グレングラント 10年

シングルモルト
グレングラント蒸留所には、見たこともないような美しい庭園が広がっているそうです
ウイスキーが苦手な人も、この庭のためだけにを訪れる価値があるんだとか
まさに「ガーデン・オブ・スプレンダーズ」!

スペック

名前グレングラント 10年
タイプシングルモルト
地域スペイサイド
製造元グレングラント蒸留所
アルコール度数40度
容量700ml
購入時価格3,520円(税込)

辛口で個性的な味わい ハマれば癖になるかも

グレングラント蒸留所は1840年にジョンとジェームズ グラントの兄弟によって設立されました。
ジェームズの職業はエンジニアで、地域社会の一員として活躍し、後にエルギンの市長になりました。
彼は南部への輸送手段が大幅に改善されなければ、業界が困難に陥ると予測。
政治的立場を利用して、ロシーマスとエルギンを結ぶ鉄道の敷設の奨励キャンペーンを主導し、ロスにある自身の蒸留所まで路線を延長するために資金を提供しました。

兄弟が亡くなった後、蒸留所はジョンの息子、ジョン “ザ メジャー” グラントに引き継がれました。
狩猟を愛する旅慣れた人物で、新しい技術に興奮し、国内で初めて蒸留所に電気照明を設置しました。
現在でも使用されている背の高い細長いポットスチルを備えた新しい蒸留所も設計しました。

グレングラント蒸留所は1978年まで創業者の子孫が所有していましたが、シーグラム オブ カナダ社に買収され、約138年前に蒸留免許を申請した2人の兄弟とのつながりがなくなりました。
2006年にはイタリアのカンパリ社が蒸留所を買収するとイタリアで最も売れているウイスキーというブランドの地位につきました。

2018年の初めにグレングラントはそれまでとは違う新しいブランドリリースが店頭に並び始めました。
現在は熟成年数表記のない「メジャーリザーブ」「アルボラリス」、5年、10年、12年、12年の非冷却濾過バージョン、18年、25年、そして30年があります。

「ザ・グレングラント10年」はスコッチウイスキーの中で唯一、10年以下のベストウイスキーに史上最多の7回選ばれています。
このシングルモルトは、厳選されたバーボン樽とオロロソシェリー樽で熟成されています。
エレガントであり、フィニッシュは満足のいくほど長く複雑であると評価されています。

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飲んでみた感想

香り

牛丼や焼きそばなどに付け合わせる紅しょうがの匂いがします。
香辛料のクローブの香りもしますね。
しばらく嗅いでいるとカレーのような、さらに言ってしまうとそこに乗っているらっきょうの香りまでしてくるような感じです。
紅しょうがと合わせると、まさに牛丼屋さんでカレーを食べているような香りとも言えます。
そして、ちょっぴりシナモンを感じますかね。

ストレート

まず、一言で言うと辛口です。
香りの時にも感じたクローブとかシナモンのような味がしっかり出てるんですね。
最初に感じるのは辛味や塩味、後味の方になると苦味が出てきます。
ちょっとココナッツミルクのようなまろやかな味わいというか口当たりを感じますね。
アルコール刺激はやや強めで、辛口なんですけど割と飲みやすいです。

加水

まずは少しだけ水を加えてみます。
甘味が少し強まったかなと思います。
甘辛い感じですね。
塩味もストレートよりは前に出てきました。
クローブやシナモンの感じはやはりあるんですけど、だいぶ穏やかになりました。
ストレートより軽い飲み口ですね。

もう少し水を加えてトワイスアップにしてみます。
辛いけど、後から甘味がやってくる感じでしょうか。
とても薄くしたココナッツミルクにミントが少し加わっ たようで、そこがアクセントになっていますね。

オンザロック

とても辛口なオンザロックです。
スーッとっとしたミントの清涼感が強く口に残りますね。
二口三口と飲んでいくと辛いんですけど、ほのかな甘みや塩味や酸味を奥の方に感じます。
余韻に残るのはちょっぴり苦味とアルコール感ですかね。

水割り

やや辛口で香辛料満載な味わいです。
大げさに言うとスーパーマーケットに売っている香辛料を片っ端からぶち込むとこんな感じになるんじゃないかなっていうところでしょうかね。
でもフルーティーな味わいも感じられるので消して飲みにくくはないですよ。
後味はしっかりと苦味ですかね。

ハイボール

いろんな香辛料が混ざってる複雑な味わいです。
別の例えだと、野菜ジュースとミックスフルーツジュースをバランスよく混ぜてサワーにしたような味わいですかね。
野菜ジュースとフルーツジュースをバランス良く、美味しいところでうまく混ざってるような感覚でしょうか。
辛口でちょっぴり酸味がきいているんですけど、少しずつ氷が溶けて薄まってくると甘味が強くなってきます。
このフルーティー、ジューシーという感じはグレングラント独特な味わいですね。
これに似た味わいのハイボールを今まで飲んだ記憶があまり無いです。

ウイスキーミスト

ハイボールより、このクラッシュアイスのソーダ割り・ウイスキーミストの方が断然美味しいと思います。
味のバランスがとても良くなって、適度な辛味、塩味、苦味などがあって、なおかつフルーティー。
こちらもこれまで似たような味わいのソーダ割りを今まで飲んだことがない気がします。
このグレングラント10年独特の味わいなんでしょう。

総評

最近はノンエイジの「グレングラント アルボラリス」をスーパーなどでよく見かけますね。
アルボラリスは、かなりお手頃価格なので、飲んだことがある方もいらっしゃるのではないかと思います。
今回は同じグレングラントでも年代表記があるものです。
アルボラリスを飲んでから時間が経っているので記憶があまり無いんですけど、かすかに覚えている印象と今回の10年を比べてみると、アルボラリスの方が癖も無くて飲みやすいかな。
「グレングラント10年」はやはり熟成されている分、味わい深いというかコクがあります。
ですが個性が強くて相当な曲者で、癖も強いです。
特に水割りやハイボール、ウイスキーミストなどは、他のウイスキーでは味わえない感覚を感じられました。
これが好きになったら、おそらくハマるんじゃないかなと思いますね。
僕はちょっと好みとずれていましたが決してまずいわけではなく、どちらかというと美味しく感じました。
世の中にある、いろんな香りや味わいをぎゅっと詰め込んだようなウイスキーというのが感想です。
飲む人によって大きく好みが分かれる味わいでした。
とても個性的なウイスキーだと思います。

甘味

5.0

酸味

3.0

苦味

4.0

辛味

6.0

燻味

3.0

塩味

4.0

刺激

5.0

コク

5.0

お気に入り度

7.0
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