いえいえ、ポッチゴーもいいですよ!
スペック
名前 | ポッチゴー 8年 |
タイプ | ブレンデッドモルト |
製造元 | ゲーリック ウイスキー |
アルコール度数 | 43度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 3,278円(税込) |
ライトスモーキーなブレンデッドモルトスコッチ
熱心なウィスキー愛好家だったサー・イエイン・ノーブル氏は1972年にスカイ島に移り住み、プラバン・ナ・リンネ社(ゲーリック・ウイスキー)を設立しました。
1976年に小さいながら独立系企業として、ウィスキーとジンを幅広く提供しています。
ウイスキーの3つのブランドはいずれもゲール語を使った名前が付けられています。
ゲール語でプラバン・ナ・リンネは「スリート海峡の小さな密輸業者」のことで、さらにポッチゴーは「不法な蒸留器」を意味し、不正なウイスキー製造にちなんで名付けられました。
ゲーリック・ウイスキーのウイスキーは冷却濾過を行わないことが特徴です。
同社で製造されている「ポッチゴー」は、まろやかで軽くピートの効いたウイスキー。
ほとんどがタリスカーで残りのブレンドは様々なスペイサイドモルトで構成されていると言われています。
これは、プラバン・ナ・リンネ社の拠点がスカイ島であり、タリスカー蒸留所が長い間スカイ島で唯一の蒸留所であったためと思われます。
8年熟成の「ポッチゴー 8年」はピーテッドモルト主体のブレンデッドモルトをシェリー樽熟成。
アルコール度数43%で他に8年、12年、21年のものがあります。
ノーブル氏はトラベイグ蒸留所の計画を立てていましたが、残念ながら彼は完成前の2010年に他界してしまいました。
トラベイグ蒸留所は現在、スウェーデンのハイドンホールディングス社が所有しています。
飲んでみた感想
香り
畳と桐たんすのような臭いがします。
刺激はあまりないですね。
奥の方でしっかりピートも香っていますけど、それもあんまり強くはないかな。
今まで嗅いだことのあるものだと、ラフロイグセレクト辺りがちょっと近い傾向だと思います。
ただしこっちの方が優しい香りです。
ストレート
甘くてピーティーです。
程よく苦味もあり後味にそこそこ強めな辛味があります。
程よいスモーキー感があって味わい深いですね。
海のピートという感じでしょうか 。
加水
まず少しだけ水を足してみます。
甘味が引き立ってきました。
そして塩味と辛味がバランスよく、苦味がちょっと弱まった感じでしょうか。
後味にちょうどいい感じのピート感と言うか、スモーキーさがありますね。
ストレートより飲みやすくなったと思います。
トワイスアップにしてみます。
甘味が引っ込んで、ちょっぴり辛口になりました。
とはいっても、かなりライトな飲み心地で 口当たりはいいです。
水をちょっとだけ足した時にはピーティという感じだったんですが、これだとスモーキーでちょっと炭っぽい感じです。
オンザロック
甘味もしっかりあるんですけどやや控えめで、それ以上に塩味、酸味、苦味が前に出てきている感じです。
口に含んだ時にはあまり刺激は感じなかったんですけど、余韻で喉にかなりカ〜ッとくる刺激が残りますね。
かなりやんちゃなビースト感があります。
水割り
いきなり甘口ですね。
優しくてとても口あたりの良いのみ心地です。
甘味があり、他の雑味があまり感じられませんね。
そしてライトスモーキーです。
柔らかい口当たりで甘口、且つピーティなものを飲みたいっていう時にはピッタリだと思います。
これはおいしい水割りですね。
それほど水割りが好きではない僕も正直美味しいと思いました。
ハイボール
やや甘さ控えめで、程よく酸味、辛味、苦味が効いていて、軽やかなスモーキーさがある飲みやすいハイボールです。
タリスカーのハイボールが好きな方も美味しいと感じると思いますが、こちらの方がやや辛口というか、甘さ控えめですね。
がっつりピートが効いているものが好きな方にはちょっと物足りないかなと思いますが、程よくピート感を味わいたい方にはちょうどいい具合の味ではないでしょうか。
ウイスキーミスト
まず、ライトスモーキーと言うか、軽くピートが効いているなって感じます。
ハイボール以上に甘さは控えめですね。
ボウモアか何かに近いのかなって気がします。
ハイボールでスモーキー感が足りなかった方はこのクラッシュアイスで炭酸割りにすると、少し求めてるものに近づけるのではないでしょうか。
総評
たまたまいつも行く酒屋さんに置いてあったので買ってみました。
ラベルにはブレンデッドモルトとだけ書かれていて、他に何の先入観も無しに購入したんですが、小型の船が描かれてるあたりで、ちょっと海の感じなのかなという想像をしながら飲んだんです。
飲んでみた感想としてはタリスカーのような程よいピート感だったり、ボウモアのようなちょっと炭っぽいスモーキーさだったりが見え隠れしていたんですが、実際どんなブレンドなんでしょうかね?
酸味系のピート感もかなり強いので、そういったものを求めている方にはちょうどいいんじゃないでしょうか 。
お値段的には以前タリスカーが買えたような価格帯なので、最近のタリスカーはちょっと高いと思っている方にはちょうど良いかもしれません。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度