ウィンチェスター

ブレンデッド
アメリカの企業が生産する「ウィンチェスター」というバーボンとライウイスキーがありますが、今回の「ウィンチェスター」とは別物なのでご注意ください。

スペック

名前ウィンチェスター
タイプブレンデッド
製造元アクサス株式会社
ラ・マルティニケーズ
キーモルト グレンマレイ
アルコール度数40度
容量700ml
購入時価格878円(税込)
ウィンチェスター

この味で1000円以下はコスパ大賞確定‼!

「ウィンチェスター」は徳島県徳島市の小売・流通企業であるアクサス株式会社が、スコットランドの蒸留所に生産委託して、国内外に卸しているそうです。
同社は近年、国産ウイスキーの人気が高まっていることから国内に六甲山蒸溜所を開所しました。
ここではスコットランドで熟成されたモルト原酒を厳選し、六甲山の水で調整したモルトウイスキー「六甲山」を作り上げています。

スコットランドの蒸留所は不明ですが、キーモルトにグレンマレイが使われているようです。
グレンマレイをキーモルトに使っているというと「ラベル5」が有名ですね。
「ラベル5」はラ・マルティニケーズ社の子会社であるグレンターナー社(ファースト・ブレンディング・カンパニー社)で作られていることから生産委託先はこちらに関わる蒸留所と思われます。     

「ウィンチェスター」を検索するとまず出てくるのは、ライフル銃かと思います。
西部開拓時代のアメリカにおけるライフル銃の製造企業がウィンチェスター社ですが、直接的な関係はなさそうです。
しかし、画像検索をすると数は少ないですが、ライフルと弾痕がデザインされた箱の画像がヒットします。
(銃に詳しくないため、型番などわかりませんでした)
そして、スコットランドの地名にウィンチェスターという名前はありません。
(イングランドにはあります)
結局のところ、名前の由来と印象的な人物画については不明でした。

ですが、その風味はキーモルトにグレンマレイが使われているだけに評判は良いようです。
癖が強いと感じる人もいるようですが、やはり「ラベル5」に近い感じと評価する人もいるようです。

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飲んでみた感想

香り

百合の花のような匂い。
そして、ミント系のチューインガムみたいな匂いと、い草のような匂いも奥の方でちょっぴりしますね。
アルコール刺激は弱めです。
というよりも全体的に香り自体がちょっと弱い感じかな。

ストレート

軽やかな口当たりで、塩味と辛味が感じられる甘口な味わいです。
最初に軽やかって言ったんですけど、言い方を変えると味自体、ちょっと弱めなのかもしれません。
でも安いウイスキーにありがちな「もろアルコールだぜっ!」ていうような感じではなく、本当に飲みやすいし好感が持てるテイストです。
このウイスキーを何だか知らずに飲んだら、もうちょっと上の、1500円以上の価格帯のものだと思っちゃったかもしれないというぐらいの味わいです。
はっきり言って美味しいです。

加水

少しだけ加えて飲んでみます。
ストレートよりもアルコール刺激が薄まってさらに飲みやすくなりました。
甘口で適度に塩味と辛味ですね。
苦味はほとんどありません。
とても飲みやすいです。

トワイスアップで飲んでみます。
薄まった味気なさがなくはないんですけど、それでもしっかり甘口でやはり塩味と辛味は程よくあります。
これまた飲みやすいですね。

オンザロック

まずとてもウッディな香りが漂ってきました。
ベニヤ板にニスを塗ったような、そんな感じです。
比較的辛口ですかね。
甘味もあるんですけど、ストレートや加水の時ほど引き立ってはいないです。
後味にちょっぴり塩味、そしてごくごくわずかに苦味とスモーキーさが感じられます。

水割り

これは薄まった感じしかしないですね。
あまりウイスキーを飲んでいるという飲み応えはありません。
少し濃いめにしてみようかなということでWぐらいの水割りも飲んでみたんですけど、それでもやはりなんか味はぼやけています。
こんな味ですよっていうことが伝えにくい。
まぁとにかく薄かった。

ハイボール

どちらかというと甘さ控えめで苦味走ったハイボールになりました。
酸味も程よくあり、熟しきっていない青りんごのようなフルーティさがあります。
美味しいと言いたいんだけど何とも言えない雑味があって、この雑味がそれを阻むというそんな感じなんですね。
値段を考えたらそこそこ美味しく飲めるので合格点だとは思いますが、その辺がちょっと引っかかりますね。

ウイスキーミスト

苦味があって甘味が後からやってくるという味わいです。
ビタースイートというところですかね。
辛味やアルコール刺激はほとんどなく、後味に少し塩味を感じます。
割とすっきりとした飲み心地ですね。
ハイボールの時のような雑味はあまりないです。
ソーダ割りにするならこのクラッシュアイスのような細かい氷でやった方がいいかもしれないです。

総評

ある日、酒屋さんに行くと大量に売られていたので気になったんですが、店に行くたびにどんどん本数が少なくなっていたので、無くなる前に買っておこうと思った1本です。
今回、税込みでも900円以下で購入いたしました。
店舗で買ったので送料もかかっていません。
この値段のウイスキーに何を期待するでしょうか。
そうですねあまり期待できる値段ではないんですよ。
なるべく安いウイスキーだという先入観を持たないようにして飲み始めたんですが、どうしても値段のことが頭に残ってしまって、どうせこの値段のウイスキーはこの程度、と思いながらやっていたのかもしれません。
ですが、実際飲んでみると決してまずいウイスキーではなかったんですよ。
途中でも言いましたけど、これが何の銘柄であるということを言われないで飲まされたら絶対こんなに安い価格のものだと思わないですね。
もう気づかれている方もいるかと思いますが、とてもコスパのいいスコッチウイスキーです。
今まで飲んできたブレンデッドスコッチの中で最もコスパのいいものじゃないかなと感じました。
安いウイスキーにありがちな、アルコール剥き出しな感じは一切なかったですね。
これがいつでもこのお値段で手に入るのであれば、家飲み用に常時1本置いておきたいですよ。
コスパ最強のスコッチウイスキーだと思います。

甘味

5.0

酸味

3.0

苦味

4.0

辛味

3.0

燻味

1.0

塩味

4.0

刺激

3.0

コク

2.0

お気に入り度

7.0
ウィンチェスター

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