スペック
名前 | アイル オブ スカイ 12年 |
タイプ | ブレンデッド |
製造元 | イアンマクロード |
キーモルト | タリスカー |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 4,066円(税込) |
アイランドモルトとハイランド原酒が融合した華やかで奥深い味わい
スコットランドのインナー・ヘブリディーズ諸島最大の島であるスカイ島は、その昔マクラウド一族が統治していた島です。
その流れを汲む独立系ボトラーであるイアン・マクロード & カンパニーが出しているブランドの一つに「アイル オブ スカイ」があります。
スカイ島には2つだけある蒸留所のタリスカー蒸留所とトルベイグ蒸留所の内、タリスカーは「アイル オブ スカイ」のキーモルトとして有名です。
「アイル オブ スカイ 12年」は独特のアイランドモルトとまろやかなスペイサイドモルトが非常に高い割合で含んでいるとされ、オーク樽で最低12年熟成させています。
「アイル オブ スカイ 8年」よりも熟成期間が長い分、深みのある風味と個性があり、さらにシェリー樽熟成の原酒の要素が強くなっているのが特徴です。
何より12年以上熟成されているウイスキーなのに手ごろな価格で販売されています。
飲んでみた感想
香り
花屋の中で、抹茶を嗅ぐような感じがして、とても濃厚さがありますね。
それに加えてちょっぴりですけど、ガソリンのような匂いもします。
アルコール刺激はあまり感じません。
ストレート
一口飲んでみるとアルコール刺激はそこそこ強めですね。
どちらかというと辛口です。
何に例えようかと思ったんですけど、そのまま「タリスカー」、そして「ロッホローモンドシングルグレーン」を足したような味わいです。
余韻というか、後味には甘味が残ります。
もう一口含んでみると、一口目よりは甘味が強く感じられますね。
さらに一口に含んでみると酸味もほんのり出てきて、飲めば飲むほど華やかに感じられてきます。
加水
まず少しだけ水を加えてみます。
苦味、甘味そして少し酸味という味わいで、ストレートよりは甘口です。
スモーキーな感じが少し強くなったと思います。
もう少し水を加えてトワイスアップで飲んでみます。
やや甘口ですが酸味がずいぶん前に出てきましたね。
フルーティーな味はとてもあります。
スモーキーさはあまりなくて、その分酸味が強くなったのかなっていう感じです。
オンザロック
甘口で程よく渋みがあって、ウッディな口当たりですね。
後味にスモーキーさもしっかり感じられて、コク深い味わいです。
余韻に残る感じはものすごく濃厚な味わいのレアチーズケーキを食べた後みたいな感じです。
水割り
やや甘口でジューシーかつ、スモーキーな水割りです。
余韻に苦味はあるものの、辛味はほとんど感じません。
スッキリ飲める水割りですね。
スモーキーさがあると言っても微々たるものなので、どなたでも軽やかに美味しくいただける味わいなんじゃないでしょうか。
ハイボール
結構、苦味と辛味がきいてはいるんですが、甘口でフルーティーなハイボールです。
夕張メロンにタバスコをかけて、白ゴマ振って食べると、こんなテイストになるのかな・・・まあやってみたいと思いませんけど。
こんな言い方だとあまり美味しいものは想像できませんね。
実際はウイスキーの味わいとしてはとても美味しいです!
ウイスキーミスト
甘口で、スモーキーで、フルーティーな味わいです。
細かい粒の氷でソーダ割りにしたウイスキーミストが一番スカイ島を感じられるんじゃないでしょうか。
それはおそらくタリスカーなんですけど、スモーキーさがはっきり味わえます。
総評
まず僕の個人的な感想ですが、スカイ島の原酒をキーモルトにしたというのを期待するとちょっと外れなのかなということと、ウイスキー売り場に並んでるのを見ても、再び手が伸びるものではないかなという感じですね。
スモーキーな味わいのウイスキーが欲しい時に、これ以外のウイスキーはハイランドやスペイサイドなどのノンピートしか置いてなかったら買うかもしれないかな、という位です。
個人的な雑感なのであまり気にしないでください。
「アイル オブ スカイ8年」の時も感じたんですが、ウイスキーミスト以外ではそれほどスモーキーさが前に出てないし、特徴を答えろと言われてもちょっと悩んでしまいますね。
ただし、美味いか不味いかと聞かれたら、美味いです。
時間が経ったら無性に飲みたくなる可能性は十分にあると思います。
8年と12年は値段的にそれほど変わらないんですけど、味も値段程度の違いかなと思います。
12年の方が濃厚さとかコクはしっかり感じられますが、飲み比べてみないと違いははっきりしない程度です。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度