スペック
名前 | ハンキーバニスター オリジナル |
タイプ | ブレンデッド |
製造元 | インバーハウス・ディスティラーズ |
キーモルト | オールドプルトニー、バルブレア、アンクノック、スペイバーン、バルメナック |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 1,408円(税込) |
常温で甘口、冷やすと辛口な飲みやすいウイスキー
ボーモント・ハンキーとヒュー・バニスターはロンドンの人々に最高級のウイスキーを提供したいという目標を持っていました。
そして生まれたのがハンキーバニスターです。
ボーモント・ハンキーは親しみやすい社交家で貴族に近いコネクションを持ち、彼らから求められるものを熟知していましたが、ビジネスの実務をこなすのは苦手でした。
ヒュー・バニスターは控えめながら非常に抜け目のないビジネスセンスと豊富な経験、勤勉な性格を持っていました。
2人は1757年、ロンドンのウエストエンドでハンキーバニスター アンド カンパニーを創業しました。
その後1922年、ハンキーバニスター アンド カンパニーは社名を残し、サッコーニ アンド スピードに買収されてから様々なオーナーチェンジを経て、1988年にインバーハウス ディスティラーズに買収されました。
「ハンキーバニスターオリジナル」はインバーハウス ディスティラーズ所有の蒸留所のモルト、オールドプルトニー、バルブレア、アンクノック、スペイバーン、バルメナックを含んでいるそうです。
使用されている麦芽はすべて、ピートスモークを使わずに風乾されているため、ブレンドは繊細でデリケートなフレーバーに仕上がっています。
そして、マスターブレンダーであるスチュアート・ ハーヴェイと彼のチームによって巧みにブレンドされ、40カ国以上に輸出されています。
ボーモント・ハンキーとヒュー・バニスターが優れたブレンデッドスコッチウイスキーを作ることを決意してから、250年以上経った現在もオリジナルのレシピは守られています。
1901年にハンキーバニスターはジョージ5世から初のロイヤルワラントを授与され王室御用達となり、ウィンストン・チャーチル卿のお気に入りでもありました。
2014年のIWSCアワードで「ハンキーバニスターオリジナル」は、ゴールド・アウトスタンディングメダルを獲得しています。
飲んでみた感想
香り
アルコール刺激はやや強めですが、切り出したばかりの材木のようなウッディないい香り。
そして塗りたてのペンキのような匂いと、甘い蜂蜜のような香りがしていて、奥行きがありますね。
ストレート
マスカットのようなフルーティーな甘味、そして酸味も感じられます。
辛味とアルコール刺激もありますが全体的にまろやかで、ややクリーミーな口当たりで飲みやすいですね。
加水
まずちょっとだけ水を足します。
辛味が増したんですけど、まろやかさはさらにアップした感じで、より飲みやすく華やかな味わいになりました。
少し水を足すとアルコール刺激も弱くなって、ストレートよりも飲みやすいですね。
もう少し水を加えてトワイスアップにします。
苦味がだいぶ前に出てきました。
けれども、少し水を加えた時よりもさらにまろやかになって甘味もそこそこあります。
アルコール刺激はさらに抑えられてとても口当たりがいいです。
オンザロック
鼻を近づけるとウッディないい香りがします。
辛口で塩味が少し強めですが、後から甘味がしっかり感じられます。
後味はややビターな味わいですかね。
水割り
トワイスアップで飲んだ時と同じように、苦味が少し前に出てきて甘味もしっかりある感じなんです。
けど、オンザロックでもそうだったように、やや辛口な味わいになります。
このウイスキーは冷やすと辛味が強まってくるんでしょうかね。
甘口で飲みたい場合は氷なしのトワイスアップ、辛口が好みなら氷を入れて水割りがいいんじゃないでしょうか。
ハイボール
フルーティですけど、甘さやや控えめで渋みが程よくあります。
辛口のハイボールがお好みの方にいいんじゃないですかね。
やはりこのハンキーバニスターは冷やすと辛口になるウイスキーなのかなと思います。
思い切ってアイラストームをほんのちょっとだけ足してみたんですよ。
スプーン1杯も無いくらいです。
そうしたらタリスカー程のミドルスモーキーな美味しい味わいになりました。
こういう飲み方もありだと思います。
ウイスキーミスト
より辛口に、なおかつビターな味わいになりました。
ハイボールよりさらにドライで辛口が好みの方にはおススメです。
総評
常温で飲むと甘口、冷やすと辛口と感じられて分かりやすいですね。
どちらも美味しいです。
税込1400円程度で買えて、これははっきり言ってお買い得なウイスキーですよ。
こんなに美味しく飲めるんだったら2500円ぐらいまで出せるかなっていう味わい。
コスパのいいブレンデットスコッチウイスキーでした。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度