パイパーズクラン

ブレンデッド
イギリスには代々「君主のバグパイプ奏者(King’s Piper・Queen’s Piper)」がいます
1843〜1854年のアンガス・マッケイさんから始まり、
2021年から現在はロイヤル・スコットランド連隊のポール・バーンズさんなんですよ

スペック

名前パイバーズクラン
タイプブレンデッド
製造元アンガス・ダンディー・ディスティラーズ
アルコール度数40度
容量700ml

軽やかな口当たりのストレート、フルーティなハイボール

スコットランドは、多くの戦いを繰り返した激動の歴史があります。
何世紀にもわたる内紛を乗り越え、スコットランドを結束させたのは、山深い国の独特な要素から生まれた上質なスコッチウイスキーでした。
その遺産を受け継ぐために「パイパーズクラン」というブランドは捧げられています。

「パイパーズクラン」は、高品質なモルトとグレーンからなり、素晴らしい個性と特徴があります。
スコットランドの優れた25の蒸留所から厳選されたモルト原酒を含んでいて、それぞれ独自の風味と香りを醸し出しています。
その結果、優れた品質とふくよかなボディ、なめらかな口当たりが実現しました。

販売元のアンガス・ダンディ・ディスティラーズはスペイサイドにトミントール蒸留所を、スコットランド東部のブレチン​​にグレンカダム蒸留所を所有しています。
2つの蒸留所にはブレンド設備があり、他にグラスゴー近郊のコートブリッジにボトリング工場も所有しています。

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飲んでみた感想

香り

ウッディですね、オーク樽の匂いなんでしょうかね。
それと木工用ボンドのような臭いがしてきました。
出し汁と言うか、麺つゆかな、そんな香りもちょっぴりします。
しばらく嗅いでいると万年筆のインクのような臭いもちょっぴりしてますかね。
バラの花のような香りもします。
そして奥の方でピートが香っているのかな。

ストレート

口に含んでまず思ったのはいろんな味わいがいっぺんにやってくるんですよ。
華やかな味わいと言うんですかね、こういうの。
甘味、塩味そして辛味、アルコール刺激などが感じられます。
後味にはちょっぴり苦味があってスモーキーさも酸味もそこそこあり、全体的には甘口寄りな味わいだと思います。
口当たりはとても軽やかでストレートとしては飲みやすいほうじゃないですか。
一捻りするとフルーティーさがでてくるのではないかという感じがします。

加水

まずは水を少しだけ加えてみます。
甘味はちょっとだけ引っ込んだんだけど、ストレートの時に思った一捻りすると出てくるフルーティーさがここで出てきた気がします。
オレンジのような柑橘系のフルーティーさなのかな、酸味が前面に出てきました。
アルコール刺激は弱まった感じがします。
口の中に余韻として残っているのはちょっと苦めなキウイフルーツのようです。

ではウイスキーと水1:1のトワイスアップで飲んでみます 。
面白いことに水をちょっとだけ加えた時よりもアルコール刺激が強まったっていう感じです。
そして甘味はさらに引っ込んで酸味、辛味、苦味が強くなったかな。
水をちょい足しした時、フルーティーさが出てきたんだけど、どっかに無くなっちゃった感じです。
そしてちょっと薄まったような物足りなさもあるので、トワイスアップだとどうでしょうかね。
僕は今まで飲んだストレート、水ちょい足しと比べたら、これはちょっと評価が下がるかなというところです。

オンザロック

Bittersweet ですね。
苦味、甘味、その後に塩味と酸味ですかね。
後味はちょっぴりスモーキーです。
なんといってもウッディな味わいです。
そして、ここでもやっぱりフルーティさが見え隠れしてるんですよね。
出てきそうで出てこないフルーティ。
じっくり味わいながら飲める口当たりの良いオンザロックだとは思います。

水割り

甘さ控えめで、ちょっぴり苦味はあるもののジューシーな口当たりです。
ソフトドリンクのような感覚で飲めるんじゃないかな。
苦味と酸味がちょっと前に出てきてます。
それと、ちょっぴりスモーキーなのかな。
飲みやすい水割りだとは思いますが、今ひとつ何か決め手に欠ける感はあります。
でも、まずいわけじゃなくて、飲みやすいという一言ですね。

ハイボール

フルーティなハイボールだと思います。
ストレートの時からずっとくすぶっていたフルーティさがここで一気に開花した感じですね。
甘さは割と控えめですが、フルーティでなおかつジューシーというところで充分に甘味を補っていると思うんですよ。
酸味と苦味も程よくあってなかなか奥行きのある味わいなんじゃないかなと思います。
若干スモーキーさもあるんだけど、超ライトスモーキーという感じですかね。
いろんな味があって華やかな味わいと言えます。

ウイスキーミスト

渋めになりましたね。
ビンテージものの赤ワインのような渋みかな。
甘さはかなり控えめですが、とってもコクのある味わいですよ。
酸味や塩味も程よくあって、甘さ控えめでもフルーティーな味わいは変わらないですね。

これはあくまでも個人的な感想ですが、白ワインが好きな方は大きめの氷でソーダ割りにしたハイボール。
赤ワインが好みの方はクラッシュアイスでソーダ割にしたウイスキーミストがいいんじゃないかなと素直に思いました。
やっぱり好みなんでしょうけど、僕的には甲乙付け難し、どちらも美味しいです。

総評

1500円くらいで購入できるブレンデッドスコッチウイスキーです。
このお値段で買えるものとしてどうかなって考えた時に、ま、妥当なんじゃないかなっていうところですね。
美味しさは中間よりはやや上。
でもとても美味しいというにはちょっと届かないですかね。
1500円だと微妙、1000円前後で買えるんだったらオッケーみたいな感じです。
実際1500円でちょっとお釣りがくる程度のコスパなのでかなり微妙なところ。

甘味

5.0

酸味

4.0

苦味

4.0

辛味

4.0

燻味

3.0

塩味

4.0

刺激

4.0

コク

3.0

お気に入り度

6.5
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