ハイランドクイーン

ブレンデッド
リース港はスコッチウイスキーの発展に重要な場所でした。
かつては、フランスとの貿易のため約100の保税倉庫があって、船で塩漬けの魚や動物の皮などを運び、帰りはドライフルーツやワインなどを持ち帰っていたそうです。

スペック

名前ハイランドクイーン
タイプブレンデッド
製造元ハイランド・クイーン・スコッチ・ウィスキー社
キーモルトタリバーディン
アルコール度数40度
容量700ml
購入時価格1,078円(税込)
ハイランドクイーン

1,000円前後のブレンデッドスコッチの中で味はトップクラスかも

1893年、ロデリック・マクドナルドとアレクサンダー・ミュアはマクドナルド&ミュア社を設立し、ハイランドクイーンが誕生しました。

名前の由来となったのはスコットランドを象徴する人物の一人、女王メアリーです。
彼女はスコットランド生まれですが幼少期からフランスに移り住み、1561年スコットランドに帰国。
1567年にはイングランドのエリザベス1世に対して反乱を起こし裁判にかけられて、1587年処刑された数奇な運命をたどった女王です。
帰国時にリース港に上陸したメアリー女王とリース発祥のハイランドクイーン。
リースという地に共通性を感じて命名されたのでした。

マクドナルド&ミュア社はハイランドクイーン用のモルトの供給を確保するためするために1918年、グレンモーレンジィ蒸留所を買収。
1924年から5年間、ロンドンで開催された大英帝国博覧会で販売される数少ないブレンデッド スコッチ ウイスキーのひとつに選ばれました。
この時期のアメリカは禁酒法時代であったにもかかわらず、各地からの輸入業者によって「積み替え」が横行。
そのためハイランドクイーンもアメリカ、そしてカナダやオーストラリアでも人気が上がったのです。

第二次世界大戦後、ブレンデッド スコッチ ウイスキー市場の激しい競争に直面したマクドナルド&ミュア社は英国市場に再び焦点を当てつつ、フィンランドやベネズエラなど、他の大手企業が見過ごしがちな市場を開拓していきました。
功を奏して1970年代のブレンデッド ウイスキーブームが絶頂期になると、ほぼ全ての世界市場でハイランドクイーンは販売され、現在でも世界80カ国以上で愛飲されるまでになりました。
しかし1970年代後半、シングルモルトの販売に注力したため売上は減少してしまいます。
ピーク時、世界の95%以上で900,000ケースを販売していたのに対し、2008年までに20,000ケース未満まで減少してしまいました。

ハイランドクイーンは2004年にマクドナルド&ミュア社に残っていた資産とともにモエ・ヘネシーに譲渡されましたが、2008年にボルドーを拠点とするピカール・ヴァン・エ・スピリトゥー社に売却されました。
現在はタリバーディン蒸留所のオーナーであるピカール・ヴァン・エ・スピリトゥーの子会社、ハイランド・クイーン・スコッチ・ウィスキー社によって製造されています。
そのため、間違いなくタリバーディン蒸留所のシングルモルトが使用されています。

ハイランドクイーンの中心にあるのは、職人技とケアへの妥協なきこだわり。
その結果、まろやかで滑らかな後味を備えた高品質なブレンデッド ウイスキーが誕生するのです。

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飲んでみた感想

香り

まずフローラルな香りと、ツンとくるアルコール刺激ですね。
アルコール刺激はそんなに強めではないかな。
それに続いてちょっぴりミントのような感じとかお線香のような匂いを感じます。

ストレート

甘味があって、ちょっぴり辛味、あと苦味とか塩味なのかなと感じとっている間に、アルコール刺激に覆われてしまうといった感じですね。
口に含んだ一瞬は味の判別ができるんですけど、アルコール刺激がやってきて、何の味かよくわからなくなっちゃうという。
でも後味にはうっすらと甘味と塩味があるかな。

加水

まずは水を少しだけ加えて飲んでみます。
ストレートよりもかなりアルコール刺激が弱まって落ち着いて味わえますね。
塩味、そして甘味、その後から辛味と言った感じです。
苦味はほぼないかな。
後味にほんの少し、うっすらとピートを感じます。

トワイスアップにして飲んでみます。
かなり甘口になりましたね。
そして先ほどまであまり感じていなかった苦味がちょっぴり出てきました。
これはこれで程よくスイートビターといった感じで飲みやすいです。

オンザロック

スイートビターでコクがありとても飲みやすいオンザロックです。
そして後味までスイートビターです。
口当たりはまろやかで、一緒に甘いミルクチョコレートなんかが欲しくなるような味わいですね。
1000円前後のウイスキーでこれだけの味わいのオンザロックはなかなか無いんじゃないかな。

水割り

甘口で口当たりのいい水割りです。
後味に苦味が少しありますけど、それ以外の味はあまり感じないですね。
でももう一度言いますけど、甘口の美味しい水割りです。
なんとなくレアチーズケーキが食べたくなっちゃうような味わいでした。

ハイボール

甘口のハイボールです。
苦味があって、青りんごのような程よい酸味があります。
後味にはちょっぴり塩味がありますけど、とても飲みやすいフルーティーハイボールだと思います。

ウイスキーミスト

ロックアイスで作ったハイボールよりは少し甘さ控えめになりました。
そして苦味が強まったかな。
酸味も青りんごというよりはキウイフルーツな感じです。
後味のところでちょっぴりスモーキーさを感じますね。
これはこれで飲みやすいです。

総評

どの飲み方でもかなり美味しくいただけました。
強いて言うと、ストレートはちょっぴりアルコー刺激が強くて、味わいにくい部分がありますかね。
ストレートよりも水ちょい足し、それよりもさらにトワイスアップが飲みやすくて美味しく感じました。
オンザロック以降は文中にもあるように、飲みやすかったです。
1000円前後の価格帯で、日本で売れているスコッチというとホワイトホースやジョニ赤、バランタイン、カティサークなどが知られていますけど、世界的にはこのハイランドクイーンの方が相当売れてるらしいんですね。
日本での知名度が低い理由は今回飲んでもよくわからなかったんですが、それはおそらく販売元の違い、宣伝力の違いですよね。
もし1000円台のウイスキーをずらっと並べて飲んだら、ハイランドクイーンはトップクラスの美味しさなんじゃないかなと感じました。

甘味

6.0

酸味

3.0

苦味

5.0

辛味

4.0

燻味

2.0

塩味

4.0

刺激

5.0

コク

4.0

お気に入り度

8.0
ハイランドクイーン
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