レダイグ 10年

シングルモルト
ヘブリディーズ諸島は北にあるアウター・ヘブリディーズとヘブリディーズ海に面したインナー・ヘブリディーズがあります
マル島はインナー・ヘブリディーズになります~

スペック

名前レダイグ 10年
タイプシングルモルト
地域アイランズ(マル島)
製造元トバモリー蒸留所
アルコール度数46.3度
容量700ml
購入時価格4,708円(税込)

濃厚でコクのあるピーテッドシングルモルト

「レダイグ 10年」は、トバモリー蒸留所を代表するスモーキーなピーテッド シングルモルトスコッチウイスキーです。
アイラ島とジュラ島の真北に位置するマル島。
この島で唯一、稼働しているトバモリー(レダイグ)蒸留所は大変歴史ある蒸留所の一つです。
蒸留所は急丘のふもと、湾の端に位置し、仕込み水はミッシュニッシュ湖から供給されています。

1798年、地元の商人ジョン・シンクレアがレダイグ蒸留所を建設、操業を開始しました。
レダイグ蒸留所の元の名前である Ledaig (リードチグと発音) もゲール語で「安全な避難所」を意味します。
複数の企業からの買収、蒸留所の閉鎖を繰り返し、1972年にレダイグ蒸留所は再出発しましたが、1975年に破産し、閉鎖されました。

その後、不動産業を営むカークリービントン・プロパティー社が購入。
1979年にトバモリー蒸留所として再開します。
蒸留所名の由来となったトバモリーという地名は、ゲール語で「マリアの井戸」を意味する「Tobar Mhoire」に由来しています。
トバモリーには古くから小さなキリスト教徒の入植地があり、聖マリアの井戸と礼拝堂に関連しています。

しかし、建物の貸し出し、建物をフラットに改造、敷地内に貯蔵場所がなく、生産されたウイスキーの熟成は本土に送られることになってしまいました。
このことから事業は振るわず、わずか数年の操業後、1982年から1989年の間、トバモリー蒸留所は休眠することになりました。

1993 年に当時ブナハーブンやディーンストンなどの蒸留所を所有していたバーン・スチュワート社がこの蒸留所を買収。
2013年にバーン スチュワート社は南アフリカのディスティル・グループに買収され傘下に入り、現在に至ります。

バーン・スチュワート社は2007年にトバモリーの原酒をレダイグというブランドで復活させました。
ノンピーテッドのトバモリーとは対照的に、ピートの強い10年熟成のシングルモルト「レダイグ 10年」を発売。
アルコール度数46.3度と高めで、無着色、ノンチルフィルタードで提供されています。

サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション2013と2022 シングルモルト スコッチ 12年以下の部門でダブルゴールド。
ワールド・ウイスキー・アワード2020 アイランズ シングルモルト 12 年以下の部門で優勝するなど多くの受賞歴があります。

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飲んでみた感想

香り

ウッディです。
アンティーク家具のようなウッディさ。
メープルシロップを感じさせる甘い香りもします。
ブルーチーズみたいなちょっとカビっぽい匂いもありますかね。
うっすらとピートが香ってるかな。
グラスに注いでしばらく置いてたら、たくあんみたいな香りがちょっと漂ってきた気がしました。
でも実際、鼻を近づけて嗅ぐとあまり感じません。
不思議です・・・。

ストレート

甘くてスモーキーで辛口そして、アルコール刺激がかなり強いですね。
口から喉に入っていく間は甘みがかなり強いんですけど、喉を通り過ぎると苦味を感じます。
二口三口飲んでいると、塩味も相当強いのかなという印象です。
かなり濃厚というか重厚なんですけど、華やかな味わいで美味しいです。

加水

少しだけ水を足して飲んでみます。
塩味が効いていて後味にスモーキーさが残りますね。
甘さは控えめになりました。
余韻はほどよい苦味です。

トワイスアップで飲んでみます
シンプルにスモーキーさだけが伝わってくる味わいです。
それもどちらかというと墨っぽい感じですかね。
わずかに塩味と苦味も感じられるんですけど、水ちょい足しの時ほどではないですね。

加水したことで甘味は引っ込んで、さらにトワイスアップにすると塩味や辛味、苦味などもちょっぴり弱まり、スモーキーな味わいになるという感じですかね。

オンザロック

甘味と塩味がしっかりきいていて辛口。
コクのある濃厚な味わいです。
後味は苦くてスモーキー。
どっぷり重厚なウイスキーを味わいたい方にはおすすめなオンザロックですよ。

水割り

オンザロックから一転して優しい味わいの水割りです。
甘味があり、なおかつ程よいスモーキー感ですね。
ウイスキーを飲み慣れてる方には優しい味わいのちょっぴり甘口で程よいピート感のある水割りですよという感じでおすすめできます。
とは言っても、ライトスモーキーという程軽いものではないので、墨っぽいのは苦手という方にはちょっとおすすめできないかもしれないです。

ハイボール

ちょっぴり甘口で苦味が適度にきいています。
ハイボールなのに酸味やフルーティーさはほとんどなく、本当にスモーキーな味わいですよ。
特に喉を通る瞬間にかなりのスモーキーさを感じます。
純粋なスモーキーハイボールを飲みたいという方には是非飲んでいただきたいと思います。

ウイスキーミスト

ハイボールよりは甘味があるかな。
それでもかなりスモーキーな味わいです。
苦味や辛味はハイボールほど強くないですけど、塩味はかなり感じますね。
これも好みになってしまうとは思いますが、ソーダ割りに関して個人的にはクラッシュアイスのウイスキーミストの方が美味しいように思えます。

総評

全体的にウッディかつオイリーです。
「濃厚」「重厚」といった味わいのウイスキーですね。
甘味や辛味そして苦味、さらには塩味と言ったあたりはしっかりきいているし、もちろんスモーキーです。
アイラモルトとはまた一味違った味わいでかなりスモーキー。
オンザロックやハイボールなどでは純粋なピート感というかスモーキーさを味わえると思います。
特にソーダ割りでは真っすぐなスモーキーさが際立っていました。
ものすごく強いピート感ではないですが、ピートのきいたスモーキーさを味わいたいのであれば、「レダイグ 10年」のハイボールはおすすめです。
こんなハイボールもあるんですね。

甘味

6.0

酸味

2.0

苦味

5.0

辛味

4.0

燻味

7.0

塩味

6.0

刺激

4.0

コク

8.0

お気に入り度

8.0
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