
スペック
名前 | ラングス スムース&メロー |
タイプ | ブレンデッド |
製造元 | イアン・マクロード |
アルコール度数 | 43度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 2,178円(税込) |
水割りで真価発揮!ハイボールで華やかに、オンザロックで深いコクを堪能
1861年、ギャビンとアレクサンダーの2人の若い兄弟が、独自のブレンデッドウイスキーの製造と販売のビジネスを始めました。
彼らは長年、父親と一緒にグラスゴーの中心部でパブを経営しており、この地域で最高品質のウイスキーを販売していることで知られていました。
ラング兄弟の会社は繁盛し、1869年にバーンフット蒸留所(現在のグレンゴイン蒸留所)を買収したことで自社で蒸溜したシングルモルトを入手できるようになりました。
そこから街の酒場に集う庶民の味覚や嗜好に応えられるさまざまなウイスキーを完成させることができるようになり、ますます繁盛していきました。
1965年にロバートソン&バクスターと合併し、1996年にロバートソン&バクスターはエドリントングループに加わりました。
その後、2003年にエドリントンはグレンゴイン蒸留所とラングスブランドを家族経営のイアン マクロード社に売却しましたが、今もラング兄弟の伝統は、すべてのボトルに受け継がれています。
グレンゴイン蒸留所で製造されたピートを使用しないモルトを活かし、ほんのり柑橘系の香り、フルーティーでスパイシーな香り。
滑らかでまろやかで調和のとれたシンプルな出来栄えです。
飲んでみた感想
香り
舗装したての道路のような臭い・・・要するにコールタールを固めたばっかりみたいな感じですかね。
そしてバラの花のような強めな香り。
バタートーストのような香ばしさもありますね。
ストレート
まず甘味、それから辛味がやってくるので甘辛いっていう言い方になっちゃいますかね。
アルコール刺激はそこそこ強めです。
後味に苦味とちょっぴりスモーキーさが感じられます。

加水
まずは少しだけ水を足して飲んでみます。
甘味が強くなりました。
追っかけてくる辛味もそこそこありますね。
あとアルコール刺激もしっかりあります。
ストレートよりはやや甘口という感想です。
もう少し水を加えてトワイスアップにして飲んでみます。
アルコール刺激はだいぶ弱めになって穏やかな口当たりです。
甘味と塩味が少し前に出ていますし、程よい酸味も感じられるようになってきました。
余韻に辛味が残ります。

オンザロック
甘口なオンザロックだと思います。
後味に辛味があり、余韻にアルコール刺激と苦味が残るかなという感じです。
「スムース&メロー」っていうのがこのオンザロックでは納得できます。
優しい口当たりなんだけど、一口飲み切るまでに奥行きの深い、いろんな味を感じられるというところでしょうか。
コク深さを感じます。

水割り
「スムース&メロー」は滑らかで柔らかいとか優しい感じなのか、それとも静かに熟した感じなのか。
どちらだろうと考えたんですが、どちらもありなんですね。
スムースを滑らか静かと捉えて、メローを柔らかい優しい、もしくは熟したと捉えたとしてもオッケーじゃないかなと思ったのが水割りを飲んだ感想です。
回りくどい言い方をしましたが、このウイスキーの名前は水割りで真価を発揮してるんじゃないかな。
この水割りは美味しいと思います。

ハイボール
やや甘口で苦味と酸味が強めなハイボールです。
水割りほどではありませんが「スムース&メロー」を感じられる味わいですね。
ジンジャーエールのようなちょっぴり辛味のある感じもありますし、塩味もそこそこあって華やかなテイストだと思います。

ウイスキーミスト
この細かい粒の氷でソーダ割りにしたウイスキーミストの方がより「スムース&メロー」を感じることができます。
水割りに近い味わいですかね。
好みの問題になるとは思うんですけど、コクのあるソーダ割りを飲みたい方はハイボール、軽やかに飲みたい方はウイスキーミストっていうところでいいんじゃないかと思います。

総評
今回飲んだウイスキーは「ラングス スムース&メロー」なんですけど「スムース&メロー」という表現がどの程度感じられるかっていうところなんですが・・・ストレートではあまりこの言葉はピンと来ません。
飲み方次第で味がだいぶ変わるので「スムース&メロー」を信じて飲んでいいかどうかはちょっぴり疑問です。
水割りやウイスキーミストで真価を発揮したと思いますが。
ストレートではスムースもメローもあんまり感じなかったけど飲んでいくと、なるほどと思う味わいでした。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度