クラン マクレガー

ブレンデッド
タータンは微妙な組み合わせでクランがわかるなんてすごいね。
ちなみに1958年、伊勢丹のショッピングバッグにタータンチェックが採用されました。

スペック

名前クラン マクレガー
タイプブレンデッド
製造元ウイリアム・グラント&サンズ社
アルコール度数40度
容量700ml
購入時価格1,188円(税込)
クラン マクレガー

リーズナブルではあるけど、お値段なりの味わいかな?!

「クラン マクレガー」は、スコットランド最古の氏族の1つであるマクレガー家に敬意を表したウイスキーです。
一族の由来は843年にスコットランドを統一したアルバ王国の王ケネス・マカルピンの三男、グレゴールとされています。
グレゴール氏族(マクレガー氏族として知られる)は「王家は我が種族」をモットーとし、一族の名を継承するために勇敢に敵に立ち向かっていました。
しかし何世紀にもわたり迫害と混乱を経験し、土地は没収され、マクレガーという名前そのものが非合法化され流ようになります。

1774年に彼らに対する法律が廃止され、2世紀にわたる圧政はようやく終わりました。
すべての権利と特権が回復した一方、一族が無傷であったという事実はマクレガー家の揺るぎない勇気と無敵の団結力という名声を獲得することになりました。
また、一族は17世紀初頭にスコットランドで最初にバグパイプを演奏し始めたことでも知られています。

一族の中で最も有名な人物は17世紀後半から18世紀初頭のロブ・ロイ・マクレガーです。
英雄であり義賊でもある彼の名前からロブ・ロイというカクテルやバラの品種があり、その生き様は映画にまでなっています。

イギリスの模様でタータンは世界的にも有名ですね。
特定のクランを示す「クラン・タータン」はスコットランドのクランの重要な要素になっています。
マクレガー家が「氏族のタータン」と認めているのは「マクレガー・レッド・アンド・グリーン」、「マクレガー・レッド・アンド・ブラック」、「マクレガー・オブ・カードニー」、「マクレガー・オブ・グレンガイル」、「マクレガー・グリーン」があります。

ボトルにあるライオンズヘッドの紋章は、氏族長サー・マルコム・マクレガーのシンボルで、冠をかぶったライオンズヘッドを花輪に乗せ、ベルトとバックルで囲んだもので、クランの団結と忠誠を意味しています。
白と金のクラン・マクレガーのロゴ、ボトルもカートンも、箔押し、エンボス加工、ニス加工にすることで高級感が増し、視認性も向上しました。

「クラン マクレガー」は、ハイランド、ローランド、そしてスペイサイドの中心部で生産された、モルトウイスキーと厳選されたグレーンウイスキー15種を巧みにブレンドしています。
1964年にウィリアム・グラント&サンズ社に吸収された後は、米国、ロシア、中東、アフリカなど広く販売地域を広げました。
2014年にスコッチウイスキーマスターズ銀メダル、2013年にはインターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション(IWSC)銀賞など数多くの受賞歴があります。

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飲んでみた感想

香り

マジックインキと木工用ボンドのような匂いがします。
そして、その奥から黒豆を煮ている時のような匂い。
あとハッカのようなスーッとした香りですかね。

ストレート

割とまろやかな甘味と塩味、その後からちょっとキツめの辛さとアルコール刺激っていう感じですかね。
口に含んだ瞬間は甘味を感じる割に、何口か飲んでいると辛口なウイスキー、という印象になってきます。
そしてちょっぴり酸味がきいていて、ほんのりとフルーティーな感じもしますね。
ドライテイストです。

加水

まず水をちょっとだけ足して飲んでみます。
塩味と酸味が前に出てきました。
後味にちょっぴり苦味がある感じですかね。
辛さとアルコール刺激は抑えられたんですが、甘味も弱くなりました。
後味にスモーキーさが少しだけあります。

さらに水を加えてトワイスアップにしてみます。
これだと塩味や酸味が引っ込んで、スイートビターな感じになりますね。
とても口当たりが良く飲みやすいです。

オンザロック

シンプルに辛口なウイスキーです。
後味にちょっぴり苦味がありますね。
辛口なオンザロックを求める方にはいいかも・・・と言おうと思ったんですけど、あまりにも単純な辛口なんで、好みは相当絞られるかもしれません。
僕は個人的にはオンザロックではあまりいただきたくない感じです。
あまり奥行きを感じない辛口な味わいでした。

水割り

苦くて渋めながら、フルーティーな味わい、といったところでしょうか。
甘さはかなり控えめ。
辛味もそれほど強くはないですね。
水割りにして渋い感じになるというのは、ちょっと珍しい感じはするんですけど、同時にフルーティーなので、決して飲みにくくはないと思います。
これまた好みがかなり分かれるんじゃないでしょうか。
僕はどちらとも言えない感じです。

ハイボール

ビタースイート&フルーティーですかね。
水割りよりはちょっぴり甘味があって、でも渋めなフルーティーさかな。
でもね後味にちょっぴりゴムを感じるんですよ。
もしかするとシェリー樽熟成のモルト原酒が含まれているんでしょうかねぇ?
しばらく飲んでいるとミックスフルーツソーダといった味わいに感じてきました。
甘さ控えめのハイボールを飲みたい方にはとてもいいんじゃないでしょうか。

ウイスキーミスト

ハイボールより甘口になりました。
それでもやはりかなり渋めで辛味もそこそこありますかね。
そこに蜂蜜を少し加えたような、ちょっぴり甘味といった感じです。
後味は辛味、ちょっぴりスモーキー。
飲みやすいといえば飲みやすいんですけど、わざわざ飲みたいと思う感じではありませんね。

総評

お値段なりのウイスキーかなと思いました。
トワイスアップではそこそこ美味しくいただけたんですが、他はどうでしょうかねぇ。
ハイボールやウイスキーミストならまあまあ飲めるんですけど、同じ価格帯でもっと美味しく飲めるウイスキーがあることを考えると買わないかなと思いました。
グラント&サンズの製品ということでちょっぴり期待したんですけど、残念ながらその期待には及ばなかった感が否めません。
これがもう少し安ければ・・・つまり700円ぐらいで買えるんだったらコスパっていう意味でいいのかもしれないけど、現状の価格帯では他にもっと美味しいウイスキーが買えてしまうと思うので、ちょっと残念な結果でした。

甘味

3.0

酸味

4.0

苦味

5.0

辛味

5.0

燻味

4.0

塩味

4.0

刺激

6.0

コク

2.0

お気に入り度

5.0
クラン マクレガー
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