スペック
名前 | ネイキッドグラウス |
タイプ | ブレンデッドモルト |
製造元 | マシュー・グローグ&サン社 |
キーモルト | グレンタレット、ザ・マッカラン、ハイランドパーク |
熟成樽 | シェリー樽 |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 3,378円(税込) |
文句なく美味しい。ぜひ味わってほしい。
文句なく美味しい。ぜひ味わってほしい。
初代のネイキッドグラウスはモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたブレンデッドウイスキーでした。
現在入手できる2代目は2017年にミレニアル世代をターゲットにリニューアル。
グレーンウイスキーを使用せず、モルトウイスキーだけをブレンドしたブレンデッドモルトウイスキーなんです。
そのため、ブレンドスコッチウイスキーのフェイマスグラウスファミリーではなくなり、単独ブランドという位置付けのようです。
オーナーのエドリントン氏は、シングルモルトの人気が高まっていることや、バーテンダーから「独特の風味を持つ」親しみやすいウイスキーが求められていることを受けての変更と語っています。
グローバル・マーケティング・マネージャーのエレイン・ミラーは、モルトウイスキーの人気が高まりから、当社のブレンデッドウイスキーをブレンデッドモルトウイスキーに変更することで、シングルモルトの個性と特徴を活かしたウイスキーしたとのこと。
また、このリニューアルには「KINSHIP CREATIVE」というロンドンのエージェントが協力し、ブランディングを高めました。
実に21%も成長し、1年目にしてウイスキーにまつわる賞を7つ受賞し、業界内の認知度を広めました。
グレンタレット、ハイランド・パーク、マッカランなどのモルトウイスキーを、ファーストフィルとリフィルのアメリカン・オークとヨーロピアン・オークの樽で熟成させた後、ファーストフィルのオロロソ・シェリー樽でさらに6ヵ月間熟成させています。
ウイスキーの固定観念から脱却して、技術的な側面にとらわれず、シンプルに美味しければそれでいいという姿勢が、ユニークなものを探している人達に受け入れられました。
日本では入手困難になっていたものが、今年に入ってから何故か入手しやすくなりました。
調べてみると、本国スコットランドでは「ネイキッドグラウス(Naked grouses)」が「ネイキッドモルト(Naked molt)」としてリニューアルされたようです。
なぜ、ネイキッドグラウスの名前を変更したのでしょう??
ここからは僕の考察です。
英国の商標権の存続期間は、登録日から10年間だそうです。
ネイキッドグラウスの商標権を持っているのはハイランドディスティラーズリミテッドのようです。
そして、初めて販売された年は2011年。。。
分かったような分からないような感じですが、「ネイキッドモルト(Naked molt)」は2021年7月から発売だそうです。
日本発売が決まったら飲み比べてみたいですね!
飲んでみた感想
香り
まずツンとしたアルコール刺激が来ますね。
その後から葡萄・・・巨峰のような香りがしてきます。
あと微かに樽の香りかな・・・ウッディな感じがします。
その奥の方にバニラの香り。
でも葡萄やバニラを感じてはいるものの、飲んでみたら辛いのかなっていう想像をします。
あと、色がとっても綺麗なんですよ。
普通に見ると赤みがかった感じですが、光にかざしてみると赤、黄色、緑がカクテルされたようで、とても綺麗に見えます。
グラスを揺らしていくとそのそれぞれの色が変化していく感じですね。
ストレート
最初からしっかりアルコール刺激や辛味は入ってくるんだけど、それを凌駕するほどフルーティーな味わいとコクがあります。
キーモルトに使われているのマッカランより、正直美味しくいただけます。
あと、ちょっとポートワインが感じられるんですよ。
シェリー樽由来だからなのかと思うけど、もしかするとポートワイン樽で熟成されたモルト原酒も入ってるじゃないの?って想像しちゃう味です。
ストレートでグイグイ飲めちゃいます。
加水
初めにちょっとだけ水を加えてみます。
フルーティーな甘みが一層引き立ってきました。
そして、刺激や辛味が引っ込んだ感じです。
飲みやすくなった反面、なんか物足りなさもあるんですよね。
ストレートで飲んだ時の辛味や刺激があったことで、このウイスキーの美味しさを押し出していたのかもしれません。
ではもう少し水を加えてトワイスアップぐらいにしてみます。
これはちょっともったいない飲み方かな。
美味しいことは美味しいんですけど、全ての味が引っ込んじゃって、ストレートや水ちょい足しを味わった後だと、とっても物足りない感じがします。
きっと水割りでもそういう風になっちゃうのかなという想像をしてしまいます。
オンザロック
気持ちを切り替えてオンザロックです。
飲む前にこんなこと言っちゃいますけど、とっても楽しみです・・・美味しいんじゃないかなって(^^♪
あ~、こんな風になるんですね!!
