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King of Drinksにタリスカーの他、アイラとグレンリベットも挙げていました。
そして彼は「Yoshida-Torajiro」という日本人の短い伝記も書いています。
誰のことでしょう?
スペック
名前 | タリスカー ストーム |
タイプ | シングルモルト |
地域 | アイランズ(スカイ島) |
製造元 | タリスカー蒸留所 |
アルコール度数 | 45.8度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 4,928円(税込) |
タリスカー 10年とタリスカー スカイの中間のような味わい?
タリスカーの創業者であるヒューとケネスのマカスキル兄弟は、1825年、スカイ島に広大な土地を購入しました。
1830年、彼らはカーボストにタリスカー蒸留所を開設しましたが、ウイスキー製造への参入は成功しませんでした。
タリスカーの運命は、1880年にロデリック・ケンプとアレクサンダー・アレンが蒸留所を買い取ったことから一変します。
それまで樽はすべて船を待つために浮かべなければならなかったところ、敷地を拡張して蒸留所の桟橋を建設しました。
1895年にアレンが亡くなると経営者は次々と変わり、現在はディアジオ社の傘下に入っています。
タリスカーは長い間、ジョニーウォーカーなどブレンデッドスコッチウイスキーの貴重な原酒として重宝されていました。
シングルモルトのタリスカー 8年もリリースされていましたが、ほとんど見向きもされませんでした。
ディアジオの全身、ユナイテッド・ディスティラリーズ社は必ずシングルモルトの時代が来ると見込んで、所有する蒸留所から各地域を代表する6つの蒸留所のモルトをセレクトしました。
それは1988年にリリースされた“クラシック モルト セレクション”であり、その中に「タリスカー 10年」に選ばれ、注目を集めるようになりました。
2004年には18年熟成が加わり、2008年に「57˚ノース」、2013年には「ストーム」「ダークストーム」「ポートリー」のノンエイジ4種が加わり、ラインナップは飛躍的に拡大しました。
「タリスカー ストーム」は3種類のノンエイジ・ステートメント・ウイスキーの第1弾として2013年初め頃に発売されました。
ノンエイジの「タリスカー ストーム」が「タリスカー 10年」よりもなぜ割高なのでしょうか?
それは若い樽(3年樽)と古い樽(25年樽)の両方を使用することで、よりスモークされ、バランスが良くなったからではないかと言われています。
飲んでみた感想
香り
まずはウッディですね。
ニスを塗ったばかりの木のような匂いがします。
枯れ草のような感じや、ちょっぴりお線香のような匂いもしますかね。
そしてほんのりとピートが香ってるというところでしょうか。
あまり強いスモーキーさはありません。
ストレート
まず苦味からですかね。
その後にスモーキーさがあって、アルコール刺激は強め。
甘さはかなり控えめな感じです。
タリスカー10年とタリスカースカイの中間のような味わいなんじゃないでしょうかね。
何口か飲んでいると塩味がかなり感じられてきて、後味にちょっぴり渋味と酸味があります。
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加水
まずは少しだけ水を足して飲んでみます。
辛味とスモーキーさですかね。
その後から甘味、酸味、塩味という感じです。
ストレートよりも飲みやすくてちょっとタリスカー10年に寄ったかなと思いました。
トワイスアップで飲んでみます。
まずは塩味そして苦味でしょうかね。
軽くスモーキーで、控えめながら程よい甘さがあります。
ストレートより水を加えた方が、柔らかい感じで飲みやすくなったと思いますね。
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オンザロック
まずはスモーキーそして苦味でしょうかね。
後味にちょっぴり甘味がありますが本当にちょっぴりです。
コクがあって美味しいオンザロック。
さらに加えて言うならウッディでオイリーな口当たりです。
レーズンクッキーなどの甘いものが欲しくなる味わいです。
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水割り
まずはスモーキー、そして甘味でしょうかね。
程よい苦味もあってスイートビターな味わいです。
かなりピートが効いていてスモーキーなので、初めてウイスキーを飲む人とかウイスキー苦手な人にはおすすめしない方がいいかもしれません。
オンザロック同様、甘いものが欲しくなりますね。
キットカットあたりがいいのかな。
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ハイボール
甘さ控えめですがジューシーでフルーティな美味しいハイボールだと思います。
程よく酸味とスモーキーさもあって美味しいですね。
今日は飲み比べはしませんが、おそらくタリスカー10年よりも甘さ控えめなのかなと感じてます。
後味に潮の香りというか、塩味が心地よく感じられます。
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ウイスキーミスト
とても控えめな甘さと程よい苦味があって、かなりスモーキーな味わいです。
同じソーダ割りなのにハイボールとは違ってジューシーとかフルーティーな感じはあまりしませんね。
どちらかというとオンザロックのようなコクのあるテイストです。
夏の暑い日にスモーキーなウイスキーソーダ割りを飲みたいと思ったら是非おすすめしたいです。
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総評
タリスカー10年は僕が3000円以上5000円以下の価格帯で今までで一番飲んできたスコッチウイスキーなんです。
今回、このサイトを始めて150回目のレビューになりまして、記念すべき回はタリスカーの銘柄にしたいと思って「タリスカー ストーム」を取り上げたわけです。
「タリスカー ストーム」の旧ラベルを一度だけ飲んだ時、タリスカー10年とそれ程変わらないかなと思ったんですね。
でも今回飲んでみると、なんか違うぞと感じました。
「タリスカー ストーム」はタリスカー10年よりも甘さは全体的に控えめですね。
スモーキーな味わいに関しても、10年よりはちょっと尖った感じがします。
ちょっと前にタリスカー スカイも飲んでみましたし、このストームそして10年と3つを飲み比べしたいなと思ってます。
今回は「タリスカー ストーム」の総評なので、感想をまとめてみましょう。
ストームという名称をつけたのは正解ですね。
10年に比べると、それくらい荒々しさを感じます。
でも、そのワイルドな感じ以外に酸味、そして苦味などが程よくあるんじゃないかな。
タリスカーは銘柄自体、割とスモーキーさが目立つ印象があると思いますが、他のいろんな味わいの方が印象に残った感じです。
とてもバランスが良くて美味しいウイスキーだと思います。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度