スペック
名前 | ブラックボトル アンディーンオーク |
タイプ | ブレンデッド |
製造元 | ゴードン・グラハム・アンド・カンパニー |
キーモルト | ブナハーブン |
熟成樽 | アンデス産オーク樽 |
アルコール度数 | 46.3度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 2,948円(税込) |
アンデスの自然とスコットランドの技術が交差する新たな味覚
もともと紅茶を扱っていたグラハム3兄弟(チャールズ、ゴードン、デイヴィッド)は、ウイスキーのブレンディングに着目。
ティーブレンダーとして優秀だったゴードンの才能を活かし、1879年ブラックボトルは誕生しました。
やがてこのウイスキーの人気は広がり、東海岸の漁師たちが長い船旅の途中でこのウイスキーを愛飲するようになり有名になりました。
ブラックボトルはグレーンウイスキーとアイラ島の7つの蒸留所のモルトウイスキーをブレンドしていますが、ブレンドの中心はライトピーテッドのブナハーブンです。
グラハム3兄弟への敬意を持って発売されたアルケミーシリーズは「#1ダブルカスク」と「#2アイランドスモーク」、「#3アンディーンオーク」、「#4スモーク&ダガー」と続きます。
シリーズの特徴としてアルコール度数46.3度、無着色、ノンチルフィルタードでそれぞれボトリングされています。
アルケミーシリーズ3番目となる「ブラックボトル アンディーンオーク」はアンデス産オーク樽で熟成された初のスコッチウイスキーです。
この品種はコロンビアとパナマ特有のもので、他のオークが育たないような高地で育つ能力があるそうです。
アンデス産オークは、アメリカンオークに似た特徴を持ちますが、よりタンニンとスパイスの風味が豊かと言われています。
7か月間の熟成でアンデス産オーク樽由来の風味とブナハーブン モアンヌによるスモーキーな風味が交わり大胆な味わいが楽しめます。
飲んでみた感想
香り
エスプレッソコーヒー、アールグレイ紅茶、ペパーミント、チューリップの花・・・それらがテーブルの上に一緒に並べてあるような匂いです。
華やかな香り立ちで、これを嗅いでいるだけでも楽しめますね。
味にも期待できそうです。
ストレート
塩味と甘味がバランス良くて美味しいです。
後味にちょっとだけ苦味があるくらいで甘口な味わいなんじゃないでしょうか。
口に含んだ瞬間は優しくまろやかなんですが、一口飲むとかなりとんがったアルコール刺激が襲ってきます。
加水
まずはじめに少しだけ水を加えて飲んでみます。
塩味、甘味に加えて酸味がきいてきました。
アルコール刺激は弱まって、とても飲みやすいです。
本当にちょこっとだけ水を加えただけなのに変化はそれなりにありますね。
もう少し水を変えてトワイスアップにして飲んでみます。
さらに酸味が前に出てきて、その後から塩味、甘味ですかね。
アルコール刺激は逆に強く感じてきたかな。
・・・その辺りは飲む順序にもよるかもしれません。
オンザロック
濃厚な甘口です。
どう言えばこの濃厚さが伝わるかなと今ちょっと悩みました。
相当甘口な白ワインを濃縮したような感じですかね。
ブランデーみたいな赤ワインぽい感じではなくて、白ワインが濃縮されてるような甘味です。
苦味も全く無くはないんですが、甘口のオンザロックにありがちなスイートビターという感覚ではなく、スイートです。
しかもヘビースイート!
水割り
一口で言うとビタースイートです。
苦味と甘味ですね。
後味に塩味もあるんですけど、それ以外になんとなく雑味がちょっぴりあって、それが気になります。
だけどスッキリ飲めるので決してまずいという感じはありません。
どちらかといえば美味しいかな。
ハイボール
やや辛口でフルーティーなハイボール。
甘味や苦味、塩味などもありますけど、辛味の方が勝っているのかな。
ちょっぴり感じる酸味はレモンを少し絞ったような感じでもあります。
キリッとした飲み口でドライ系の缶チューハイなどに通じる味わいですが、こちらはスコッチウイスキーなので添加物など全く無く、安心して飲めますね。
もし添加物とか気にしつつ、美味しいから仕方なく缶チューハイを飲んでるという方には是非、このブラックボトル アンディーンオークのソーダ割りを飲んでみていただきたいと思います。
ウイスキーミスト
苦味と甘味が前に出てきてます。
ビタースイートな味わいですね。
先ほど飲んだハイボールと違った味わいです。
氷の粒の大きさを変えてソーダ割りで飲んだわけですが、同じウイスキーとは思えないぐらい異なる味わいになったと僕は思いますね。
どっちが美味しいかっていうのは好みになると思います。
僕はどちらも甲乙つけがたいので50-50というところでしょうか。
総評
今回税込みで3000円以内で購入してますが、かなりお買い得じゃないでしょうか。
僕はブラックボトルというとスモーキーなタイプを飲んでいましたが、今回は初のアンディンオーク樽熟成。
結果として、とても美味しいウイスキーが飲めました。
これまでいろんなウイスキーを飲んできて(ブログ内だけでもおそらく150種類以上)、その中でもまた買うだろうなっていうウイスキーがいくつかありました。
今回の「ブラックボトル アンディンオーク」もその1本に入りましたね。
このウイスキーはどなたでも美味しくいただけるんじゃないでしょうか。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度