冷やしたことで辛味が少し強くなるのかなと想像しながら飲んでみたんですけど、全然違います。
ストレートで飲んだ時の美味しさが強調されたんですよ。
香りの時に葡萄って言ったんですけど、ウイスキーにビンテージ物の赤ワインを混ぜたような味わいです。
後味にものすごくいい甘味が残るんですよ。
そうだなぁ・・・酒を酒で例えるのは邪道かもしれないけど。
ジョニ黒に美味しいブランデーとビンテージ物の赤ワインを少し混ぜたらこんな味になるんじゃないかという風な味わいです。
(それ実際やってみたら実は美味しくないのかもしれないけど・・・)
適度な渋みもあるし、フルーティーでコクがあって塩味や辛味も程よくあって美味しいですね。
水割り
トワイスアップにした時にあんまりイケてると思わなかったんで、ちょっと濃いめの水割りにしてみました。
飲みやすいっていえば飲みやすいですよ・・これ。
THE美味しい水ですね!
これはウイスキーのピリピリ感やクセが駄目っていう人に飲んでもらって「ウイスキーも結構いけるじゃん!」って思ってもらえるんじゃないかな。
味で何が強いっていうのは無く、水のような透明感という言い方になっちゃうかな。
ただし、味がむやみに薄いわけじゃなくて、ほんのりとアルコールっていうかウイスキーの美味しさがある。
例えば、「いろはす桃」「ヨーグリーナ」とかのフレーバーウオーターってあるじゃないですか。
そういう感じで「いろはすシェリー樽熟成ウイスキー」っていう感じでしょうか。
飲みやすいんです。
このウイスキーだからこそ出せる味なのかもしれないですね。
ハイボール
僕はブランデーをハイボールにして飲んでみたことはないんだけど、もしかしてこんな感じになるのかな。
赤ワインソーダっていう感じもする。
ウイスキーでハイボールを作って、そこにぶどう液を加えるとこんな味になるのかな?
まあ、そんな感じでいろんな想像するんですけど、きっとこの味はこのお酒でしか出ないんでしょうね。
いろんな例え方はしてますけど、このハイボールはかなりいけます。
総評
とても美味しいです。
5,000円以下で美味しく飲めるウイスキーNo.1でしょう。
この価格帯でこんな美味しいウイスキーはないですよ。
去年売られてた値段が2,200円位、今回3,378円だと考えると安いです。
もし見つけたら買いです。
僕も数本購入したんで、大切に飲んでいきます。
去年入手困難になった時点でオークションでは、一気に8,000円~12,000円位になったんですよ!
僕は売る気はなく、ずっと飲んでいきたいウイスキーです。
今持ってるものが全部なくなっちゃったら1万円位なら買って飲んでもいいかなって思っちゃうぐらい美味しいんですよ!
僕は元々タリスカーやアードベックなどのピートが効いた物を好む傾向にありました。
だけど思い返してみると1年2ヶ月ぐらい前にネイキッドグラウスを飲んだ時に、シェリー樽熟成もかなりいけると思ったんです。
そこからシェリー樽のものも飲み始めましたが、未だに納得いくものが見つからないままでした。
1年ぶりにネイキッドグラウスをしっかり飲んでみて「これを求めていたんだな!」と改めてその美味しさを実感した次第です。
テイスティングから数日後、ネイキッドモルトが発売される記事を読みました。
驚きと期待と淋しさがありますね。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度
他の人の感想
ネイキッドグラウスとは知らせずに飲んでもらった感想です!
まず香りがよくてコクと甘みがあり、とても美味しいです
オンザロック、甘みが少し薄くなりましたが後からまた甘みがきます。
ハイボール、甘みも、コクもあり、美味しくいくらでも飲めてしまいます。
ストレートと、ハイボールが、個人的にとても美味しいです。99点