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当時のダジャレかな?
スペック
名前 | タムナヴーリン レッドワインカスクエディション ジャーマンピノノワールカスクフィニッシュ |
タイプ | シングルモルト |
地域 | スペイサイド |
製造元 | タムナヴーリン蒸留所 |
熟成樽 | ジャーマンピノノワール樽 |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 3,850円(税込) |
どんな飲み方をしても美味しく飲めるシングルモルト
タムナヴーリン蒸留所は1966年、スペイサイド地方ケアンゴーム山麓のリベット川近くにインバーゴードン・ディスティラーズ社の子会社であるタムナヴーリン・グレンリベット・ディスティラリー社によって建設されました。
この頃、タムナヴーリン蒸留所では「タムナヴーリン・グレンリベット」というシングルモルトウイスキーを製造していました。
1965 年以前まで、リベット川の渓谷にはグレンリベット蒸留所しかなく、タムナヴーリン蒸留所は2番目の蒸留所でした。
タムナヴーリン(Tamnavulin)という名前はゲール語で「丘の上の工場」という意味で、蒸留所の敷地内の歴史ある紡績工場にちなんで名づけられました。
地元の農家は夏の間、羊の毛をここに持ち込んでウールに加工していました。
1960年代、ウイスキー業界は好況期で、ブレンド用の原酒を供給するため、スコットランド各地に新しい蒸留所が数多く誕生しました。
タムナヴーリン蒸留所の外観も当時を彷彿させるもので、絵画のような周囲とは相反する、荒涼とした工場が並んでいます。
1993年にインヴァーゴードンを買収したホワイト&マッカイ社は、この蒸留所を維持することはできず、2年後にタムナヴーリン蒸留所を閉鎖。
その後のホワイト&マッカイ社も改名、買収、社名を戻したりと短い期間での輪番制となってしまいました。
2000年代に入ってから数カ月間生産されたものを除けば、タムナヴーリンの生産がきちんと再開されたのは、ユナイテッド・スピリッツがホワイト&マッカイ社を買収した2007年になってからでした。
ホワイト&マッカイ社は2014年、フィリピンを拠点とするエンペラドール社に売却され、それから間もなく、2016年にタムナヴーリン蒸留所から初めて公式リリースされたシングルモルト「タムナヴーリン ダブルカスク」が登場しました。
タムナヴーリン蒸留所の生産量は年間400万リットルの大容量で、そのほとんどがブレンデッド用に割り当てられています。
レッドワインカスクエディションには3種類あり、それぞれ熟成工程に別種類の赤ワイン樽が使われます。
まずはアメリカンホワイトオークのバーボン樽で熟成。
そこからフランスから調達したカベルネソーヴィニヨン樽で熟成させた「カベルネソーヴィニヨン カスクフィニッシュ」、スペインから調達したグルナッシュ樽で熟成させた「グルナッシュ カスクフィニッシュ」、そして今回のドイツから調達したピノ・ノワール樽で熟成させた「ピノ・ノワール カスクフィニッシュ」が作られています。
3つすべて熟成年数は明記されていません。
飲んでみた感想
香り
まずはウッディです。
レーズンとシナモンが一緒に香ってくる感じですね。
ワインがしっかり染み込んだコルクのような臭いもします。
奥の方にピートが・・・それもしっかり香ってますね。
ストレート
甘辛いです。
「甘口ですか?辛口ですか?」と聞かれれば、どちらかといえば辛口です。
そこに甘味もしっかりあるといったところでしょうか。
塩味も程よく効いています。
余韻にちょっぴりピートかな。
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加水
少しだけ水を足してみます。
大人しい味わいになりました。
辛味が引っ込んで甘味が広がってきたのかな。
後味にちょっぴり渋みがありますけど、程よい感じで、いいアクセントなんじゃないでしょうか。
ストレートの時にしっかり感じていた塩味はあまりしてきません。
トワイスアップにしてみます。
全ての味がかなり大人しめになったと言うか引っ込んじゃって、ほぼ美味しい水と言った味わいですね。
でも絶妙な美味しさですよ。
ちょっぴり辛口の美味しい日本酒とかそういった、醸造酒のような味わいになった気がします。
とても飲みやすいです。
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オンザロック
ストレートでは、どちらかと言うと辛口と言ったんですが、このオンザロックでは甘口に感じられます。
甘味塩味そしてちょっぴり辛味と言うところでしょうか。
後味に少しだけ苦味があります。
これはとてもおいしいオンザロックだと思いますよ。
オンザロックの天才と言うか、これはむしろオンザロックの秀才でしょうか。
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水割り
ついうっかりグイグイと何杯か飲んでしまいました。
それくらい飲みやすいんですね。
喉がものすごく渇いた時に飲む、キンキンに冷えた美味しいミネラルウォーターみたいな感覚で飲めます。
味わいとしてはトワイスアップの時の感じにとてもよく似ているんですけど、氷を入れて冷やしてる分、もっと飲みやすくなってます。
本当にクセのないおいしい水の味わいですね。
甘口でもない辛口でもない苦味もあまりない・・・強いて言えばフルーティーなんじゃないでしょうか。
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ハイボール
甘口でフルーティーなハイボールです。
赤ワインのソーダ割りといった味わいですね。
酸味はそれほど強くはありません。
後味にちょっぴり渋みがありますけど、それは赤ワインの渋みのような感じで美味しい渋みですね。
すっきりと飲みやすいんですけど、一つ問題点を言えば物足りなさがあります。
とても美味しいだけに、これだけスッと飲めてしまうとおそらくあっという間にかなりの量飲んじゃうんじゃないかなと思うんですよ。
アルコールだということをしっかり頭の片隅にでも置いて飲まないとやばいです。
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ウイスキーミスト
ハイボールよりも若干、辛味と苦味があります。
酸味もこちらの方が感じられるんですね。
そしてハイボールの時に問題点だった物足りなさはないです。
だから、飲むんだったらロックアイスじゃなくて、このクラッシュアイスでウイスキーミストにしたほうが味わい深いんじゃないかなと思うんですよ。
その辺は好みの問題になってきますが、しっかりとした味わいを感じたいならこちらじゃないでしょうかね。
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総評
このウィスキーはどんな飲み方をしても嫌な顔をしないと言うか、絶対に美味しく飲めるんですよ。
トワイスアップや水割り、ハイボールの時にちょっぴり物足りなさがあったものの、すっきりとしたクセのない飲みやすさは高く評価できると思います。
ウイスキーに苦味を感じて、その苦さが苦手って思ってる方には、タムナヴーリンレッドワインカスク(ジャーマンピノノワールフィニッシュ)をぜひ飲んでみていただきたいと思います。
ストレートからウイスキーミストまでいろんな飲み方をしたんですけど総合的に考えるとこのウイスキーの持っている特徴は甘くてフルーティ、そしてピュアなテイストなんじゃないでしょうか。
あまりクセがないので、これにどハマりする人はいないかもしれませんけど、いつでも飲める所に置いておきたいウイスキーの一本かなと思います。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度