アラン シングルモルト10年

シングルモルト
isle of arranだったり、Aran Islandsだったり
「r」が多い少ないの理由が分かりませんっっ!

スペック

名前アラン シングルモルト10年
タイプシングルモルト
地域アイランズ(アラン島)
製造元アイル オブ アラン
アルコール度数46度
容量700ml
購入時価格4,367円(税込)

雑味が無く、フルーティでウッディなシングルモルト

アラン蒸留所は比較的新しい蒸留所です。
シーバスの元ディレクターであるハロルド・カリーがアラン・ディスティラーズを設立し、1994年にロックランザ村に蒸留所を開設しました。
ウイスキー造りには美味しく、キレイな水が必要だと探していたところ、スコットランドで最も純粋な天然水であるロッホ・ナ・デイヴィーの水に行きつき、ここに蒸留所を立てることにしたのです。

モルトを酵母で発酵させた後、「ウォッシュ」は銅製のポットスチルで二重蒸留。
その後、バーボンオーク樽で熟成され、液体は木の自然な色に染まります。
そして風味を保持するために、冷却ろ過を行わずボトリング。
これがアランのスタイルです。

ウォッシュ(Wash)
水と麦芽糖と酵素が混ざった甘い麦汁(ウォート)にイーストを加えてできたもろみのこと。酸味があり、通常、そのアルコール度数は7度から9度である。

アランブランドは2006年に発売された「ザ・アラン・モルト」というシングルモルトウイスキーで、2019年には現在の新しいデザインと新しいレシピに変更されました。
同時期に蒸留所の名前は「アイル・オブ・アラン蒸留所」から所在する地名から取った「ロックランザ蒸留所」に変更されました。
2019年にはアラン島第2の蒸留所「ラッグ蒸留所」を稼働させています。

パッケージ、ラベル、ボトルトップには、2羽の鷲とポットスチルのロゴがデザインされています。
これは、建設当時、蒸留所近くの崖に巣を作ったイヌワシのペアにちなんでいるそうです。
また、ラベルには「シングルモルト・スコッチウイスキー」という小見出しの下に、点字で “アラン・シングルモルト “と書かれています。

アラン シングルモルト 10年は、10年間熟成したモルトをアルコール度数46%で瓶詰めされています。
これまで「2019 ワールド ウイスキー アワード・金メダル」「サンフランシスコ ワールド スピリッツ コンペティション 2018・ダブルゴールドメダル2018」「IWSC 2019・金メダル – 95 ポイント」などの受賞歴があります。

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飲んでみた感想

香り

上質な蜂蜜と少し香ばしい感じのメープルシロップが一緒に香ってきますね。
百合の花のような香りもします。
そして樽の香りがしっかり伝わってきますねえ。
ウッディというのではなくて本当に使い込んだ樽の匂いがするんですよ。
今の段階で甘くて奥行きの深い味が想像できます。
実際どうでしょう

ストレート

香りの最後で言った通りの味わいだと思います。
甘くて奥行きの深い味!
甘味と塩味がまず抜けてくるんですね。
その後から辛味とアルコール刺激がやってきますけど、嫌な雑味のようなものは一切ないんですよ。
後味にほんのり苦味とちょっぴりピートですかね。

加水

少し水を加えてみます 。
甘さが際立ってきました。
塩味はちょっぴり残ってますけど、他の辛味とか苦味がだいぶ薄まってとても飲みやすいですね。
じっくり味わうならストレートで飲むよりも水をちょっとだけ足してみるといいかもしれません。

もう少し水を加えてトワイスアップにしてみます。
これだと甘味も少し抑えられて、ちょっとおとなしい味にはなったんですが、とっても飲みやすいです。
これを飲みやすいと捉えるか、物足りないと感じるかは飲んだ人の感覚で分かれるところだと思いますね。
長い時間をかけて飲むのなら、これもアリかな。
ストレート、水ちょい足し、トワイスアップをランダムに味わってみるというのも良いかなと思いました。

オンザロック

美味しく飲めるんじゃないかと無意識に思ってしまったのか、少し多めに注いでしまいました(^^)
では飲んでみます。
塩味から甘味、そしてコクのある美味しいオンザロックだと思います。
オイリーな感じもあって、なめらかな飲み心地ですね。
ちょっと甘さ控えめな美味しいべっこう飴といった味わいでしょうか。
さらにクリーミーさっていうのもあるんですよね。
そしてジューシー。
まとめると甘くて、ちょっぴりしょっぱくて、クリーミーでジューシー、かつオイリー。

水割り

とっても甘口で、ジューシーな水割りです。
ちょっぴり苦味はあるんですけど 、ソフトドリンクのような感覚で飲めてしまいますね。
アルコールっていうことを忘れてしまいそうな味わいなんですが、しっかりお酒っていう味わいはあります。
水割りにするのはもったいないという感じもなくはないんだけど、なかなかここまで美味しい水割りというのもめったに飲めないので、これはこれで味わった方がいいかなと思います。

ハイボール

甘味、塩味、苦味、酸味そして辛味が、とてもバランス良く調和している炭酸アルコール飲料は他にはないんじゃないかなと思うぐらい、絶妙なおいしさを味わっています。
後味にちょっぴりスモーキーさもあったりして、なかなかいけますね。
フルーティーでもありますし、美味しい野菜サラダのようなベジタブル感もちょっぴりあるんですよ。
アルコールでありながら、とても健康的な飲み物を飲んでいるという気になってしまいます。

ウイスキーミスト

クラッシュアイスソーダ割りにしてみると先ほどのロックアイスのハイボールよりはちょっぴり甘さひかえめになりました。
ハイボールが華やかだとすると、このウイスキーミストはちょっと渋めな大人の飲み物という感じでしょうか。
これを黙って出されたら「何ていうカクテルですか?」って質問してしまうと思うんですよ。
ウイスキーをさらに美味しくするエッセンスが入ってるような、謎のカクテルといった味わいです。

総評

とても美味しくいただきました。
ラベルにノンチルフィルターとナチュラルカラーと書かれているアラン10年なんですが、色は色はそこそこ濃いんですね。
香りの段階からストレート、加水、オンザロック、水割り、ハイボール、どれもとても美味しくいただけました。
今回4300円くらいで購入したんですけど、この値段で買えるのなら、むちゃくちゃめちゃくちゃコスパいいと思いますよ。
こんなに美味しいウイスキーがこの値段で買えるっていうのはミラクルです!
スモーキーなウイスキーが好きだからピートの効いていないものはあまり興味がないという方にもお勧めできます。
また、ウイスキー自体が嫌いな方にも飲んでいただきたいと思います。
今回このアラン10年が5000円以内で手に入ったのは、本当にラッキーでありハッピーでした。
これは切らさずに常に自宅に常備しておきたいお酒リストに入れたいですね。

甘味

6.0

酸味

4.0

苦味

4.0

辛味

3.0

燻味

2.0

塩味

5.0

刺激

4.0

コク

6.0

お気に入り度

9.5
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