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古ノルド語の「スキー」の意味とか
別名「霧の島」と呼ばれているとか
結局なんなの?
スペック
名前 | タリスカー スカイ |
タイプ | シングルモルト |
地域 | アイランズ(スカイ島) |
製造元 | タリスカー蒸留所 |
アルコール度数 | 45.8度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 4,950円(税込) |
10年とスカイは似て非なるタリスカー
タリスカー蒸留所は、1830年にアイグ島からスカイ島に渡来したヒューとケネスのマカスキル兄弟によって設立されました。
当時の農家は副業で酒造を営むことが多く、無免許の蒸留所が多数存在していました。
兄弟は1830年、3000ポンド(今の日本円の価値で37,095,606.01 円)を費やしてハーポート湖の湖畔にある村カーボストにタリスカー蒸留所を建造しました。
その後、タリスカー蒸留所は1000ドルで売却など紆余曲折を経て、1880年に蒸留所を買収したロドリック・ケンプとアレキサンダー・アレンの指揮下で生産能力が拡大。
ビジネス的に大きな成功をもたらしました。
1925年にDCLに買収され、現在はディアジオの傘下に入っています。
「タリスカー スカイ」は2015年初頭に登場。
蒸留所がある美しい島の名前にちなんで名付けられました。
キュイリン山脈の荒々しい風景とギザギザの峰々、荒々しい波が打つスカイ島の豊かで変化に富んだ景観を表しています。
タリスカー蒸留所で製造されるウイスキーはピーテッドでスモーキーな風味を持っていて、少し強すぎると感じる方もいらっしゃると思いますが、この「タリスカー スカイ」は、タリスカー10年よりもフレッシュで明るい味わいで、飲みやすいウイスキーになっています。
シングルモルトウイスキーとして高い評価を得ており、「タリスカー スカイ」はインターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション2015でゴールドを受賞しています。
飲んでみた感想
香り
ピートがかなり香ってます。
でもタリスカー10年よりもちょっぴりマイルドなスモーキーさかな。
万年筆のインクのような匂いがしてますね。
ベンジンみたいな揮発性の匂いもちょっぴりします。
その後からレーズンや生クリームのような香りがしてますね。
レーズンクッキーみたいな感じでしょうか。
ストレート
レーズンのような甘酸っぱさと塩味、スモーキーさ、そしてちょっと強めにアルコール刺激があります。
タリスカー10年よりもちょっぴり辛口なのかな。
飲み比べてみた方がいいのかもしれないんですが、今回は純粋に味わっていこうと思います。
後味には苦味がありますね。
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加水
まずは水をちょっとだけ足して飲んでみます。
ストレートより酸味が強くなりました。
柑橘系のオレンジとレモンの中間な感じの酸味ですかね。
甘味はストレートよりもさらに控えめになりました。
ちょっぴり渋めではありますがフルーティーさは味わえます。
そしてしっかりスモーキーです。
トワイスアップにしてみます。
苦味が強まりました。
かなり渋めではありますが飲みやすいです。
苦味から入って、苦味で終わるといった感じでしょうか。
中間でうっすらと甘みがありました。
スモーキーさはちょっと苦味に埋もれてしまってますかね。
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オンザロック
グラスを口に近づけた時に灯油のような臭いが一瞬するんですね。
ちょっとだけ「ウッ」とくるんですけど、飲んでみるとそんなことはなく美味しくいただけます。
かなり辛口で苦味もそこそこ強いですね。
いわゆるコクのあるオンザロックってこんな感じだと思います。
スモーキーな感じもなくはないんですけど、さほど強くはありません。
このオンザロックだとタリスカー10年とはかなり違う味わいかなと感じました。
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水割り
いきなり甘口になりましたね。
後味に苦味はあるんですけど、それ以外の塩味、酸味、辛味などはほとんど感じられません。
スモーキーさは後味の苦味と一緒にちょっとだけある感じでしょうかね。
甘口でとても飲みやすい水割りです。
これならウイスキーを飲みなれていない方でもグイグイ飲めちゃうんじゃないでしょうかね。
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ハイボール
フルーティーでちょっぴり渋めな味わいです。
マスカットサワーにちょっぴり赤ワインを加えたようなそんな感じですかね。
スモーキーな感じはほとんどしません。
このハイボールはタリスカー10年とはかなり異なる味わいだと思いました。
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ウイスキーミスト
苦くてスモーキー。
そして甘味がそこそこ出てきてます。
ロックアイスのハイボールのような酸味の効いたフルーティーさはあまりないですね。
クラッシュアイスのウイスキーミストでこのウイスキーの特徴が一番味わえているのかなという気もします。
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総評
今まで飲んできたウイスキーの中でもタリスカー10年は5本の指に入るくらいたくさん飲んでいるんですよ。
なので初めて飲む今回のタリスカースカイも同じような感じで飲めるんじゃないかという期待を持っていたんですが、飲み始めてみると、まるで違いました。
香りの段階で若干予感はしたんですけど、ピートの感じというかスモーキーさはタリスカー10年に比べるとかなり弱めで、辛味や苦味などが強く出てる感じです。
若い感じが伝わってきますね。
水割りやハイボールではかなり美味しくいただけました。
ただどうしてもタリスカーという名前がついてるので、タリスカー 10年を意識して飲むとちょっと残念な感じですかね。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度