タムナヴーリン ホワイトワインカスクエディション ソーヴィニヨンブラン

シングルモルト
白ワイン熟成ってあまりないね。
これから他でも増えるかな

スペック

名前タムナヴーリン ホワイトワインカスクエディション
ソーヴィニヨンブラン
タイプシングルモルト
地域スペイサイド
製造元タムナヴーリン蒸留所
熟成樽ソーヴィニヨンブラン樽
アルコール度数40度
容量700ml
購入時価格3,850円(税込)

白ワイン樽熟成のスペイサイドモルトウイスキー

タムナヴーリン蒸留所はスペイサイドの田舎町トムナヴーリンにあります。
1966年、インヴァーゴードン・ディスティラーズ社の子会社であるタムナヴーリン・グレンリベット・ディスティラリー社によって開設されました。
リベット川のほとりにひっそりとたたずみ、50年以上にわたってモルトウイスキーを作り続けています。
タムナヴーリン(Tamnavulin)という名前はゲール語で「丘の上の工場」という意味で、蒸留所の敷地内の歴史ある紡績工場にちなんで名づけられました。
地元の農家は夏の間、羊の毛をここに持ち込んでウールに加工していました。

1993年にホワイト&マッカイ社がインヴァーゴードン・ディスティラーズ社を買収しましたが、事業を維持することができず、1995年5月から2007年7月までの12年間閉鎖することになります。
2007年にユナイテッド・スピリッツがホワイト&マッカイ社を買収しタムナヴーリンの生産を再開。
2014年、ホワイト&マッカイ社がフィリピンを拠点とするエンペラドール社に売却され、2016年にタムナヴーリン蒸留所から初めて公式リリースされたシングルモルト「タムナヴーリン ダブルカスク」が登場しました。

蒸留所は年間400万リットルの大きな生産能力を持っていますが、そのほとんどはブレンディング契約に割り当てられています。
一方で、シングルモルトとしても消費者が手にしやすい魅力的な価格で提供しており、信頼できるブランドとして急速に評判が高まっています。

「タムナヴーリン ホワイトワインカスクエディション」は、好評だった「レッドワインカスクエディション」に続き発売されました。
アメリカンオーク樽で熟成させたウイスキーをソーヴィニヨン ブランワイン樽で後熟させています。
スペイサイドの蒸留所の特徴である果実の風味を生かし、白ワイン樽仕立ての風味を引き立たせています。
その結果、リッチでフレッシュ、そしてフルーティーな味わいの、ソフトでドライなフィニッシュのウイスキーが誕生しました。

白ワイン樽は、赤ワイン樽や酒精強化ワイン樽(シェリー、ポートワインなど)に比べて、ウイスキーの熟成に使用されることが非常に少なく、名だたる銘柄でリリースされることは興味深いことです。

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飲んでみた感想

香り

いかにもスペイサイド特有の甘くて華やかな香りですね。
お花畑の中にいるような匂いがします。
奥の方にちょっと渋めなウッディさ。
あと少しだけピートを感じるかな。

ストレート

白ワイン樽熟成ということで甘味を期待したんですけど、ちょっと違いますね。
塩味と辛味が強めで、後味に向かっていくにつれて苦味そしてちょっぴりスモーキーさがあります。
余韻はかなり喉に刺激が残ります。
二口目飲んでみると、甘味は一口目に比べて薄っすらと感じるんですけど、やはり弱めですね。
辛口な印象です。

加水

水をちょっとだけ足して飲んでみました。
ストレートよりは甘味が出てきました。
酸味もちょっぴり出てきた感じがします。
でも、やはり渋めで辛口、そして刺激が強いというところは変わりません。

トワイスアップで飲んでみます。
苦味と塩味がはっきりと感じられますね。
甘味は引っ込んじゃいました。
白ワインの感じはありますが、ワイン自体の味わいというよりも栓をしているコルクの味ですかね・・・。
おそらくワインを入れていた樽の風味だとは思うんですけど、それがトワイスアップでちょっと感じられました。

オンザロック

ウッディで、かなり辛口で、刺激は強めです。
少し白ワインを感じられますね。
銘柄は覚えていませんが、だいぶ昔、飲ませてもらったかなり高級なヴィンテージものの白ワインの風味がちょっぴりするんです。
氷が少し溶けて、ちょっぴり薄まってくるとまろやかになってきました。
それでも相変わらず辛口な感じで、後味に苦味プラス、スモーキーそして渋め。
ストレートや加水、トワイスアップよりは飲みやすいかな。
コクがあってじっくり味わえる感じで僕は個人的にこの水割りは嫌いではないです。

水割り

苦味はあるものの、甘味と酸味がバランスよく味わえますし、白ワインの感じがちょっぴり伝わってくるかな。
そしてオンザロック同様かなりウッディな味わいです。
一気に飲めてしまうぐらい、マイルドな飲み応えです。

ハイボール

かなり濃厚な味わいのスパークリングワインといったところでしょうかね。
ただ、かなりずっしりとした味わいなので、シャンパンを飲むように飲んではいけないと思います。
甘さは控えめですね。
酸味はほどよくあってフルーティーですが、後味にかなり渋みがあります。
他の塩味や辛味などはここではかなり引っ込んでて、苦味はそれなりにありますね。
華やかな味わいで飲みやすいですよ。
アルコール度数は高くないのですが、かなりアルコール感はあります。
ソフトドリンクのような感じでグイグイ飲めるものではないですね。

ウイスキーミスト

一口飲んでからもう一度アルコール度数を確認してしまいました。
それくらいアルコール感が強いですね。
先ほどのハイボールに比べると、甘さも酸味も控えめになって、かなり渋めな味わいになってます。

総評

白ワイン熟成ということで、かなり甘口のものを期待したのがそもそも間違いだったのかもしれません。
辛口なウイスキーでした。
水割りとハイボールでは比較的飲みやすく、しかも白ワインを感じられました。
時折、白のヴィンテージワインのコルクの匂いを感じました。
白ワインそのものではなく、熟成に使った樽の香りや味だったんでしょう。
今まで飲んだ白ワイン樽熟成のウイスキーというと、グレンマレイ クラシック シャルドネカスクフィニッシュがあるんですが、それに比べるとかなり渋めな味わいでした。
白ワイン=甘口という先入観を持っていなければ、もうちょっと違う味わい方ができたのかなと思います。
近いうちにもう一度飲み直してみたいですね。

甘味

3.0

酸味

4.0

苦味

7.0

辛味

7.0

燻味

4.0

塩味

5.0

刺激

7.0

コク

5.0

お気に入り度

6.5
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