実はこれ、印刷ミスだったのです!
1923 – The Legend Behind The Label
The famous drawing of the Cutty Sark appears on the whisky bottles. And why is it yellow? If truth be told, that’s a result of a printing error!
Cutty Sark official site
スペック
名前 | カティサーク |
タイプ | ブレンデッド |
製造元 | BB&R(ベリー・ブラザーズ&ラッド) |
キーモルト | グレンロセス、ザ・マッカラン、ブナハーブン、タムドゥー、ハイランドパーク |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 878円(税込) |
無着色っていいよね(僕的に)
まず目を引くラベルの大型帆船、カティ・サーク号は19世紀当時の最速の船で、中国との紅茶の輸送をはじめ、多くの輸送に従事した船です。
船名の由来はスコットランドの有名な詩「タム・オ・シャンター」に登場する魔女です。
主人公タムは踊りに興じている悪魔や魔女を見かけ、カティサーク(短い女性用肌着=スリップ)をまとった魔女が踊る姿に思わず歓声をあげてしまい、気づいた悪魔や魔女はタムを捕まえようとします。
なんとかタムは逃げきれましたが、愛馬の尾はカティサークの魔女に掴み取られてしましました。
船首像はそのカティサークの魔女であり、手には馬の尾が握られています。
一時、船はポルトガルに渡って、名前を変えられたり、戦争で資材不足になってしまい3本マストが2本マストになったりと不運続き。
1922年には海軍訓練船としてようやくイギリスに戻り、名前も3本マストも復活しました。
1954年、グリニッジに入港後3年の歳月をかけて本来の姿に復元されましたが、2007年に船体より火災が発生。英国政府の支出、民間の寄付などで再度復元されて今も人々に愛されています。
話は変わって「カティ・サーク号」がイギリスに帰ってきた翌年の1923年。
ロンドンにて「ベリーブラザーズ&ラッド社」のフランシス・ベリーとヒュー・ラッドは、アーティストのジェームズ・マクベイを招いた昼食会で、新しいライトなブレンデッドウイスキーを作る話になりました。
マクベイ氏は当時話題だった船の名前、「カティーサーク」をブランド名に提案し、ラベルの絵や文字を手書きで制作しました。
このウイスキー「カティーサーク」はイギリスで評判になりましたが、彼らの夢は世界進出、最初の目標はアメリカでの成功でした。
当時のアメリカは約14年間続く禁酒法時代真っ只中。
マッコイ船長は事業が苦境に陥っていて、カティサークの密輸を始めました。
密輸酒「カティサーク」は、船長が扱う酒は最高級だと言う意味で「リアル・マッコイ」と呼ばれるようになりました。
後に船長は逮捕されますが、その頃には密輸酒「カティサーク」は全米のウイスキーファンの心(と味覚)をすでに掴んでいたのです。
禁酒法が終わると、カティサークの売り上げは急増。
カティ・サーク号の写真を使った見事な広告デザインも後押しし、1961年にはアメリカで最も売れているスコッチウイスキーになりました。
さらに1968年には240万ケースを販売達成。(月に約20万ケース!)
誕生から1世紀近く、多くの受賞歴やハリウッド映画に登場するといった馴染み深い銘柄になっています。
無着色でライトな味わいと淡い色合いはアメリカで大いにウケました。
何かと組み合わせて飲むのに適しているので、果実やジンジャーエールなど加えてアレンジを楽しんでほしいと公式でもオススメしていますよ。
最近、カティサークの味が変わったんじゃないかと話があって、半年前に買っておいたものと、先ほど購入したばかりの物比べてみました。
1年位前にも味が変わったって話があって、その時は本当に変わってたんです!
それ以前のものに比べると、ちょっと芋焼酎に近い味になったなという感じでした。
これに関しては、構成原酒が変わったという情報が実際ネット上であったので、本当なのかなと思うんですけど、今回どうなんでしょうか?
