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元々は水割りのラム酒をいうグログ(grog)からなんだよ
スペック
名前 | ジュラ ラムカスクフィニッシュ |
タイプ | シングルモルト |
地域 | アイランズ(ジュラ島) |
製造元 | ジ・アイル・オブ・ジュラ・ディスティラリー社 |
熟成樽 | ラム樽 |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 4,400円(税込) |
水割りではとても美味しくいただけました
ジュラ蒸留所はヘブリディーン諸島のジュラ島にあり、1810年にアーチボルド・キャンベルによって設立されました。
当初は、クレイグハウス湾に浮かぶ多数の島々にちなんで、スモールアイルズ蒸留所と呼ばれていました。
1901年から1960年まで長期に渡り閉鎖されていましたが、戦後、蒸留所建築家ウィリアム・デルメエヴァンズの設計により再建されその後、ジュラ蒸留所に改名されました。
1963年に生産が再開され、それ以来ずっと操業しています。
現在は1993年に経営権を取得したホワイト&マッカイ社が所有し、特にここ10年ほどで売上を大きく伸ばしています。
最近追加されたのが、限定版のカスクフィニッシュシリーズです。
カスクエディションは、土地と精神の結びつきを祝うものとされ、世界中の厳選されたカスクにより地域ごとの異なる風味が味わえます。
「ジュラ ラムカスクフィニッシュ」は、カスクエディションシリーズの3番目となります。
「ジュラ ラムカスクフィニッシュ」は、オーナーであるホワイト&マッカイ社のブレンダーのグレッグ・グラスにより仕上げられたウイスキーです。
アメリカンホワイトオークのバーボン樽で熟成された後、カリブ海のラム樽で熟成されています。
パッケージもカリブ海のトロピカルさをテーマにしています。
1655年に英国がジャマイカ島を占領しラム酒が入手可能になると、ラム酒はビールやブランデーよりも安価で入手しやすくなりました。
英国海軍はラム酒を毎日の配給品として使うようになり、1687年には英国海軍の正式な配給品となりました。
1700年代〜1970年までの期間、英国海軍は「パッサーズラム」(船の事務長[purser]から貰うラム)を海軍の日当として配っていました。
「壊血病」の予防としてラムをレモンと水で割ったものを飲んでいたそうです。
空になった樽がスコットランドに流れ着いたのを、蒸留業者が喜んで有効活用したのかもしれないですね。
ホワイト&マッカイ社のインターナショナルモルト部門責任者、カースティン・ビーストンは
「夏が到来すると消費者はフルーティで鮮やかなフレーバーを求めます。ジュララムカスクフィニッシュは、スコットランドの離島ジュラ島を経由してトロピカルアイランドに味覚を誘う軽い飲み口を提供します」
また、前出のグレッグ・グラスも
「ジュラ カスクエディションは、新しいフレーバーや熟成を探求したい方にとって魅力的です」
とそれぞれ語っています。
ジュラは、ラムカスクフィニッシュのフルーティーなフレーバーに、グリルしたパイナップルやシュガーシロップがけのパイナップルと一緒に食したり、ジャークチキンなどの伝統的なカリブ料理と一緒に楽しむことを勧めています。
フルーツポンチやジンジャービールのロングサーブに使うラム酒の代わりにジュラ ラムカスクフィニッシュを使うことも推奨しています。
飲んでみた感想
香り
レーズンと生クリームを合わせたような甘い香りです。
バタートーストのような香ばしさもありますね。
レーズンクッキーみたいな匂いという言い方もできるんでしょうか。
アルコール刺激はそこそこ強く感じますね。
そしてお線香のような匂いもして、これはおそらく樽の香りなんじゃないでしょうかね。
ウッディとも言えます。
あとちょっぴりマンゴーのような香りもしています。
ストレート
甘味と辛味を感じたすぐ後にアルコール刺激がきます。
その後に酸味、苦味、塩味、燻味が一気にドッとやってきますね。
巨峰を種ごと噛み潰したみたいな味がします。
かなりクセが強いんじゃないでしょうか。
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加水
水を少しだけ足して飲んでみます。
苦味と甘味がさらに強くなりました。
うっすらとメロンのような甘味を感じるんですが、それは一瞬で、すぐ苦味に消されてしまいます。
後味の余韻には一度消された甘味が戻ってきて、ちょっぴりスモーキーな味もします。
トワイスアップにして飲んでみます。
アルコール刺激や苦味は弱まって、かなり飲みやすくなりました。
ですが、味気なくなってしまったようです。
しっかりあるウッディなテイストはやはりラム樽の味なんでしょうか。
かなり独特な風味です。
薄まったような味になってしまいました。
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オンザロック
塩味と苦味がかなり強くなってます。
その後からやってくる甘味もかなりきいていて、コクのある飲み応えかな。
かなりウッディな味わいです。
やっぱりラム樽の味だと思うんですが、かなり個性的。
これまでにもラムカスクフィニッシュのウイスキーは飲んだことがありますが、この「ジュラ ラムカスクフィニッシュ」はそれらに比べてもかなり強烈なウッディさを持っています。
ラム酒をちゃんと飲んだことがないので憶測ですが、このウイスキーに使われているラム樽の臭いは相当独特なんですかね。
ただ好みにあうかと聞かれると、ちょっと違うなっていう感じです。
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水割り
ちょっぴり期待していたんですけど、ここまで豹変するとは思いませんでした!
これはいい意味です。
とっても甘口でまろやかな優しい味わいになりました。
ウッディでちょっぴり辛味と苦味があるものの、このままずっとこの水割りで飲み続けてもいいかなって思うくらい飲みやすいです。
トワイスアップまで一体何だったんだろう、オンザロックをあそこまで酷評してしまったのは何だったんだろうって思ってしまいますね。
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ハイボール
ウッディな辛口ハイボールです。
酸味がかなりきいていて、ちょっと苦めなグループフルーツサワーと言った味わいになってますかね。
この酸味はスモーキーさと紙一重っていうところです。
柑橘系な酸味の効いた辛口ハイボールを求めてる方にはぴったりなんじゃないでしょうか。
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ウイスキーミスト
ハイボールより苦めになりましたね。
いきなりストレートや加水の時のようなちょっと癖のある味、もしくはオンザロックのような感じに戻ってしまいました。
ソーダで割るのであればクラッシュアイスではなくて、ロックアイスで普通にハイボールにした方がいいと思います。
ソーダで割るのであれば普通にハイボールの方が美味しいと思います。
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総評
水割り専用に、もしくはハイボールならおいしく飲めるかな。
オンザロックもまずまず飲めますね。
ただ、オンザロックぐらいまで飲んだあたりで、早くウイスキーミストまでいって終わりにできないかなって思っちゃいました。
ちょっとつらさはありますね。
誤解されたくないのですが、このウイスキーがまずいというよりも、この個性の強いウイスキーは僕の好みに合っていなかったんでしょう。
焼酎は好きだけど芋焼酎はダメだという方がいますし、逆に焼酎は芋に限るよねっていう方もいるという感じです。
今回は個人的な好みにハマらなかったため点数があまり高く出せませんが(ごめんなさい;)、あくまでも個人の感想、参考程度にしていただいて、機会があったらぜひ飲んでみてください。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度