簡単にいうとめっちゃエレガントってところでしょうか。
スペック
名前 | ハンキーバニスター 12年 リージェンシー |
タイプ | ブレンデッド |
製造元 | インバーハウス・ディスティラーズ |
キーモルト | オールドプルトニー、バルブレア、アンクノック、スペイバーン、バルメナック |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 3,080円(税込) |
バランスの取れた味わいで、完成度の高い中堅ブレンデッドスコッチ
ハンキー・バニスター社は、1757年にボーモン・ハンキーとヒュー・バニスターによって設立された企業です。
高級志向の顧客を満足させるために、高品質なブレンデッドウイスキーの製造を開始しました。
その後1901年、国王ジョージ5世に気に入られ王室御用達となり、第二次世界大戦中にはウィンストン・チャーチルのお気に入りであったこともあり、女王陛下の士官や外交官にも供給されていました。
現在同社はバルブレア蒸留所、プルトニー蒸留所、スペイバーン蒸留所、バルメナック蒸留所、ノックドゥ蒸留所を所有しているインバー・ハウス・ディスティラーズ社の傘下に入っています。
他のブレンダーほど有名ではないとはいえ、長年にわたって多くの人々に愛されています。
「ハンキーバニスター」の特徴はローランド・グレーンウイスキーと、ハイランド・モルトウイスキー、スペイサイド・モルトウイスキーのブレンド。
オリジナルレシピに基づき、所有のモルト蒸留所で製造されたシングルモルトウイスキーを約30%、残りの70%はグレーンウイスキーでブレンドされています。
グレーンウイスキーのほとんどがノースブリティッシュ蒸留所とポートダンダス蒸留所のものだと言われています。
「ハンキーバニスター 12年 リージェンシー」はアメリカのバーボン樽で12年間熟成させています。
受賞歴も豊富で、インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ 2022、インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション 2022、ワールドスピリッツ・コンペティション 2022でそれぞれ金賞、この他にもこれまで様々な賞を受賞しています。
飲んでみた感想
香り
プラモデル用接着剤のような匂いとカラメルソースみたいな香りがします。
しばらく嗅ぎ続けているとミントやハッカのようなスーッとした感じや巨峰のような感じもしてきます。
いずれにしても甘口なのかなという香り立ちです。
ストレート
口に含んだ瞬間は塩味と甘味がふわっと広がって、その後から程よく辛味と苦味、そしてアルコール刺激が追いかけてくる感じです。
後味に残るのは甘味と苦味かな。
ちょっとだけ太田胃酸のような感じの味わいもあります。
・・・と言うとなんだかあまり美味しそうではないかもしれないけど、どちらかというとまあまあ美味しい方に作用していると僕は思いますね。
加水
まず少しだけ水を加えてみます。
カスタードクリームのような甘味、そして塩味と辛味といったところでしょうか。
ストレートよりも奥行きのある味わいになったと思います。
刺激も軽めになって、この方が飲みやすいですね。
もう少し水を加えてトワイスアップにしてみます。
甘さはかなり控えめになり飲みやすいことは飲みやすいんですけど、ちょっと雑味を感じるんですね。
ヨード系ではない、うがい薬のような味わいですかね。
後味にちょっぴりスモーキーさがあります。
オンザロック
スイートビター&ソルティ。
甘くて苦味走っていて、程よくしょっぱいといったところでしょうか。
とてもコクがあって、奥行きのある味わいです。
辛味やアルコール刺激はあまり感じられなくて、とても飲みやすいですね。
オンザロックが好きな方は時間をかけてじっくり飲んでいただいたらいいんじゃないかなと思います。
水割り
甘さ控えめ、いや、全ての味が弱めになったかな。
だからと言って決して薄い感じではないんです。
けれど、これといった味の主張がないですね。
水を美味しくするウイスキーの味わいなんでしょうか。
これはこれで飲みやすいと思います。
ハイボール
やや辛口でフルーティーなハイボールです。
ソフトドリンクで言うとジンジャエールとドクターペッパーの中間のような感じですかね。
控えめながら甘さもちょっぴりあるし、塩味や酸味もとてもいい感じできいています。
僕は個人的にとても好きな味わいで、好感の持てる美味しいハイボールだと思いました。
ウイスキーミスト
ハイボールよりも苦味走った味わいですね。
フルーティーで巨峰サワーといった感じでしょうか。
甘さはハイボールよりも控えめになっていますので、とてもドライなソーダ割りといった感じですね。
僕の個人的感想はウイスキーミストよりもハイボールの方が美味しくいただけたと思います。
クラッシュアイスのウイスキーミストはあまり美味しく感じませんでした。
総評
とてもバランスの取れた味わいで完成度の高いウイスキーだと思います。
3000円前後で買えるものとしてはかなり美味しい方なんじゃないでしょうか。
甘味、辛味、塩味、苦味のバランスはとても良くて、どれかがすごく主張してくるわけでもなく、でも十分に味わえるのではないでしょうか。
ウイスキーを贈り物に考えているけれど、「どんな味が好みかわからない、どうしよう」と迷っている方がいらっしゃったら、こちらを選べばどんな好みの方にでも合うと思うので間違いないんじゃないでしょうか。
あくまでも僕の個人的な感想ではありますけど。
ズバ抜けて美味しい味わいではないものの、美味しく飲めて5000円以内で買えるウイスキーとしては平均的な、ちょうどいいバランスのところに位置しているのではないのでしょうか。
税込みで3000円をちょっと超えてしまうのは残念なんですけど、お値段以上の味わいですね。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度