おそらく聖ペテロを指しているんじゃないかって話だよ。
スペック
名前 | フォーピーツセイク |
タイプ | ブレンデッド |
製造元 | アンガス ダンディー ディスティラーズ |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 2,508円(税込) |
この価格でこの味はちょっと・・・
「フォー ピーツ セイク」は、アンガス ダンディー ディスティラーズ社のブレンデッドウイスキーです。
バーン・スチュワートの取締役の一人だったテリー・ヒルマンが1950年に設立、現在は彼の子供であるタニアとアーロンがオーナーを務めています。
2000年、スペイサイド地方のトミントール蒸留所を買収し、シングル モルトのストックを入手できるようになり、この買収から3年後、アライド・ドメック社からハイランド地方東部にあるグレンカダム蒸留所を買収しました。
2つの蒸留所を購入し、シングルモルト ウイスキー生産者の仲間入りを果たします。
両蒸留所ともブレンディング設備を備えており、アンガス ダンディー社は、この2つの蒸留所のほか、グラスゴー近郊のコートブリッジにボトリング工場も所有しています。
自社の輸出用ブランドに力を入れています
「フォー ピーツ セイク」は、2019年末デビューした同社の中で比較的新しい銘柄です。
スモーキーなピート香が特徴的ですが、アンガス ダンディー社はその配合を公表していません。
「製麦業者”ピート”」の物語に「フォー ピーツ セイク」の名前の由来があります。
ある時、ミスター・ピートと呼ばれるモルトマンが、キルンに大量のピートを入れすぎたため、いたるところから煙が立ち上り、重いピーテッドウイスキーを作ってしまったということがありました。
その時の蒸留所長が、上空の巨大な煙に「For Peat’s sake!」と文句を言ったそうです。
実は「For Pete’s sake!」と言っており、直訳すると「神の名において何をしているのか」という意味だとか。
しかし、非常にスモーキーで個性的なウイスキーが生まれ、後に正規の生産が開始されることになった時、ひたむきにウイスキーづくりに励んでいるモルトマンに敬意を表して、「For Peat’s Sake」という商品名がつけられたのでした。
スモーキーなシングルモルトと上質なグレーンスコッチ・ウイスキーを見事にブレンドした結果、土の香り、たくさんのスモーク、甘さを持つ複雑なブレンドが出来上がりました。
飲んでみた感想
香り
まず感じたのは謄写版のインクのような臭いですね。
でも、それを覆うような、とっても甘い良い香りがしてるんです。
アールグレイの茶葉のような匂いもします。
うっすらとピートも香っています。
ストレート
甘味と塩味とピートを感じます。
その後から辛味がワーっと出てきて、アルコール刺激も襲ってくるという流れですね。
口に入れた瞬間は辛みや苦み、刺激などはほとんどないのに、後半でこれらが一気にきます。
しかしながら、やはり甘味が強いと思います 。
この構成原酒が何なのか全然わからないんですけど、かなり上質なグレーン原酒を使ってるんじゃないでしょうか。
加水
少し水を足してみましょう。
甘口でピートが効いていて後味に辛味がきます。
酸味と苦味がほんのちょっぴりある感じですかね。
ストレートより飲みやすくなりました。
トワイスアップで飲んでみます。
甘味の後に苦味がきて、そのあとスモーキーな感じですね。
このトワイスアップだと、ピートがかなり感じられます。
個人的にはトワイスアップより水ちょい足しの方が好みですね。
オンザロック
いきなり辛口になりました。
辛味、苦味、渋み、そしてアルコール刺激も強いです。
その後から甘味がやってくるという流れですね。
ピートが苦味に変換されてるんでしょうか。
炭っぽいスモーキーテイストです。
水割り
何の変哲もない普通のウイスキー水割りといったところでしょうか。
一般的に皆さんが考えているウイスキーの水割りといった味わいですね。
ザ・水割り。
甘味だとか苦味だとかスモーキーさとか色々あるんでしょうけど、特に何が感じられるとかそういう感想はないですね。
いわゆる水割りでした。
ハイボール
甘さやや控えめで、渋めなハイボールです。
ピートは酸味と苦味に変換されている感じで、ややスモーキーと言った味わいですよ。
ここでもやはりグレーンを強く感じます。
グレーン比率は結構高いんじゃないでしょうかね。
ウイスキーミスト
ハイボールより甘味が出てきたように思います。
ウッディな感じとスモーキーさもちょっぴりあって、それがいいアクセントになっている感じです。
この飲み方だとそこそこフルーティーな感じでもあるんですよね。
クラッシュアイスのウイスキーミストはこのウイスキーの飲み方としてはかなりいいんじゃないかなと個人的には思います。
総評
何の予備知識もなしに飲んでみたんですけど、飲み方で相当味が変化するウイスキーだなと思いました。
お店のポップには、ピートの効いたブレンデッドみたいなことが書いてあったと思うんですよね。
そんなピーティなブレンデッドウイスキーだったら一度飲んでみよう、と言うことで購入して飲んでみたわけなんです。
お値段税込みで2500円ぐらい。
そんなに出さなくても、例えばベルとかジョニ赤とか、1000円前後で買えるウイスキーがあるじゃないですか。
それを決して超えているとは思えないんですね。
このウイスキーの存在価値にちょっと疑問を感じます。
仮にこれが1000円以下だったらコスパいいよねって言えるかもしれませんけど、フィンラガンオリジナルピーティが買えるようなお値段でこの程度だと、ちょっといただけないかなという感じです。
決してまずいということではないんですけど、この価格でこの味だと損をした感じになるかもしれないですね。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度