グレンターナー シェリーカスク フィニッシュ

シングルモルト
シェリー樽熟成だったら、値段も安いし、美味しいからこれがおススメ

スペック

名前グレンターナー シェリーカスク フィニッシュ
タイプシングルモルト
製造元ラ・マルティニケーズ
グレンマレイ蒸留所
熟成樽シェリー樽
アルコール度数40度
容量700ml
購入時価格2,398円(税込)

シングルモルト+シェリー樽熟成でこのお値段!しかも美味!!

フランスの企業ラ・マルティニケーズ社は1934年、ジャン・カイヤールによってラム酒の輸入販売会社として設立された、グレン・ターナー社の親会社になります。
第二次世界大戦後の1946年には、コニャック、カルヴァドス、キルシュ、マデイラ、ポートワイン、ナチュラル・スイート・ワインなど多角化販売し、スコッチウイスキーは1969年にラベル5を発売しました。

1981年にグレンターナー・ブレンディング社が設立。
ラ・マルティニケーズ社のウイスキー事業を統括する部門として、「ラベル5」とグレンターナーのブレンデッドウイスキー「ピュアモルト」ブランドを管理しました。
グレンターナーの「ピュアモルト」はスコットランド各地の約100ヶ所の蒸留所からモルトを契約購入し、ブレンディング工場でヴァッティングし「深みのある味わいと爽快な香味を融合させる」という独自のテイストを追及していました。

ラ・マルティニケーズ社は2001年にグレンターナー・ブレンディング社をグレンターナー・ディスティラリー株式会社に社名変更。
スコッチ業界で急速な拡大を迎えることになります。
2004年、子会社ファーストブレンディング社を設立し、2008年にはグレンモーレンジィ社から1897年創業のグレンマレイ蒸留所を購入しました。
グレンマレイ蒸留所はシングルモルトウイスキーの「グレンマレイ」に「ラベル5」のキーモルトも生産すると同時に、グレンマレイをボトリングし、シングルモルトに生まれ変わった「グレンターナー」を販売することになりました。
バスゲイトではスコットランドでは40年ぶりとなるグレーン蒸留所であるスターロウ蒸留所を建設。
2010年の蒸留所オープンを機に、グレン・ターナー社に社名を変更することになりました。

「グレン ターナー シェリーカスク フィニッシュ」は前出のグレンマレイが原酒で、バーボンの熟成樽で約3年間熟成させた後、更に約1年間オロロソ・シェリーで後熟させています。
樽由来のドライフルーツとマイルドなスパイスの風味、長く後引く甘味が特徴的です。

スポンサーリンク

飲んでみた感想

香り

ミントのようなスーッとした香り、そしてウッディです。
甘くてウッディな感じなので、これはシェリー樽由来のものなのかなと思います。
奥の方でちょっぴりお線香のような香りがくすぶっているかな。
刺激はあまり強くないです。

ストレート

香りに反してアルコール刺激強めです。
この刺激と同時にまずは辛味ですね。
その後にほんのちょっとビターチョコのような苦味があり、かなりうっすらと甘味を感じるんですけど、余韻ではまた辛味に戻っちゃいますね。
口に含んでる最中はある程度緩和するんですけど、飲み終わって振り返るとやっぱり辛口な印象です。

加水

少しだけ水を加えて飲んでみました。
辛味と刺激はかなり抑えられて、甘味が前に出てきました。
ミルクキャラメルのような感じがほんのちょっとだけありますね。
後味は辛味です。
やはり飲んでいる最中は甘味を感じるんですけど、飲み終わった後の印象は辛口になっちゃいます。

トワイスアップで飲んでみます。
ちょっぴり甘さ控えめで、塩味のきいたミルクキャラメルといった味わいです。
後味に苦味と辛味がありますが、トワイスアップだと口当たりも良く飲みやすくなりました。
飲み終わった後、ストレートや水をほんのちょい足しだと辛口という印象が残ったんですが、トワイスアップは飲み終わった後でも、ちょっぴり甘口という印象です。

オンザロック

ウッディでスイートビター。
塩味と辛味も程よくあって、飲みやすいオンザロックです。
香りの時に感じていた、甘味のきいたウッディさがここではっきり出てきましたね。
シェリー樽熟成の甘味のあるウッディな感覚はあるんですが、シェリー樽熟成によく言われるゴムっぽさはあまり感じられません。
はっきり言って僕は個人的に美味しくて、こっちの方がいいですね。

水割り

甘味は少し弱くなったんですが、フルーティーさが出てきました。
酸味も少しきいてますね。
そして、熟しきっていないキウイフルーツに感じられるような苦味があります。
ちょっぴりクリーミーな口当たりですね。
まろやかで飲みやすい口当たりだと思います。

ハイボール

ウッディで、酸味がきいていて、フルーティーかつ、ちょっぴりスモーキーなハイボールです.。
レモンサワーと青りんごサワーの中間のような感じでしょうかね。
これもまた、とても飲みやすいです。
甘口という感じではないんですが、フルーティーさが心地よくとても好感が持てます。
これもまた僕個人的にはとても美味しいと思いました。

ウイスキーミスト

なんだかトロピカルな感じのフルーツを感じました。
バナナやマンゴーなどをちょっぴりイメージできる味わいですかね。
ハイボール同様、甘さ控えめなんですけど、フルーティーな味わいがいいですね。

総評

ストレートから水をちょっぴり加えたあたりまでは刺激や辛味が強くて、飲みにくい感じもありましたが、トワイスアップで少し解消されました。
オンザロック以降、氷で冷やすと全く飲みにくさは感じなくなった、というよりむしろ飲みやすく美味しいという印象になりました。
このウイスキーは薄めたり、氷を入れて冷やしたりすると美味しさが増すのかなと思います。
水割りやハイボールなどのように冷やして、水や炭酸で薄めるともっと美味しくなる、そんなイメージです。
今回購入した価格は大体税込でも2300円程度だったんですけど、これは超コスパがいいですね。
まずシングルモルトでシェリー樽熟成。
それだけでも安いと思いますし、しかも美味しいんですよ。
これは多くの方達におすすめしたいウイスキーですね。
もちろん僕の個人的な感想なので好みはあるかとは思いますが、飲んでいない方にはぜひ一度飲んでみていただきたいと思います。

甘味

5.0

酸味

5.0

苦味

5.0

辛味

5.0

燻味

3.0

塩味

4.0

刺激

4.0

コク

4.0

お気に入り度

8.5
タイトルとURLをコピーしました