すごい人気ですね!
スペック
名前 | ベル |
タイプ | ブレンデッド |
製造元 | アーサー・ベル&サンズ社 |
キーモルト | ブレアアソール、インチガワー、ダフタウン、グレンキンチー、カリラ |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
イギリスで最も売れているスコッチウイスキー!
起源は1825年にハイランドとローランドの境界辺りに位置する街・パースで創業した小さな会社、サンデマン商会。
1840年にはのちにこのウイスキーのブランドネームになるアーサー・ベル氏が入社、初めは外回りの営業マンでした。
1860年、それまで禁止されていたウイスキーのブレンドが認可されると、ベル氏はブレンダーとして才能を発揮。
それまでのブレンデッドウイスキーはモルトとグレーンを数種類混ぜ合わせるだけの単純ものでした。
ベル氏は上質なモルトとグレーンをブレンドすればもっと美味しいウイスキーができるのではないかと思いつき、スコットランド各地の蒸留所に足を運び原酒として質の高いモルトウイスキーやグレーンウイスキーを探し求めました。
彼が作ったブレンデッドウイスキーは他とは比較にならない美味しさでたちまち高い評価を得たのです。
その功績が認められ、彼は1851年にサンデマン商会の代表となります。
会社はロンドンに代理店を置くまでになったのですが、この時にはまだブランド名はなく、「ベル」という名前は息子の代になってからつけられたものです。
1895年、2人の息子が社名を「アーサー・ベル&サンズ社」へと変更しました。
「ベル」はイギリス国内から世界中に販路を拡大して各国で高い評価を得ています。
イギリス国内で非常に人気の高いウイスキーで、シェア率は20%以上と言われています。
キャップには”afore ye go”と書かれています。
「船出の前に」や「汝ら、いざ進め」と意味ですが、これはベル氏が乾杯の席でよく言っていた言葉のようです。
僕がペンションを経営の時に、お客様が結婚式の二次会に陶器で出来たまさにベル型のベルを持ってきていました。
お祝いの席になかなかお洒落ですよね。
また、ユニオンジャックラベルバージョンもありますよ。
飲んでみた感想
香り
アルコール刺激と一緒にハチミツのような甘い香りがします。
冷凍庫の霜の匂いとシンナーみたいな香りもします。
そのあとウッディー・・・これは樽の香りでしょうか?
で、スモーキーな感じがありますね。
ストレート
甘味からきて少しビターな感じもします。
その後にアルコール感がありますが、刺激はさほど強くない。
ほど好い辛さもあり、後味に炭っぽいスモーキーさがあります。
コクもしっかりあって美味しいです。
加水
ライトでスモーキー。
意外性でストレートよりも辛口に感じます。
甘さもあるんだけどちょっと控えめですね。
オンザロック
やはり辛口ですが、口当たりは滑らかで後味にしっかり甘味があり、余韻がとてもスモーキー。
ストレートの時には言いそびれたんですけど、このスモーキーさはピート感とはちょっと違います。
正露丸的なものではなくて、石炭や木炭とかそういう感じですね。
水割り
辛口っていうのは変わらないけど、とてもまろやかになりました。
反面、味が薄まってしまって、全体に少しぼやけた感じです。
この辺は好みが別れるところかも。
ハイボール
ビターなハイボールになりました!
適度な甘味はありますが酸味はあまり感じません。
そして炭っぽいスモーキーさ!
軽やかで飲みやすいハイボールです。
総評
以前からかなりよく飲んでいる銘柄で、飲みなれた味で安心感があります。
初めて飲んだ時、とても印象的だったのは甘味と辛味のバランスがとても良く、飲みやすいと感じました。
その後に炭っぽいスモーキーさがやってきましたね。
(「炭」と言いましたが、その時思ったのは「墨」のほうだったかも知れません)
バランスの良さは1000円前後で手に入るウイスキーの中ではピカイチではないかと思います。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度
他の人の感想
ベルとは知らせずに飲んでもらった感想です!
アルコール感強くウッディな味わいもあり、上品な余韻が残る。加水すると更に美味しい。83点
程よい樽感、アルコール感、余韻もあり甘みもあるけど、フィニッシュに苦みが。加水すると美味しさが増しました。79点