ということでそういった比較をしながら進めていきます。
飲んでみた感想
香り
まずは”昨年購入したもの”から。
グラスに注いでいる段階で芋焼酎感がするんですよね。
「これ何のお酒だと思う?」って出されたら「焼酎だよね!」って言っていまいそうな香り。
色も薄めだからなおさら焼酎だと思ってしまいます。
ウイスキーと分かっているから奥の方でウイスキーっていう香りを感じられるけれど、この段階ではウイスキー感は弱いかな。
そして”先ほど購入してきたもの”はちょっぴりシンナーっぽい、そんな感じです。
昨年購入したものにもシンナーぽさはあるんですけど、なにしろ焼酎の感じが強かった。
ちょっと今両方比べてみますね。
交互に嗅いでみると微妙ながら、明らかに違いを感じます。
ストレート
”昨年購入したもの”を飲むと、まずアルコールの刺激。
甘味とスモーキーさがバランスよく、後から辛さがやってきます。
しかし、やはり芋焼酎や泡盛っていう味わいが強いと思います。
では”先ほど購入してきたもの”は、飲んだ感覚は基本一緒ですが、こちらはウッディさを感じます。
アルコールの刺激は若干マイルドで、ほんのり甘くてビター で程よい辛さがあります。
こっちの方が落ち着いて飲めるかな。
開栓後、数日経つとマイルドになっていくのが普通だと思うのですが、今回の2本は逆?
開けたてのボトルの方がマイルドに感じました。
加水
ここは交互に飲んでみようかなっと。
2本とも同じ分量で加水しました。
”昨年購入したもの”はかなり薄まった感じ、そして焼酎の水割り的な味わいです。
それに対して、”先ほど購入してきたもの”は水に負けてないんですよね。
結構 しっかりとした味わいで、それも甘くて辛くてっていうところがはっきりしていて、ウイスキー感もこっちの方が強い。
オンザロック
どっちにも言えるんですけど、苦味が強くなってきました。
でも”先ほど購入してきたもの”の方が若干、甘味もあるし苦味も強いです。
水割り
”昨年購入したもの”はさっぱりしてるんだけど渋いですね。
やはり焼酎の水割りと言う感は拭えないです。
”先ほど購入してきたもの”の方はかなり甘味があって、とても飲みやすいマイルドな味です。
ハイボール
どっちも一緒ですが、フルーティーで程よい酸味があって辛さ苦味というものがいい感じで出てきます。
”昨年購入したもの”はやっぱり芋焼酎感というのはついてきますね。
焼酎っぽさがダメだって言ってるわけじゃないんだけど、本当にウイスキーを楽しみたい人にはちょっと邪魔な味なのかなって思うんですね。
”先ほど購入してきたもの”は芋焼酎っぽさが無い分、すっきりとしたフルーティーな飲み心地ですよ。
総評
今回はカティサークの味が変わってるのかっていうところにフォーカスしてみました。
僕の個人的感想で言うと明らかに違うんじゃないかなと思います。
味が変わったんじゃないかという情報を提供してくれた SA さんには感謝(‘◇’)ゞ
どの銘柄でもブレンドする度に味が変わるのは当然だと思うんですけど、このカティサークははっきり出るんですかね。
今後も味の変化が起こることは考えられるので、カティーサークがこういう味ですよって決めつけられないような気がしてきました。
他のウイスキーでも配合比率が変わることがない訳じゃないから、カティサークに限ったことではないんでしょうけど、特に短期間で分かりやすく変わったっていうことが言えます。
いずれにしても、とてもコストパフォーマンスの良いウイスキーなんでお勧めしたい銘柄ですし、無着色っていうのも僕は気に入ってます。
今回は798円で購入しました。
安いです。
今後も味が多少変わるかもしれないですけど、今回のテイスティングで点数をつけます。
”昨年購入したもの”は60点。
で、肝心なのは今手に入る”先ほど購入してきたもの”ですよね。
71点です。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度
他の人の感想
カティサークとは知らせずに飲んでもらった感想です!
アルコール感が強く少し塩っぽいような、樽の香りがする。あとは飲んだあと喉がカーっと熱くなる。余韻がちょっと少ないような。73点
ストレートで飲むと樽感とアルコール感が強く、ロックだと美味しい!加水すふといっきに甘みと風味が増す。余韻もそこそこ。飲み慣れた味って印象。80点