スペック
名前 | グランツ トリプルウッド |
タイプ | ブレンデッド |
製造元 | ウイリアム・グラント&サンズ社 |
キーモルト | グレンフィディック、バルヴェニー、キニンヴィ、アイルサ・ベイ |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 1,298円(税込) |
家族経営でスコッチ世界第3位
牛飼いだったウィリアム・グラントは彼と7人の息子と2人の娘は、自分たちの手で蒸留所を建てました。
ジョージ・グラントはモルトマン、チャーリー・グラントはタンを操作し、アレック・グラントはスチルマン、そして、7歳の末娘メタは、男たちにランチを持ってきてくれたといいます。
1887年のクリスマスの日にダフタウンで、グレンフィディックの最初の一滴が蒸留器から流れ出しました。
その5年後、ウィリアム・グラントは、シングルモルトの中で最も手作り感のあるザ・バルヴェニーという第2の蒸溜所を開設されます。
1898年にはグラントウイスキーが誕生し、今ではアイコンとなっている三角形のボトルが登場しました。
その象徴的な三角形のボトルは、1957年ハンス・シュレガーが作成しました。
この形はウイスキーの品質と色を紹介するだけでなく、世界中に輸出するための効率的な積み重ねと梱包も可能にしました。
最初のセールスマンであるグラントの義理の息子、チャールズ・ゴードンは大変優秀なセールスマンでした。
国内の他、極東なども訪問して多くの新規顧客を獲得、ブランドを世界に広めて、ウィリアム・グラント&サンズ社が世界的な輸出企業になるための道筋をつけることになりました。
アメリカで禁酒法が施行されていた頃には多くの蒸溜所は閉鎖しましたが、ウィリアムは禁酒法廃止に備えて生産を続けていました。
こんな感じで、長い間この会社は家族経営を続け、現在の会長はウィリアム・グラントの曾孫であるグレン・ゴードン(第5世代)。
スコットランドで最も古い家族経営のブレンデッドウイスキーメーカーで、世界第3位のスコッチブランドとなりました。
グランツウイスキーは、スティルマン(メーカー)、クーパー(マッスル)、マスターブレンダー(マスター)が一堂に会している唯一のブレンデッドウイスキーメーカーだそうです。
飲んでみた感想
香り
アルコール刺激はやや強め。
絵の具のような匂いと紙の燃えカスみたいな匂いがします。
そしてバニラやチョコレートみが混じった香りも少ししますね。
それってチョコレートパフェって言った方がいいのかな 。
あと微かにスモーキーさを感じます。
ストレート
まずアルコールの刺激から来て、同時に甘さと苦味。
後味のところでしっかりした甘味と、ちょっと塩辛い感じもします。
全体像としては辛口と言っていいでしょう。
加水
アルコール感はかなり残りますね。
そして甘辛さと塩気も感じます。
ちょっぴり泡盛のような癖のある風味も無くはないですが、ホントに微かです。
オンザロック
辛口です。
そして限りなく焼酎に近いという一面もあるんだけど、飲み進めていくとコクがあって、重厚な味わいがありますね。
渋みもいい意味で効いています。
ずっと言ってるように辛口なんですけど、奥の方に絶妙な甘さがある。
それが特にオンザロックで強まったかな。
水割り
水割りだと甘味はダイレクトに来ますね。
癖があるっていう点では泡盛のような方向に行ってなくはないけど、もう少しまろやかで飲みやすいですよ。
ストレートで飲むより、水割りやオンザロックみたいに冷やした方が美味しいかもしれないですね 。
ハイボール
フルーティーです!
ミックスフルーツという感じですかね。
パイナップル、りんご、バナナ、オレンジ、その辺が混ざってるような感じがあります。
ハイボールだとそれほど辛口っていう印象はないです。
とても飲みやすいですね。
飲み続けてるとりんごが特に強く感じられてアップルソーダのような味わいです。
総評
辛口でありながら甘味も強いですね。
グランツ トリプルウッドのキーモルトのうち3種類はモンキーショルダーの構成原酒と一致しているので、似てくるのも頷けますが、グランツのほうが複雑な味わいです。
泡盛のような焼酎寄りの風味もわずかにあり、万人受けするウイスキーと言えるのでは無いでしょうか。
スコッチウイスキー売り上げトップスリーに入るのも納得出来ます。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度
他の人の感想
グランツ トリプルウッドとは知らせずに飲んでもらった感想です!
アルコールが強く、後味はそこまでないが、比較的飲みやすい。加水すると更に美味しい。78点
アルコール感がかなりあり、独特の風味。トワイスアップするとアルコール感が弱まりシェリー感が出てきて飲みやすくなった。75点