スペック
名前 | グレンマレイ クラシック |
タイプ | シングルモルト |
地域 | スペイサイド |
製造元 | グレンマレイ蒸留所 |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 2,178円(税込) |
飲みやすい格安シングルモルト
1830年、地ビールを製造していたエルギン・ウェスト醸造所が、ウイスキー蒸溜所に生まれ変わりました。
もともとエルジンの境界外に位置し、傍らの流れの速いロッシー川から水と動力を得てビール工場としてスタートしましたが、水辺に近いが為に定期的に洪水に見舞われていました。
1897年に蒸留所の名前をグレンマレイ蒸留所に変更。
そして、9月13日に最初のスピリッツが蒸留器から生まれたそうです。
地元の大麦のみを使用したこの新しいスピリッツは、マルサラワイン樽やシェリー樽など、当時としては異例のほど多様な樽に充填されました。
このグレンマレイが作られてから120年以上が経ちました。
しかし、多くの蒸留所と同様、20世紀初頭の不況で1910年閉鎖してしまいます。
第一次世界大戦中の短い沈黙期間を経て、再びウイスキーづくりを始めた蒸留所は、1920年有名なワインとスピリッツの商人であるマクドナルド&ミューア社(グレンモーレンジィのオーナー)に買い取られました。
現在はグレン・ターナー社(ラ・マルティニケーズ社)がオーナーです。
ファーストフィルの割合が高い元バーボン樽で平均7年間熟成され、飲みやすくなっています。
また、クラシック・コレクションの発売以降、さまざまな樽で熟成させるというカスクフィニッシュがシリーズ化しています。
コレクションには、スコッチウイスキー初のカベルネカスクフィニッシュや、ポートカスクフィニッシュ、シェリーカスクフィニッシュ、シャルドネカスクフィニッシュなどがあります。
ノンエイジの「クラシック」以外では、12年をはじめ、リッチな15年、オーキーな18年なども人気がありますし、最近では革新的な10年物のファイアードオークや25年が発売されました。
軽くて滑らかでフルーティーなクラシックは、シングルモルトスコッチウイスキーの入門書的ウイスキーだとよく言われています。
飲んでみた感想
香り
まずシンナーのような臭いがします。
樽の香りですかね?・・・ウッディな感じも漂っています。
ちょっぴりミルクチョコレートのような香りもしてるんですよね。
そしてオレンジのような柑橘系が少し感じられます。
最初に嗅いだときにはケミカル系な感じしかしなかったんですけど、しばらく鼻を近づけ続けているとかなり華やかな香りがしますね。
ストレート
苦味、甘味、酸味、辛味が同じぐらいのバランスで届きました。
ちょっぴり、ほんのちょっぴり、うっすらとピートですかね、そんなものも感じられます。
アルコール刺激はそこそこあるんですけど、香りで想像していたよりは口当たりは滑らか。
若さを感じるんですけど、それを補うようなコクもあって飲みやすいですね。
加水
ちょっぴり水を加えたところで苦味が強くなりました。
渋い中から甘味も感じられて、不味いとは言いませんがストレートの時の飲みやすさが半減したように思います。
トワイスアップにしてみます
これだと辛口になりましたね。
渋みはだいぶ弱まっています。
うっすらと甘味もあって、酸味もちょっぴりあって、後味はちょっとだけ苦いといった感じですかね。
水を加えるよりストレートの方が美味しかったんじゃないかなと思います。
オンザロック
なかなかコクのある味わいですね。
苦味や辛味もありますけど、赤ワインのような渋めなフルーティーさもあり、またウッディな感じや、ちょっぴりスモーキーさもあって美味しいですよ。
後味にはしっかり甘味もあります。
2000円前後のウイスキーとしてはかなりいけてるんじゃないですかね。
水割り
甘味がかなり前に出てきました。
でも相変わらず苦味とかウッディさがついてくる感じではあります。
後味がちょっと苦いと言うか、エグい感じがあるのでそこだけが気になりますが。
その辺は好みが分かれるところじゃないでしょうか。
ハイボール
甘口でもない、辛口でもない、いわゆる中口と言った飲み応えのあるハイボールです。
美味しいかと聞かれると、「うーんどうかな」と言ってしまうけど、「不味いの?」って聞かれたら「いや不味くない」と答えますね。
味わいとしてはフルーティな酸味も少しあるし、ウイスキーのハイボールとして成立してはいると思うんですが、ハイボール用にわざわざ2000円出してこれを買うかなっていうのは、ちょっと疑問です。
シングルモルトにこだわらなければ、この価格帯のハイボール用のウイスキーでもっと美味しいものがたくさんあると思いますので、あえてこれをお勧めはしません。
総評
久々に飲んでみたんですが、前に飲んだ時と印象が違うんですね。
その時は「わざわざ2000円出してこんなもん買わねーよ!!」みたいなことを思ったような気がするんですよね。
でも今回は香りの段階から「あれ、結構いけるんじゃない?!」って思ったんですよ。
ストレートで飲んでみたら「かなりいいなぁ」っていうところがあって、オンザロックでかなり美味しく飲めました。
どういう飲み方をするために買うか?っていうことにもよりますけど、2000円前後で買える格安シングルモルトとしては、まあまあ合格点のウイスキーかなと思いました。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度