ゲレンデの種類が豊富で、ザ・ターミガン・レストランは英国で最も高い場所にあるレストランなんだって。
スペック
名前 | タムナヴーリン シェリーカスクエディションク |
タイプ | シングルモルト |
地域 | スペイサイド |
製造元 | タムナヴーリン蒸留所 |
熟成樽 | シェリー樽 |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 3,278円(税込) |
フルーティーさが溢れる美味しいウイスキー
タムナヴーリン蒸留所はスペイサイドの田舎町トムナヴーリンにあります。
1966年、インヴァーゴードン・ディスティラーズ社の子会社であるタムナヴーリン・グレンリベット・ディスティラリー社によって開設されました。
蒸留所はスペイサイド地域の奥深く、ケアンゴーム山脈のふもと、リベット川のほとりにあります。
1965年までリベット川の峡谷にはザ・グレンリベット蒸留所しかなく、タムナヴーリンは2番目に開設された蒸留所でした。
19世紀「グレンリベット」という言葉は、ザ・グレンリベット蒸留所にあやかるようにスペイサイド地域の多くのウイスキーが「-Glenlivet」を使っており、この蒸留所もリベット川のほとりにあることから正式名称にタムナヴーリン・グレンリベット蒸留所と名付けられました。
ですが、ザ・グレンリベット蒸留所はどことも一切関係ありません。
1993年にホワイト&マッカイがインバーゴードンを買収、1995年になるとウイスキー市場が衰退してタムナヴーリン蒸留所は休止状態に。
その後、ホワイト&マッカイがインドの大手ユナイテッド・スピリッツに買収され、2007年にタムナヴーリン蒸留所は再開。
しかし、ホワイト&マッカイは2014年、フィリピンのブランデー生産企業エンペラドールに買収されました。
2016年、タムナヴーリン蒸留所は50周年を迎えました。
エンペラドールはこれを記念して手頃な価格であるタムナヴーリン シングルモルトの発売にゴーサインを出し、「ダブルカスク」が誕生。
その3年後にシェリーカスク エディションがリリースされました。
「タムナヴーリン シェリーカスク エディション」はアメリカンオーク樽で熟成後、スペイン産の3種類の異なるオロロソシェリー樽で仕上げられました。
3つも!
ウェブサイトによれば、「3つの異なるシェリー樽で熟成させることで風味を高めた」とのこと。
シェリー ボムとかシェリー モンスターと言われるものではなく、優しい味わいになっているそう。
タムナヴーリンの良質なモルトにこだわった姿勢はシェリーカスクのエディションで味わえるでしょう。
飲んでみた感想
香り
甘味のあるウッディな香りがします。
シェリー樽の臭いなんでしょうか。
漆のような匂い、そしてバラの花のような感じもありますね。
ニッキのようなスーッとした匂いもあります。
アルコール刺激は弱めで優しい香りですね。
甘味を想像させてくれます。
ストレート
まず感じるのは甘味と酸味。
そして、辛味です。
後味にほんのちょっと苦味と刺激が残りますけど、口に含んでる間は甘いですね。
よくシェリー樽熟成のウイスキーに言われるゴムっぽさはあまり感じません。
口当たりは優しいながら、ずっしりとしたコクのようなものもあって、それでいてどこかフルーティーな味わいです。
加水
まずはちょっとだけ水を足してみます。
甘味、酸味、塩味ですかね。
後味にはちょっぴり苦味とスモーキーさがあります。
ストレートよりさらに優しい口当たりで飲みやすいですね。
トワイスアップにしてみます
とてもまろやかで、さらに飲みやすい感じにはなっているんですけど、ちょっぴり物足りないですかね。
やはり甘味酸味はしっかりあってフルーティーな感じがします。
刺激ではないアルコール感、ウォッカやジンのようなスピリッツに近い感じもしてきました。
もちろん基本的にウイスキーなんで、完全にスピリッツの味わいというわけではないんですけどね。
オンザロック
スイートビター&フルーティーなオンザロックです。
とっても深みがあってコクのある甘味と、程よい苦味、そしてぎゅっと引き締まったフルーティーさですかね。
軽やかに飲めるオンザロックだと思います。
だからと言ってこれをグイグイ飲んでしまうと一気に酔っ払ってしまいますから、そういう飲み方をしないように気をつけないといけませんね。
美味しいです。
水割り
甘さ控えめですがフルーティな味わいで美味しい。
後味にほんのちょっぴりスモーキーさがあります。
あまりにも飲みやすいので、少し濃くしてみたんですが、これは濃くしない方が美味しいですね。
普通の濃さの水割りで飲むと美味しいウイスキーです。
本当に優等生な水割りですね。
ハイボール
ぶどうのようなフルーティーさを感じるハイボールです。
このぶどうというのはマスカットと巨峰の中間ぐらいの感じですかね。
甘さやや控えめなんですが、とてもフルーティー、そしてジューシーな味わい。
酸味もほどよくきいていて、梅酒サワーみたいな味わいです。
これはグイグイいけちゃう、飲み過ぎ注意のやつですね。
ウイスキーミスト
意外性で渋めの味になりました。
苦味と酸味、そして後味にほんのりスモーキーさがある感じです。
ハイボールの時と同じような梅酒っぽさはあるんですけど、ほとんど甘味のない梅酒ですかね。
僕の個人的感想を言うと、ソーダ割りにするなら細かいクラッシュアイスではなくて、大きめの氷でハイボールにした方がいいのかなと思いました。
総評
甘口で、ほどよく酸味や辛味、塩味、苦味などがあって美味しいウイスキーでした。
飲み方によっていろんな味わいになるんですけど、特に美味しいと思ったのはオンザロック。
それ以外ではハイボール、水割り、ストレートの順でしょうか。
シェリー樽熟成のスコッチウイスキーで、しかも3000円前後のお値段で、とてもコスパはいいんじゃないでしょうか。
どこで買うかによって値段がかなり違うと思いますが、安く買えるのであれば是非買って飲んでみていただきたいと思います。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度