スペック
名前 | ジュラ 12年 シェリーカスク |
タイプ | シングルモルト |
地域 | アイランズ(ジュラ島) |
製造元 | ジ・アイル・オブ・ジュラ・ディスティラリー社 |
熟成樽 | シェリー樽 |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 4,620円(税込) |
シェリー樽熟成にありがちな「ゴムっぽさ」も美味しく感じる方に1票
スコットランド西海岸沖にあるジュラ島。
長さ30マイル、幅7マイルの島に200人余りの島民、1つの道路、1つのパブ、1つのホテル、1つの商店、1つのジャグジー。
6,000頭近いアカシカとアザラシやオオワシが生息しています。
アイル オブ ジュラ蒸留所はアーチボルド・キャンベルがライセンスを取得した合法的な蒸留所で1810年に設立。
当時は1000人以上の島民が住んでいました。
しかし、1901年以降、大不況と2度の世界大戦もあって、次第に蒸留所は荒廃。
それに伴い多くの島民の雇用が失われました。
地元の地主であるロビン・フレッチャーとトニー・ライリー・スミスは島に活気を取り戻そうと立ち上がりました。
チャールズ・マッキンレー社と著名な蒸留所デザイナー、ウィリアム・デルム・エヴァンズに協力を求め、蒸留所の再建に着手。
1963年にアイル オブ ジュラ蒸留所は復活し、島に新たな雇用がもたらされました。
ジュラ島の北西部には、世界で3番目に大きい渦潮、コリーブレッカンがあります。
英国海軍は美しさに併せ持つ危険性から、ここをイギリス諸島で最も危険な海域のひとつとみなしています。
このような島から世界の果てまで、危険で過酷な船旅に耐えられるように、肩幅が広く、丸みを帯びたボトルデザインとなりました。
「ジュラ 12年 シェリーカスク」は、ジュラの心とスペインの魂が結びつき出来上がった1本と言われ、豊かになり活気に満ちたジュラ島を感じさせます。
アメリカンホワイトオークのバーボン樽で熟成させた後、スペイン・ヘレス産の厳選されたオロロソシェリー樽で仕上げた、ノンピートのジュラ・シグネチャー シリーズです。
台湾市場に向けて製造されたアジア圏限定販売です。
蒸留所でも試飲ができるそうなので旅行の時に寄ってみてはいかがでしょうか。
飲んでみた感想
香り
グラスに注いでいる時、遠くからでもわかるぐらいしっかりシェリーが香ってきました。
ウッディな感じも伝わってきますね。
グラスに鼻を近づけていくと黒糖のような甘い香りと巨峰の香りがします。
発泡ポリエチレンシートっていう包材あるじゃないですか、 そういう匂いもしますよ。
そしてピートがしっかり感じられるかな。
香りだけで言うと甘くてスモーキーなものを想像します。
ストレート
シェリー樽熟成というのは、はっきりわかる味です。
甘味とぶどうのような酸味そしてシェリーフィニッシュにありがちなちょっとゴムっぽい感じっていうのかな、そういう味わいで最後に程よい苦味とスモーキーさが感じられます。
後味は辛くてウッディ。
加水
まず少しだけ水を加えてみます。
ストレートより酸味と苦味がちょっと強くなってきましたね。
ゴムっぽい味わいも少し強くなったように思います。
シェリー樽熟成の美味しさと感じるか、ゴムっぽくて嫌と思うか がここではっきり分かれると思います。
僕は個人的に美味しい方に一票です。
そして、かなりピートが効いてるんじゃないかなぁという味わいですね。
もう少し水を加えてトワイスアップにしてみます。
シェリーフィニッシュの甘味がしっかり効いていますけど、同時にゴムっぽさもさらに強くなった感じがします。
先ほども言いましたけどこれを美味しいと感じるか嫌と感じるかで別れるでしょうね。
やはり僕は美味しいと思います。
オンザロック
「甘くて塩味」が効いていて、さらに「甘くて程よい苦味」があって、そして「甘くてウッディでスモーキー」といった味わいです。
口当たりはオイリーですね。
後味に苦味があるものの、なかなか甘口で美味しいオンザロックです。
水割り
甘くてフルーティ、そして後味にちょっぴりスモーキーさがありますね。
美味しい白ワインを飲んだ時のような感じです。
スッキリと飲める美味しい水割りだと思います。
ハイボール
結構白い泡が浮いていますね。
まるでビールのようなクリーミーで良質な感じの泡立ちです。
美味しいスピリッツをジンジャーエールとドクターペッパーで割ったような味わい、で通じるでしょうか。
甘くて酸味が効いていて後味まで甘いという、そんな感じですかね。
ジューシーです。
ウイスキーミスト
ロックアイスのハイボールよりも甘さは控えめになりましたけど、充分甘いですし、スモーキーさが程よく前に出てきてるんですね。
シェリー樽熟成、しかもスモーキーというものを味わいたいのであれば、このクラッシュアイスで炭酸割りにしたウイスキーミストの方がいけると思います。
総評
僕は個人的にとっても美味しいウイスキーだと思いましたけど、途中で何度か言ったシェリー樽熟成の美味しさと感じるかゴムっぽくて嫌と感じるかというところが、評価の分かれ目になるんじゃないでしょうか。
僕は全ておいしい方に転んでるようにしか思えません。
たまたま寄ったやまやさんで見かけて衝動的に買ったので、このウイスキーがどういう成り立ちのものなのかも知らないし、何の先入観も無しに飲んでみたんですけど、シェリーカスクの甘くてフルーティーなおいしさとピートの効いたスモーキーさがバランスよく成り立ってるように思えたんですね。
ピートっていうところが果たしてどうなのかというのは、後で「ジュラ 12年 シェリーカスク」を調べれば、はっきりすると思うんですけど、今の段階ではと言うか味わった感じはそんなところです。
このウイスキーはオフィシャルサイトに「unpeated」と書かれているのでノンピートのはずですが、なぜピートを感じられたのか少しネットで調べてみたところ、いくつかのサイトで「7〜8月の4週間だけヘヴィーピート麦芽での蒸留も行っている」とのこと。
これが関係しているのかもしれないですね。
もし限定品だとしたら、今あるうちにしっかり何本か入手しておきたいなと思います。
後で点数つけますけど結構高い点数入っちゃうんじゃないかな。
僕は以前ジュラを飲んだ時にそこまでおいしいと思わなかったので、あまり期待してなかったんですが、この「ジュラ 12年 シェリーカスク」はとっても美味しかったです
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度