スペック
名前 | マッキンレー |
タイプ | ブレンデッド |
製造元 | ホワイト&マッカイ社 |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 1,408円(税込) |
1500円以下で買えるウイスキー、この味わいだったらコスパ抜群!
チャールズ マッキンレー&カンパニー社は140年以上の家族経営の会社で、5世代にわたってウイスキーのブレンディングと蒸留に携わってきた企業です。
1815年にワイン商として、エディンバラのリースで創業したチャールズ マッキンレー社は当時、マクファーレン社のウィスキーの代理店でもありました。
その後「ヴァテッド・オールド・ベン・ヴォーリッチ」をはじめとする、オリジナルのブランドを発表するまでになります。
1847年に同社の基盤となるブランド「オリジナル マッキンレー(The Original Mackinlay)」を登録。
1980年代初頭までには、「オリジナル マッキンレー」と12年、17年、21年でボトリングされた「マッキンレー レガシー」の売上がイギリス国内で11番目に売れたスコッチとなりました。
当時、「オリジナル マッキンレー」には「34%以上のモルト」が含まれており、その大半はスペイサイド産でした。
1892年、マッキンレー社はインヴァネスのグレンモール蒸留所の建設に携わり、このことから、後にラベルには「Leith&Inverness(リースとインヴァネス)」と記載されています。
広告には1920年代から60年代にかけて、「話しても無駄だ…味わえ!」というキャッチフレーズを使用しブランドの知名度を広めました。
1933年にはアメリカの禁酒法撤廃に伴い、「オリジナル マッキンレー」の需要に対応するため、リースの工場を拡張しています。
「オリジナル マッキンレー」は後に「マッキンレー オリジナル」に変更されました。
マッキンレーの逸話といえば1907年、極地探検家アーネスト・シャクルトン卿による南極探検の話があります。
マッキンレーの「マッキンレー レアオールド ハイランドモルト ウイスキー(グレンモールからのシングルモルト)」25ケースと、ブランデーとポートワインの18ケースを持ち込みましたが、事情により南極に数本置いていってしまったそうです。
約100年後に回収されたそのウイスキーは、ホワイト&マッカイ社により再現され「シャクルトン」という名前で発売されています。
家族経営は1961年に終わり、チャールズ マッキンレー&カンパニー社はスコティッシュ・アンド・ニューキャッスル・ブルワリー社に売却、その後はウェイバリー ヴィントナーズ社、インバーゴードン ディスティラーズと転々と傘下に入りました。
1993年からはホワイト&マッカイ社の傘下に、インバーゴードン ディスティラーズとともに入っています。
ホワイト&マッカイのマスターブレンダー、リチャード・パターソンによって、今もモルトウイスキーとグレーンウイスキーをヴァッティング、5年以上熟成させ、アルコール度数40%でボトリング、というレシピが守られています。
円熟した味と香りは、名門のマッキンレー家に伝わる秘伝のブレンデッドウイスキーなのです。
飲んでみた感想
香り
プラバルーンのような臭い、そして梨のような感じと、ちょっぴりピートが香ってるかな。
僅かにミルクチョコレートのような香りもしています。
香り立ちはなかなかがいいですね。
ストレート
じわっと効いてくるアルコール刺激があり、その後からマスカットのような甘味が感じられますね。
後味はうっすらと塩味です。
辛味も、スモーキーさも少しある感じです。
加水
まずちょっとだけ水を加えてみます。
アルコール刺激は弱まって、甘味がかなり前にできました。
微かに苦味の効いたフルーティーな味わいです。
トワイスアップにしてみます。
甘さも少し控えめになって、酸味とフルーツジュースのような青臭さのようなものが出てきたかな。
そしてほんのりウッディな感じです。
ストレートや水ちょい足しに比べると渋めで地味な味わいになりました。
オンザロック
濃厚な甘味です。
かなり甘さが引き立ってきて、酸味と苦味がバランスよく出てきましたね。
後味はややスモーキーで、余韻に甘味も更に残りますね。
香りはかなりウッディです。
水割り
ジューシーな味わいです。
それほど甘味が強いわけでもないんですけど、口当たりが軽やかで飲みやすいです。
辛味や苦味はあまりなく、酸味はうっすらある程度ですかね。
ちょっとあっさりしすぎていて物足りない部分はあるものの、すっきりした飲み応えはなかなかいいんじゃないでしょうか。
ハイボール
適度に甘く、程よく酸味が効いていて、ジューシーな美味しいハイボールです。
辛味や苦味はほとんどなくアルコール感も弱めです。
後味にスモーキーさ由来の酸味のようなものがありますね。
ドライテイストなハイボールで、とても飲みやすいと思いました。
ウイスキーミスト
ハイボールに比べると甘味や酸味が少し強く、苦味もちょっと出てきたかなという感じですが、味わいはフルーティーで、そしてウッディ。
後味には甘味やスモーキーさがちょっぴりある感じですね。
甘口で飲みたいならロックアイスハイボール、辛口ならウイスキーミストという感じでしょうか。
総評
飲む前に想像していた味わいと全く違っていたので困惑しました。
もうちょっとアルコール感の強い、いわゆる安めなウイスキーの味わいを想像していたんですが、いい意味で裏切られましたね。
特にオンザロック、ハイボールにおいては、この価格帯のウイスキーではなかなか味わえないような美味しさがありました。
この飲み方であれば、かなりリーズナブルなお買い得ウイスキーなんじゃないでしょうか。
これだけの味わいなので僕はオススメしたいと思うんです。
どうしたらもう少し正当に評価されて売れるのかと考えてみたんですが、イマイチだなと感じたのは、ボトルデザインやラベルがかなりあっさりしているところですかね。
見た目から美味しさを感じさせないのがマイナスだと思います。
もうちょっと美味しそうに見えるデザインだったら手に取る人が増えて、飲む人も美味しいなってわかってくれて、かなり売れると思うんですよね。
1000円そこそこで買えるウイスキーでこの味わいだったらコスパ抜群なんじゃないでしょうか。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度