スペック
名前 | スモークヘッド |
タイプ | シングルモルト |
地域 | アイラ |
ボトラー | イアン・マクロード・ディスティラーズ社 |
アルコール度数 | 43度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 4,690(税込) |
混じりっ気のないピート感
「スモークヘッド」はアイラ島で作られていますが蒸留所名は非公開で、ボトラーはイアン・マクロード・ディスティラーズ社になります。
ボトラーは蒸留所から樽ごと買い取り、自分たちでブレンドして販売する会社です。
イアン・マクロード・ディスティラーズ社はブレンダー兼ボトラーで、四大ボトラーとしても有名であり、グレンゴイン蒸留所、タムドゥー両蒸留所のオーナーでもあります。
2006年にイアン・マクロード・ディスティラーズ社が「スモークヘッド」の販売を開始しました。
樽詰め後、加水処理で度数調整を行っていないため、豊かな海藻と強烈なピートの香りを持っています。
味だけでなく、大胆で強烈なボトルデザインはビッグ・ピートのように若い消費者にアピールしています。
甘くてスパイシーなオロロソシェリー樽の爆発力があるウイスキーです。
よりもっとピーティーなものを求めているのであれば、楽しめるかもしれません。
蒸留所名は非公開ながらも、アイラ島の蒸留所ならばあのウイスキーがボトリングされているのかも知れないと思うと、飲み比べや考察をするのも楽しめますね。
飲んでみた感想
香り
注ぐ前にボトルに鼻を近づけると消毒用イソジンのような臭いがしました。
グラスに注いでから再び鼻を近づけたら あれ?あんまり香ってこない。
おかしいなと思ってさらにグラスに近づけ続けると、ある時不意にブワッとアルコール刺激ともろピート、甘い匂いが一気に襲ってきました。
それはもう、お化け屋敷の暗闇の中からいきなりお化けが出てきたような。
ボトルデザインのスカルに納得してしまいました。
アルコール刺激になれてしまい、強く感じられるピートも赤チンの懐かしい匂いで割と強いヨード香がします。
ピートの香ばしい感じ以外はレーズンやアーモンドといった 感じがしますね。
ちょっぴりカーボン紙のような匂いもします。
ストレート
ガツンとピートが来ます。
一瞬で鼻からツンとした辛さが飛び込んできて、鼻と舌が同時にピリリッときますね。
なのにそれと一緒に甘味も飛び込んでくるんですよ。
アルコール刺激はかなり強いです。
とても華やかな味わいですね。
後味には炭っぽさが感じが残ります。
加水
少しだけ水を加えます。
鼻にツンとくる感じは無くなったんですけどやはり辛味が強くて、ほんのり甘味。
そしてピートがしっかり効いていてスモーキーです。
ストレートの時に炭っぽいと言ったんですが、それはここでも健在です。
もう少し水を加えていきます。
他の味は引っ込んでしまって、甘くてスモーキーな味わいはしっかり残ってます。
トワイスアップだととても飲みやすくなりますね。
オンザロック
苦味と甘味が強めで、それにも増してスモーキー。
辛味は割と引っ込みますね。
ツンとくる感じは弱まり、とてもコクの深い味わいになりました。
レーズンのような後味。
甘味が強いと思われるかもしれないですけど、それよりやはり炭っぽいです。
水割り
ちょっと大人しい味になってきました。
まろやかですっきりとした飲み心地です。
スモークヘッドの水割りはスモーキーなウイスキーが苦手、飲んだことないという人にも馴染みやすいかもしれないなと思いました。
ハイボール
いきなり酸味から来ました。
酸っぱくてスモーキーという味わいですかね・・・初めは。
苦味渋み辛味ちょっぴり甘味が加わってきて、奥行きのあるハイボールだと思います。
アードベッグ10のハイボールに近い感じですけど、それよりは酸味が効いてます。
まろやかさもあります。
ピートの効いたスモーキーなハイボールを飲みたいという人にはおすすめです。
酸味はそこそこ出てますけど甘過ぎず辛過ぎず、スモーキーさを堪能できます。
総評
かなり綺麗な琥珀色をしたウイスキーです。
ストレートでグラスに注いで明かりにかざして、色を感じてから飲んでいくのがいいかなと思いますね。
むちゃむちゃスモーキーで、炭っぽい以外の何物でもないですよ。
荒々しいスモーキーさを感じたい人にはおすすめです。
ですが、嗜好がズレる人にこの金額が見合うかというかというと難しいので他のウイスキーを買ったほうがいいかもしれませんね。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度
他の人の感想
スモークヘッドと知らせて飲んでもらった感想です!
ボトルに描かれている骸骨から想像はできたけど、苦くて辛くてヤバかった。
ウイスキーを飲みなれてない人は絶対飲んじゃダメ!怖いもの見たさで飲むなら薄めのハイボールでね。65点