夏にいかがでしょうか(もちろん冬にもね)
スペック
名前 | カティサーク ストーム |
タイプ | ブレンデッド |
製造元 | BB&R(ベリー・ブラザーズ&ラッド) |
キーモルト | グレンロセス、ザ・マッカラン、ハイランドパーク |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 1,540円(税込) |
美味しいけど、終売となった今はコスパが問題
カティサークは、ベリー・ブラザーズ&ラッドの創業者フランシス・ベリーとヒュー・ラッドとスコットランドのアーティスト、ジェームズ・マクベイによって生み出されたものです。
誰でも気軽に楽しめる新しくライトなブレンデッドウイスキーを作る話になり、マクベイ氏は当時話題だった船「カティーサーク」をブランド名に提案し、ラベルの絵や文字を手書きで制作しました。
彼らの夢は世界進出、アメリカでの販売。
アメリカではライトで軽やかなテイストが好まれることを知って、スコッチウイスキーの強いスモーキーなフレーバーや濃い色合いの着色などを過度に行わず、淡い自然な色合いの軽いウイスキーを目指したのです。
当時のアメリカは禁酒法時代に入っており、企業として輸出は無理な話。
そこでフランシス・ベリーは密輸業者が運びたくなるように、イギリス国内での評判を上げました。
思惑は見事に当たり、バハマの密輸業者に目を付けられ、アメリカに上陸することになります。
禁酒法時代にもウイスキーを欲する人々に大いに受け、法律撤廃時にはすでにアメリカでの存在感は大きく、正規のルートでさらに販路を広げていきました。
さて、カティサーク ストーム。
マスターブレンダーのクリスティン・キャンベルが手がけた2作目になります。
フルーティーでリッチなブレンドで、やや複雑に仕上がりました。
カティサーク ストームは2012年に発売されました。
グレーンウイスキーをベースにしたブレンドですがモルトの含有量が多く、通常のカティサークよりはるかに多くモルトを使用しています。
すでに終売となっているのが残念です。
飲んでみた感想
香り
チューリップの花のような甘い匂いとシンナーのような刺激、そしてバタークッキーのような香ばしさを感じます。
スモーキーな香りもちょっぴり漂ってくるようですね。
ストレート
カティサークストームは散々飲んできたウイスキーでしたが、実はストレートではほとんど飲んだことないんですよ。
改めてストレートを飲んでみて、「こんな感じなんだ・・・」とじっくり味わいました。
まず、ちょっとピリッとした刺激、辛味、塩味がきて、その後からほんのりと甘味がついてくるといった味わいです。
後味には少し苦味とスモーキーさがありますかね。
加水
少し水を加えてみました
辛口というより苦口かな?
塩味もそこそこあります。
ストレートの時よりも重厚な味に思えました。
トワイスアップにしてみます。
相変わらず甘さは控えめなんですけど、ちょっぴりフルーティーな感じになりました。
後味は少し苦くて炭っぽい感じですかね。
ちょっとだけ酸味も感じます。
オンザロック
ウッディで辛口ではありますが、甘味もしっかりあって口当たりは悪くないですね。
アルコール刺激はそこそこあるんですけど、嫌な感じではありません。
ただ、ウイスキーを飲み慣れてない方にはちょっとキツめな口当たりなのかなって思います。
水割り
水割りにするとかなり甘味が出てきますね。
こんなに飲みやすいとは思いませんでした。
甘味苦味燻味酸味がバランスよく、しかもスッキリと飲みやすい水割りだと思います。
後味にバナナのような甘味が残りました。
ハイボール
辛口でフルーティーなハイボールだと思います。
酸味や塩味も程よくアクセントになっていますし、後味に苦味とちょっぴり燻味があって飲みやすいハイボールです。
ここでちょっと番外編。
クラッシュアイスでハイボールを飲んでみました。
ブログを始める前、カティサーク ストームを日常的に飲んでいた時はこの飲み方をしていたんですよ。
コンビニで買ってきたクラッシュアイスのものと、冷蔵庫で作ったクラッシュアイスほど細かくない小さい氷です。
この両方で飲んでみます。
まず買ってきたクラッシュアイス。
フルーティーで 酸味の効いた味わいです。
そして、ちょっぴりスモーキー。
これだと辛口という感じはあまりなく、むしろ甘いかな。
おそらく、このウイスキーをこの飲み方で飲む、だからこのウイスキーにどハマりしたんだなと今、思いました。
通常、粒の小さい氷でハイボールを作ると炭酸がすぐに飛んでしまうとか、氷の溶けるのが早くてすぐ水っぽくなるということで、あまりお勧めできる飲み方ではないと言われています。
が、このウイスキーに関してはこの飲み方は合っていると思います、と言うか僕の好みだって言うだけなのかもしれないけどそんな感じなんですよね。
そして、ミネラルウォーターを冷蔵庫で凍らせた、粒の小さめの氷なんですけど、これだと普通にロックアイスでハイボール作った時とあまり違わない味わいでした。
若干辛口を感じられたかな。
ということでハイボールの飲み方を三通りやってみたんですけどこんな感じでした 。
総評
おそらく僕が今まで一番たくさん飲んだのが、このカティサークストームじゃないかなって思うんですよ。
溜まった空瓶を捨てる時、一番たくさんあったのはこのボトルでしたからね。
そんなことで、とても飲み慣れたウイスキーだし美味しいと思ったからこそ、たくさん飲んでたわけなんです。
なので今回も美味しい!美味しい!やっぱり美味しい!となるのかなと思いきや、意外と違和感を感じました。
ストレートはまだそれなりに、トワイスアップぐらいまでもそこそこな感じでしたし、オンザロックも正直美味しい!とまではいきませんでした。
しかしながら、水割りで飲みやすくなって、ハイボールでまあまあ美味しいよねっていう感じになったので結果的には安心しました。
でも頻繁に飲んでいた頃のハイボールの飲み方、クラッシュアイスでいわゆるウイスキーミストのような飲み方を今回やってみたら、「なるほどやっぱり美味しいわ!」って思いましたよ。
当時の僕流な飲み方だと美味しく飲めるんだなということに気づかされました 。
さっき感じた違和感、実はよく飲んでいた3年位前、僕はこの僕流ハイボールの飲み方でしか飲んでいなかったんですね。
以降かなりの銘柄を飲んできて、今回久々に再び飲んで、当時1500円で買えたこのウイスキーは相当コスパが良かったなって思いました。
終売になった現在、これを入手しようと思うとプレミアム価格でしか見たことがありません。
そこまで無理して飲むことはないかなっていう感想。
もし、1500円で買えるのなら、コスパ☆4.0です。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度