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スペック
名前 | ジョンバー リザーブブレンド |
タイプ | ブレンデッド |
製造元 | ホワイト&マッカイ社 |
キーモルト | モートラック |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 1,320円(税込) |
ジョニ黒似たボトルの実力はいかに
名前の由来であるジョン・バー・カミング氏は、1895年生まれの有名なウイスキー企業家です。
母はモートラック蒸留所の経営者ジョージ・コーウィーの娘で、ウイスキーづくりの家系に生まれた彼は、業界において高い地位を築き上げ、スコットランドの代表的な蒸留酒の大使として世界中を旅し、より豊かなブレンドを世に送り出しました。
時代は変わり、1970年代のDCLは欧州委員会から商品の二重価格設定に関する問題に対処するよう命じられていました。
輸出市場でより高いマージンを生み出し、プロモーション活動に資金を提供するためのシステムでしたが、海外の代理店を保護するためにDCLは、ジョニーウォーカーレッドラベルやヘイグ、ディンプルなど、いくつかのブレンドを英国市場から撤退させました。
ジョニーウォーカー レッドラベルを英国の店頭から取り上げた訴訟問題を補うため「ジョン バー」は1978年に導入されました。
ジョニーウォーカーのチームが開発し、あの有名な長方形のボトルを真似ました。
「ジョン バー」のブランドのライセンスは、当時DCLの子会社であったジョージ・コーウィー&サンズ社に供与されました。
1980年代前半にはイングランド中西部で人気を博しましたが、残念ながら失った市場シェアの一部も取り戻すことができませんでした。
1986年にギネス社がDCLを買収した際、クレイモア、アッシャーズとともにインバーゴードン・ディスティラーズ社に売却されました。
1993年にインバーゴードン社がホワイト&マッカイ社に買収されると、マスターブレンダーのリチャード・パターソンが「ジョン バー」の製造に携わり、大幅に改良されました。
ブレンドには、甘いスペイサイドウイスキーとシェリー樽で熟成されたハイランドウイスキーの15年物までのシングルモルトとグレーンウイスキーを含む40種類の原酒で構成されています。
偉大な名前を冠したウイスキーは、ホイト&マッカイ社が敬意を表し、厳選、熟練の技で丹精込めて作り上げ、個性的で飲み応えのある味わいを実現しました。
2017年初頭ブランドはリニューアルされ、現代的な新パッケージになっています。
ボトルは2種類に再ローンチされ、赤いラベルは「ジョン バー ファイネスト」、黒いラベルは「ジョン バー リザーブブレンド」と名付けられました。
それぞれジョニーウォーカーのレッドラベル、ブラックラベルと直接競合することを意図しているのでしょう。
「アルティメットスピリッツチャレンジ2016」において、カテゴリーおよび価格帯で最高得点を獲得。
ジョニーウォーカー レッドラベルとデュワーズ ホワイトラベルを凌駕しました。
飲んでみた感想
香り
まずは油性マジックのような臭いです。
あと、やかんで沸かした麦茶のような香りもしています。
メープルシロップのような甘い感じもちょっとしますし、奥の方からはちょっぴりピートも香ってくるかな。
ストレート
辛味、塩味そして苦味、アルコール刺激がそこそこあって、その後、甘味という感じでしょうか。
ただ、それぞれの味はそれほど強くはないですね。
後味はほんのりスモーキーです。
口に含んでいる時にはそれほど強くないアルコール刺激が、喉の辺りで少しカッと強まる感じです。
余韻に口の中には甘さが残りますね。
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加水
少しだけ水を足して飲んでみます。
かなり甘口になりましたね。
甘味の後に来るのは塩味、辛味と苦味はかなり引っ込んじゃいました。
とても飲みやすい感じになってますね。
口当たりはまろやかです。
トワイスアップ
今度は甘味が引っ込んで少し苦味が前に出てきた感じです。
同時にスモーキーな味わいになってきました。
かなり甘さ控えめな感じです。
甘味を味わいたい方は水ちょい足しで、辛口がお好みな方はトワイスアップでいいんじゃないでしょうか。
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オンザロック
Sweet bitterですね。
そして後味はBitter sweetです。
ウッディ、オイリー、スモーキーという感じもしっかりありますね。
氷が少し溶けてくると甘味はかなり弱まってBitterでスパイシーという感じになりますかね。
そして、ちょっぴり雑味を感じるんですよ。
僕は個人的にこのオンザロックは今一つな感じに思います。
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水割り
ウッディな水割りになりました。
このウッディさはベニヤ板という感じですかね。
甘味や苦味、辛味なども感じられるんですけど、ちょっとこの木の感じと言うか、おがくずっぽい味わいが気になります。
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ハイボール
甘さ控えめで、程よく酸味が効いていてちょっぴりウッディなハイボールです。
水割りでは、おがくずとかかなり失礼なこと言ったんですけど、このハイボールではそのウッディな部分が割と良い方に転んでるかなと思いますよ。
苦味、酸味、辛味がバランスよく調和している感じで、甘味はほぼないです。
適度なスモーキーさもあって、甘さ控えめなハイボールがお好みの方にはちょうどいいんじゃないでしょうかね。
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ウイスキーミスト
控えめながら甘味もしっかりあって、程よい苦味と酸味がとてもバランスのいい感じになってますね。
後味にちょっぴりスモーキーさがあって美味しいと思います。
個人的にはロックアイスでいただくハイボールよりも、クラッシュアイスでソーダ割りにしたこのウイスキーミストの方が好きですね。
キウイフルーツサワーなテイストだと思います。
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総評
ストレートからトワイスアップまではそこそこ美味しく頂けました。
オンザロックや水割りでちょっぴり雑味を感じたんですが、それは氷を入れて冷やしたからなのかは不明です。
ロックアイスのソーダ割り・・・つまりハイボールでもその辺は感じられたんですけど、クラッシュアイスのソーダ割りつまりウイスキーミストではそこそこ美味しくなったんですね。
遡って分析してみると、
・氷を入れるまではそこそこ美味しかった。
・氷を入れてから色々と雑味やら何やら出てきた。
・ハイボールはクラッシュアイスで飲んだらそこそこ美味しかった。
ここで試してみたいことが出てきました。
クラッシュアイスにこのウイスキーを注いだものと、そこに水を足したものを飲んでみたいな、と。
まずクラッシュアイスの入ったグラスに「ジョン バー」を注いで割らずに飲んでみたものは、あまりオンザロックと変わらないと思いました。
次に、そこに水を注いでクラッシュアイスの水割りにしてみたんですが、超甘さ控えめな梅酒といった味わいで、それほど美味しいとは思えませんでした。
このことから、やはり冷やさない方が美味しく飲めるんだけど、クラッシュアイスのソーダ割りであるウイスキーミストではやや美味しく飲めるでしょう。
ストレートで飲むことが主流な国では、かなり売れ行きがいいのかもしれませんが、日本ではあまりバカ売れするタイプじゃないようですね。
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