グランツ トリプルウッド 12年

ブレンデッド
ロッコは蒸留所で働くコッカースパニエル
彼の仕事は人間の40倍も強い嗅覚で、熟成過程のウイスキーに何かおかしなことがあれば嗅ぎ分けることなんだって

スペック

名前グランツ トリプルウッド 12年
タイプブレンデッド
製造元ウイリアム・グラント&サンズ
キーモルトグレンフィディック、バルヴェニー、キニンヴィ、アイルサ・ベイ
アルコール度数40度
容量700ml
購入時価格3,168円(税込)

濃厚だが飲みやすい、高級感を感じる味わい

ウィリアム・グラントが7人の息子と2人の娘とで蒸留所を開設したのは1887年のこと。
クリスマスの日に最初のスピリッツをボトリングしてからグランツは、6世代にわたってウイスキーを作り続けてきました。
会社の最初のセールスマンのウィリアム・グラントの義理の息子、チャールズ・ゴードンは最初の顧客を見つけるまでに180店に電話をかけ、181軒目にして最初にサンプルを渡せたそうです。
彼はセールスのために極東まで何カ月もかけて航海しましたが、持っていった商品を持ち帰ることは少なかったそうです。

グランツ トリプルウッドシリーズは3種類の樽で12年以上熟成された原酒をブレンドしています。
「グランツ トリプルウッド 12年」はほのかなバニラの滑らかさをアメリカンオーク樽から、ブラウンシュガーの甘さをバーボン リフィル樽から、そしてシェリー樽からは甘いスパイスの力強さを得られました。
リッチで複雑な味わいです。

受賞歴も豊富で、2022年と2023年のインターナショナル スピリッツ チャレンジ金賞、2022年インターナショナル ワイン&スピリッツ コンペティション金賞などがあります。

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飲んでみた感想

香り

こんがり焼いたトーストにバターをたっぷり塗ってメープルシロップをかけたような、美味しそうな匂いです。
そして、わずかですがペパーミントのようなスーッとした香りもしますね。
アルコール刺激はあまり感じません。

ストレート

まず、味どうこうの前にコクの深さを感じます。
甘味はやや控えめですが、それなりにあります。
苦味も弱めですが、程よく感じます。
塩味と酸味もバランス良くて、ほんのりフルーティーな味わいがありますね。
最初に言ったように、とてもコクが深く重厚な感じのテイストです。
かなりずっしりとしてますね。
でも、とても飲みやすく、ずっしりとした味わいであっても口当たりはまろやかです。
ある意味、高級感を感じる味わいでもあるかな。

加水

まずは水をちょっとだけ足して飲んでみます。
ストレートよりは甘口になりました。
そして辛味がしっかり出てきて、程よい苦味もついてくるといった感じでしょうか。
やはり重厚感はあるんですが、フルーティーさが増したように思います。

もう少し水を加えて一対一のトワイスアップで飲んでみます。
塩味と酸味がきいていて、甘さはちょっと控えめになりました。
フルーティーな感じがより強まったかな。
これだけ水を加えても、とてもしっかりした味わいでやはりコクの深さを感じます。

オンザロック

苦味が強めで、塩味もきいています。
アルコール刺激もそこそこ出てきましたね。
後味にはしっかり甘味があります。
そして、やはりとても重厚な味わいです。
その反面、とてもフルーティーで、まろやかさもしっかり感じるんですよ。
氷が少し溶けてくると程よい酸味も加わってきて、とても美味しくいただけます。
軽やかな味わいがお好みの方にはちょっと合わないかもしれないけど、ずっしりした何とも言えない美味しさがありますね。
じっくり味わいながら飲み続けたいオンザロックです。

水割り

やや甘口で軽やかな味わいになりました。
重厚感は無くなった感じですね。
フルーティーさはそのままちょっぴり残ってますし、口当たりがよく飲みやすいです。
ただ後味に少し苦味は残りますので、その辺りが好みの分かれるところでしょうね。

ハイボール

とてもコクのあるハイボールです。
苦味走ったフルーティーさと言うんでしょうか・・・そんな味わいですね。
二口三口と飲み進めていくうちに酸味や甘味、塩味がバランスよく感じられてきて美味しくいただけます。
ストレートからここまでいろんな飲み方をしてきてるんですけど、とても奥行きのあるコクのある味わいというか、重厚な感じがするんですね。
ウイスキーが大好きで、日常的に飲んでいる方にはおいしく感じるけど、そうでない方はもしかするとまずいって思ってしまうかもしれないなって個人的に思いました。
もちろん僕は美味しく感じてます。

ウイスキーミスト

大きめの氷で作ったハイボールよりも甘味が出てきました。
メロンのようなフルーティーさがあって、とても美味しくいただけますね。
重厚感はあまりないので、このクラッシュアイスでソーダ割りにしたウイスキーミストのほうが、どなたでも飲みやすい味わいなのかなと思います。
ビールが大好きで、たまにウイスキーを飲む人に合うんじゃないでしょうか。

総評

ウイスキーに限らず、外見と中身の味が全然違うことがありますが、このウイスキーはボトルデザインと中身の味わいがバッチリ合っていると思いました。
このグランツ12年は見た目を裏切らない味わいでした。
コクのあるウイスキーならば、今まで飲んできたウイスキーの中でピカイチだなと感じましたね。
重厚感があるんですが、まろやかさと飲みやすさも兼ね備えた、なかなかの逸品だと思います。
個人的に僕はオンザロックがとても美味しかったです。
もし他の人におすすめするとしたら、クラッシュアイスでソーダ割りにしたウイスキーミストか、トワイスアップあたりでしょうか。
さらに言うと、とても高級感を感じる味わいですね。
税込3000円前後で、これだけのウイスキーが買えると考えたら、コスパがむちゃくちゃいいと思います。
最後にもう一度、絶対見た目に裏切らないウイスキーです。

甘味

5.0

酸味

4.0

苦味

4.0

辛味

3.0

燻味

2.0

塩味

4.0

刺激

4.0

コク

8.0

お気に入り度

8.0
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