フツーのウイスキー
なのに満足
スペック
名前 | ラベル5 プレミアムブラック |
タイプ | ブレンデッド |
製造元 | ファースト ブレンディング カンパニー |
キーモルト | グレンマレイ |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 1,100円(税込) |
ワンランク上の味わい
1934年、フランス人のジャン・カヤールがラム酒の輸入および流通会社「ラ マルティニケーズ」を設立しました。
(当時の彼に、世界で 5 番目に大きなスコッチ ウイスキー生産者になることを想像できたでしょうか)
1969年、ラベル 5の発売とともに、スコッチウイスキーの生産を始めました。
業界が好況を迎えていたこともあり、まずフランスで火がつきました。
今では100カ国以上で愛飲されるウイスキーになっています。
2004年、エディンバラのバスゲイトにあるファースト ブレンディング カンパニーの開発に投資しました。
この広大な敷地を活かしてブレンド、瓶詰めの施設としました。
これは、自給自足のウイスキー生産者になるための第一歩でした。
開設から4年後、ラベル5のキーモルトを生産しているグレンマレイ蒸留所をグレンモーレンジ社から購入しました。
この買収の12か月後には、売上が100万ケースを突破し、世界で最も売れているスコッチウイスキーのトップ10にランクインすることになります。
2010年にラ・マルティニケーズ社はラベル5に使用するグレーンウイスキーの供給源として、スペイサイドにスターロウ蒸留所を創設しました。
スコットランドでは40年ぶりとなるグレーン蒸留所の建設でした。
スコットランドには現在も稼働するグレーン蒸留所はわずか7つしかなく、スターロウ蒸留所は持続可能な最先端の蒸留所です。
また、ラベル5とラ・マルティニケーズ社の他のブランド、サー・エドワーズとグレンターナーのボトリングとしても使用されています。
それまではスピリッツをまるごとフランスに送ってからブレンディングとボトリングをしていたそうです。
ラベル5においては、クラシックブラック、エクストラプレミアム12年といったフラッグシップモデルから、エクストラレア18年、ゴールドヘリテージ、シェリーカスク仕上げのリザーブ55まで、スペイサイドのシングルモルトをふんだんに使った多彩なラインナップで、長年にわたりラインナップを充実させています。
ラベル 5 プレミアム ブラックは、率直で本格的なブレンデッド スコッチウイスキーです。
モルトの割合が高く、バーボンオーク樽で3年以上熟成したモルトとウッドがいいバランス。
モルトとスモーキーな特徴的な香りがあり、色は琥珀色です。
飲んでみた感想
香り
和紙と墨の匂いですね。
ちょっと太めの毛筆で字を書いた時にこんな匂いがしたんじゃないかな。
さらには紙の燃えカスのような臭いもします。
そして奥の方からはバラのようなちょっと濃いめの花の匂いがしてきますね。
この匂いから想像する味は Bittersweet で後味がちょっぴりスモーキーな感じなのかなと思いますけど、どうでしょう。
ストレート
スイートソルティ〜、甘味プラス塩味でした。
辛味も軽くあって、後味に苦味とちょっぴりスモーキーさが感じられます。
アルコール刺激も程よく、ピリピリとかビリビリするような感じはなくて、優しい刺激だと思います。
やや甘口と言ったところで、ものすごく甘いというわけではなく控えめな甘さ。
そしてバランスの良い味わいだと思います。
加水
まずちょっとだけ水を加えてみますね。
ストレートよりも塩味がちょっと抑えられて、苦味と酸味が少し前に出てきた感じです。
まろやかになりました。
もう少し水を加えてトワイスアップにしてみます。
Bittersweet がここできました。
水をこれだけ加えていっても、全く薄まった感じではなく味が変化しただけですね。
甘さ控えめでコクのある味わいです。
基本的にストレートでかなり美味しくいただけるので、飲みながらちょっと水を足したり、さらにもう少し水を加えたりして、色んな味わいを楽しむのもいいかもしれません。
オンザロック
なんだろう??
これをなんて表現したらいいのか、ちょっと悩んでしまったんですが・・・口に含んだ瞬間、あまり味を感じないんですね。
僕が突然味覚障害になったのかなと思うような感覚でした。
口当たりはオイリーで、なんとなくウッディな感じもするんですけど、口に含んだ瞬間は味が弱いですね。
ただしコクはあるんです。
そして、じわじわじわあっと苦味、甘味という順番で後から味がやってくるんですよ。
ただアルコール刺激というのがほとんど無いんですよ。
もしかすると、この刺激の無さが最初に味が無いように感じた原因なのかもしれません。
でも実際このオンザロックは美味しいです。
とても味わい深い美味しいオンザロックです。
この不思議な味わいは癖になるかもしれません。
水割り
甘口で飲みやすい水割りです。
いい意味でウイスキーらしくないかもしれません。
一般的に言われる悪い意味でのウイスキーのクセがほとんど無いですね。
焼酎など他のスピリッツでもそうなのかもしれませんけど、本当に美味しいものだと水割りにした時に余計な味が無くて、甘くておいしい水を感じるっていうことがあると思うんですね。
まさにそういった味わいです。
ウイスキー嫌いな人をウイスキー好きにさせたいんだったら、この水割りオススメです。
ハイボール
これはスコッチウイスキーのハイボールとしては、とても標準的な味わいなんじゃないかなと思いますねぇ。
甘味や酸味が適度に効いていて、程よくジューシーでフルーティ。
癖のない優等生的なハイボールと言っていいんじゃないでしょうか。
これはウイスキー好きな人にも、嫌いな人にもお勧めできる味わいです。
誰が飲んでも美味しいんじゃないでしょうか。
ウイスキーミスト
ハイボールよりかなり渋めな味わいになりました。
苦味走ったコクのある飲みごたえですね。
コクのある美味しいウイスキーをハイボールで飲みたいと思うんだったら、こちらのミストスタイルで飲んだ方がいいかもしれません。
ロックアイスのハイボールも美味しいには美味しいんだけど、あまりにもさらっと飲めてしまうので物足りないかもしれませんね。
どちらにするかはお好みで決めていただければと思います。
総評
お値段以上の味わいだと思います。
税込みでも2000円以下ですし、今回僕はよりどり2本2000円という買い方をしたので、1本税込1100円なんですね。
本当にコスパの良いウイスキーだと思います。
1本2500円でもコスパ良いと思える味わいなんじゃないかな。
コスパ最強という意味で言ったらホワイト&マッカイがあるんですけどそれと並ぶか、それを超えるウイスキーだと思いました。
ラベル5 クラシックブラックもそこそこ美味しかったんですけど、わずかな値段の違いなので本当にちょっと足すだけでこれが買えますから、こっちにしたほうがいいんじゃないでしょうね。
なかなか美味しいウイスキーでした。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度