです。
でもさっぱりした味なのでいくらでも飲めちゃうかな。
ハイボール
やや辛口で塩味と酸味がほどよくきいているパンチのある味わいです。
後味にほんのり苦味があってちょっぴりスモーキーかな。
オレンジやグループフルーツのような柑橘系のフルーティーさを感じますね。
やや辛口でフルーティーな味わい。
ウイスキーミスト
酸味がきいていて、甘口でやや苦味があるという味わいです。
青りんごサワーといった感じでしょうか。
飲み進めていくうちにさらに酸味が強くなって、キウイフルーツサワーのような味わいになっていくんですね。
氷が溶けたことが原因なのかもしれないけど、飲んでるうちに青りんごからキウイフルーツになっていくという楽しみ方ができます。
大きい粒のハイボールとクラッシュアイスのこのウイスキーミストどっちも美味しいんですけど、僕の好みはこのクラッシュアイスで作ったウイスキーミストの方がいいかな。
総評
総評の前に改めてマックギボンズ プラチナリボンの評価を見直してみたんですけど、同じような感想ですね。
まず細かい粒のクラッシュアイスで作ったソーダ割りがとても美味しい。
そして水割りがとても美味しくいただけたというあたりでしょうか。
今回のレッドリボンはノンエイジで、以前飲んだプラチナリボンは12年熟成なんですけど、同じような傾向の味わいで比べてそこまで違うのかな?
いや、もちろん違いますよ。
確かに12年熟成のプラチナリボンの方がコクがあったり美味しいところがそこそこありました。
ただ、価格差ほどの違いは感じませんでした。
プラチナリボンが2600円ぐらいなのに対し、このレッドリボンは1400円前後なので、マックギボンズが気に入ったという方は普段飲みにレッドリボン、たまに奮発してプラチナリボン、という飲み方でいいんじゃないでしょうか。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度