スペック
名前 | パスポート |
タイプ | ブレンデッド |
製造元 | グレンキース蒸留所…? |
キーモルト | グレンキース |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 2,068円(税込) |
水割りやハイボールでグイグイ飲めるけど、ストーレートはちょっとキツい
1957年、グレン・キース蒸留所が建設され、ウイスキーのブレンド、試験、実験に使用されました。
そしてマスターブレンダーのアラン・ベイリーとジミー・ラングによって、1968年にはスコッチウイスキー「パスポート」が誕生します。
象徴的な四角い緑色のボトルで、冒険的、当時としては型破りでした。
ジミー・ラングは1971 年から 1989 年に引退するまで、シーバス・ブラザーズ社のマスターブレンダーを務めていました。
ストラスアイラやグレン・キースなど、シーバスのスペイサイドのシングルモルトをブレンドするという点でシーバスの伝統的なブレンドと言われています。
特にグレン・キース蒸留所は長い間「パスポートの故郷」として宣伝され、ボトルラベルを模した垂れ幕が蒸溜所の入り口に掲げられていたそうです。
1999 年に休止状態になりましたが、2013 年に再開されました。
今後もこの蒸留所の生産量は今後も「パスポート」の重要な構成要素であり続けるはずです。
2001年、ペルノ・リカールは、パスポートブレンドを含むシーグラムのシーバス・ブラザーズ社の資産を管理することになり、現在「パスポート」はペルノ組織内の「ローカルブランド」の1つに分類されています。
使用されているモルトウイスキーには、ローランド地方産の甘口で軽いモルトウイスキーも混ぜられており、その特徴を際立たせています。
より軽いスタイルのブレンドを好む消費者にアピールするように作られ、常に輸出市場向けでした。
ブラジル、アンゴラ、メキシコ、インド、ロシア、東欧が主要市場で、2015年6月期の純売上高は20%増の170万ケースを記録しました。
飲んでみた感想
香り
まずお線香や新聞紙のような匂いがしました。
しばらく嗅いでいると紅茶の茶葉のような香りもしますね。
紅茶の種類でいうとダージリンあたりですか。
あと最近あまり見かけなくなりましたけど、懐かしいカルメ焼きのような匂いもします。
ストレート
まずは辛味が強めに来て、その後に甘味がしっかり追っかけてくる味わいです。
アルコール刺激はそこそこ強めですね。
口から喉にかけてピリッとした感じが少し残ります。
後味に苦味があってわずかにスモーキーな感じもします。
加水
まずはほんの少し水を足して飲んでみます。
甘味がしっかり前に出てきました。
その後から辛味がきますね。
本当に少しだけしか水を加えていないのに、アルコール刺激はあまり感じられなくなりました。
ストレートより少しだけ水を加えただけで、とてもまろやかで口当たりも良く、美味しいです。
もう少し水を加えて一対一のトワイスアップにして飲んでみます。
苦味が前に出てきました。
その後から甘味、さらに辛味ですかね。
香りで紅茶の茶葉を感じたんですけど、このトワイスアップは実際の紅茶の風味を感じます。
オンザロック
スイートビターですね。
まずははちみつのような甘味、そして苦味があって、最後にちょっぴり辛味といった感じでしょうか。
後味にちょっぴりスモーキーさがあるかな。
とてもコクの深い味わいですね。
水割り
いわゆる「美味しい水」っていう味わいです。
甘味、苦味、辛味、酸味などがうっすらと感じるんですけど、水の美味しさがそれ以上に引き立ってくるんですよ。
ウイスキーの風味はしっかり残しつつも、水の美味しさを前に押し出してくるといった感じですね。
優しくまろやかな飲み口です。
ハイボール
水割りと同じような感じで「水」が引き立っています。
ハイボールだから「美味しいソーダ水」になりますね。
甘味もそこそこあるのでとても飲みやすいです。
ソフトドリンクの感覚でグイグイ飲めてしまうハイボールじゃないでしょうか。
グイグイ飲んでいると気がつかずに相当酔っぱらってしまうので要注意です。
ウイスキーミスト
甘味、そして苦味、酸味がしっかりきいていて美味しくいただけます。
ハイボールよりももう少しウイスキーっていう感じがしますね。
でもやはりソフトドリンク的な優しさがあるのでこれもまた飲み過ぎ注意だと思いますよ。
総評
ストレートで飲んだ時にはかなりきつい感じがしたんですが、水を少し加えたあたりから、まろやかで飲みやすい味わいになっていきました。
オンザロックも飲みやすかったですし、水割りやハイボールなどに至ってはアルコールということを失念してしまいそうなくらい柔らかい味わいでした。
軽やかにグイグイ飲むなら水割りかハイボールがいいと思います。
じっくり味わうならオンザロックでしょうか。
今回はリライトです。
このウイスキーが日本に入ってきたばかりの昭和の時代には一般的に「パスポート スコッチ」と呼ばれていたので前回はこの名前を使ってしまったんですが、現在は「パスポート」と呼ぶのが一般的なようなので今回は変えてみました。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度