ザ・フェイマスグラウス ルビーカスク

ブレンデッド
「ポルトガルの宝石」と称されているポートワイン。ポルトガル北部ポルト(Porto)港から出荷されています。英語のポート(Port)と同源であるため、ポートワインと呼ばれるようになったそうです。

スペック

名前ザ・フェイマスグラウス ルビーカスク
タイプブレンデッド
製造元マシュー・グローグ&サン社
キーモルトザ マッカラン、ハイランドパーク
熟成樽ポート樽
アルコール度数40度
容量700ml
購入時価格2,728円(税込)

とがった感じが全くない、まろやかで上品な味わい

1800年代初頭、スコットランドのパースでマシュー・グローグは食料品店を開き、その後、彼の孫の甥(同じくマシューという名前)が1896年に家業を継ぎました。
1年後彼は狩猟シーズンに多くのハンターがパースに立ち寄ることを見越して「ザ・グラウス」と呼ばれるスコッチをブレンドし販売します。
ウイスキーは1905年に「ザ・フェイマスグラウス」と改名した際に、彼の娘フィリッパが今では有名な国鳥のライチョウをあしらったラベルをデザインしました。
するとさらに売れ行きは好調となりました。

ブランドは1970年にハイランド・ディスティラーズ社に売却。
生産とマーケティングに力を注ぎ、1980年までに世界で最も人気のあるスコッチウイスキーの1つに育て上げられ、1984年には女王からロイヤル・ワラントを授与されるまでになりました。
現在、ザ・フェイマスグラウスは年間200万ケース以上を販売しています。

「ザ・フェイマスグラウス ルビーカスク」は、ザ・フェイマスグラウスのカスクシリーズ第2弾。
このシリーズでは、さまざまな種類の樽を使用して、個性的でなめらかなブレンドを提供しています。
「香味に与える木の影響を紹介することは、フェイマスグラウス チームにとって本当にエキサイティングな瞬間です」とマスターブレンダーのカースティン・キャンベルは語っています。

今回の「ザ・フェイマスグラウス ルビーカスク」はポートワイン樽で熟成され、リッチな甘さを醸し出しています。
ポートワインには、主にタウニーとルビーの2つのスタイルがありますが、「ザ・フェイマスグラウス ルビーカスク」は、ルビーポート樽で熟成させたクラシックなブレンドになっています。
ポートカスクで仕上げると、舌触りにシルクのような滑らかさが加わり、口の中に濃い赤い果実の香りが広がります。

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飲んでみた感想

香り

バニラアイスクリームをのせたパンケーキにメープルシロップを少しかけたような感じですね。
そしてちょっぴりシナモンのような香りもします。
しばらく嗅いでいると焦がしたニンニクみたいな匂いがちょっぴり漂ってますかね。

ストレート

まずはやや甘さ控えめなミルクキャラメルのような味です。
薄めのメープルシロップという感じもあります。
いずれにしても甘口ですね。
うっすらと辛味やアルコール刺激があって、後味にだしつゆのような塩味が感じられます。

加水

まずは少しだけ水を足して飲んでみます。
ストレートより甘さ控えめになり塩味が前に出てきたと思います。
苦味と酸味もちょっぴりあってコクのある味わいですね。
余韻に少しだけスモーキーさを感じます。

トワイスアップで飲んでみます。
ちょっとだけ水を足した時の味わいをそのまま少し薄くした感じです。
だけど、ぼんやりとした味わいではなく、しっかりとしたテイストで好感の持てる飲み心地ですね。
この後、水割りを飲むわけなんですが、トワイスアップをそのまま冷やした味わいになるのかちょっと楽しみです。

オンザロック

ビターチョコレートのような苦甘い感じ、ビタースイートです。
塩味も程よくあって、コクのある味わいです。
ずっしりとした感じではなくて、軽やかに飲めるオンザロックだと思います。
後味はちょっぴり酸味とややスモーキーな感じですかね。

水割り

トワイスアップの時に水割りが楽しみと言ったんですけど、この水割りだとちょっとトアイスアップとは違うテイストですね。
甘味、塩味は一緒なんですけど、酸味が少し強くなったと思います。
トワイスアップで飲んだ時よりも味がちょっとぼやけたという感じもなくはないかな。
水で薄めるんだったら水割りよりも常温のトワイスアップの方が美味しくいただけるんじゃないかと、僕は個人的に思いました。

ハイボール

味わいとしては酸味、辛味、塩味、甘味といった順番ですかね。
苦味は後味にちょっとだけある感じです。
そして、とてもフルーティーです。
フルーティーにもいろいろあると思うんですけど柑橘系、レモンやオレンジといったところですかね。
何杯でも飲みたくなるような軽やかな味わいです。
アルコールであることを忘れてしまうような感じなので、これも飲み過ぎ注意なハイボール。

ウイスキーミスト

ハイボールよりも苦味がかなり強いですかね。
フルーティーなんですけど、こちらはキウイフルーツのようなフルーティーさでしょうか。
巨峰のような感じもなくはないですね。
渋めなソーダ割りが飲みたい方はこれがいいんじゃないでしょうか。

総評

全て飲み終わっての感想としては上品な味わいのウイスキーだと思いました。
嫌な刺激はほとんどなく、口当たりはまろやかで、とがった感じが全くないそんな味わい。
あまりウイスキーを飲んだことがない方でも、このザ フェイスグラウス ルビーカスクから入っていったら、ウイスキーを嫌いにならないんじゃないかなと思えるそんな1本です。

甘味

5.0

酸味

4.0

苦味

3.0

辛味

3.0

燻味

2.0

塩味

4.0

刺激

2.0

コク

4.0

お気に入り度

8.5
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