うん、グレンマレイだね!
スペック
名前 | グレンマレイ 10年 ファイアードオーク |
タイプ | シングルモルト |
地域 | スペイサイド |
製造元 | グレンマレイ蒸留所 |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 3,520円(税込) |
どんな飲み方でもグレンマレイらしさが変わらない
すっかり常連感のあるグレンマレイ。
価格の縛りがあるこのブログで紹介できるウイスキーがまだありました!
グレンマレイ蒸留所ある場所は川が近く、水位が高いことで、わずかに暖かく湿度の高い微気候が生まれ、熟成が促進されると考えられています。
ラ・マルティニケーズ社がオーナーになってからファーストフィルのアメリカンオークを使用する比率が高くなったことで、バターのような香りが感じられるようになったそうです。
「ファイアードオーク」はイギリスでバーボンを好む消費者が増えていることを意識した商品です。
アメリカのバーボンは法律により、焦がしたバージンオークの樽で熟成させなければならないことが開発のヒントになったのかもしれません。
まずアメリカンオークの樽で10年熟成させ、その後4〜6か月間深く焦がしたバージンオークの樽で終熟。
シングルモルトの伝統的な風味に変化をもたらし、強烈な甘みとスパイス、そして焦がしたオークの香りを持つウイスキーを生み出したのです。マネージャーであるグレアム・クール氏は、バーボンの甘さを活かしながらも、スペイサイド蒸溜所の特徴を強調しないウイスキーを作りたかったと語っています。
飲んでみた感想
香り
まず、色がとっても綺麗な琥珀色ですね。
光にかざすとちょっぴり緑がかった感じがします。
そして香り。
思いっきりプラスチックに使う接着剤の匂いがするんですけど、その奥から甘い香りが漂ってきます。
フルーティーな甘さですね。
りんごのような香りもします。
そしてピートのような香りもしますね。
ずっと鼻を近づけていると最後の方でカルメ焼きみたいな臭いがしました。
ストレート
一瞬アルコール刺激がドンと来るんですが、それはすぐに引っ込んでウッディな味わい、そして辛味が続きます。
りんごやレーズンのような風味があって、後味はちょっぴりビターという感じですかね 。
細かく言うとそんな感じなんですけど、全体としては甘味が強いと思います。
スモーキーさはさほど感じません。
加水
水を加えたら口当たりは柔らかくなり、さらに飲みやすくなりました。
だけど、喉を通るときの刺激はむしろストレートよりも強くなった気がします。
決してまろやかになったという感じではないですね。
香りの時に出てきた接着剤の感じがちょっと強く出てきました。
もう少し水を加えてトワイスアップにしてみます。
単純にそのまま薄まったという感じであまり面白くないですね。
全体に味気なくなったのに、僕の感覚では刺激感とか悪い部分だけが残ってる感じがするのでこの飲み方はあまりおすすめできないかな 。
オンザロック
ウッディさがさらに増してきました。
樽の味わいですね。
これはまさにグレンマレイと言う味わいでしょう。
グレンマレイクラシックとグレンマレイ12年の中間のような感じがするんですよね。
ウッディさの奥に甘味やフルーティーさ、辛味苦味などとても賑やかにあるんですが、その辺はグレンマレイクラシックとも違うし、12年とも違う独特な部分なのかな。
コクのある味わいで、ほんのりスモーキーな感じもしますね。
オンザロックだとなかなか美味しく味わえると思います。
水割り
結構いけますね。
渋みが強いんですけど、これはいい意味でコクに繋がっていくんですよ。
そして、この渋みの奥に甘味やスモーキーさがあるんですね。
この「ファイアードオーク」自体がウイスキーであるとかなり主張しているようにも感じる味わいなので、ウイスキーが好きな人にはいいと思います。
ウイスキー好きな人のための水割りみたいな感じです。
ハイボール
ウッディで辛口なハイボールが出来上がりました。
フルーティーさもあるんですけど、何しろこの辛味の強さに負けてますかね。
そこそこ酸味もあるんだけど、そこもやっぱり辛味に負けてるかな。
樽の内側を焦がしたというのが売りなんですけど、ここにそれがしっかり出てきたんでしょうか。
ハイボールにしても変わらない頑固さみたいのがありますね。
今までウイスキーをいっぱい飲んできて、ストレート、オンザロック、水割り、ハイボールって飲み方によって味が変わっていくことはよくありましたけど、これは全く逆です。
どの飲み方でもあまり変わらない。
とことんこういう味なんですよ。
どんな飲み方しても変わりませんよっていう自己主張を感じます。
総評
オンザロックと水割りではそこそこ美味しく頂けました。
癖の強いウイスキーだと思います。
グレンマレイの基本をしっかり持っているところに、ウッディさを上乗せして、辛味や渋みを強めたような感じです。
それと同時に甘味やフルーティーさもしっかりあるのは確かなんですけど、なかなかそこに届かないもどかしさを感じるんですね。
今飲み比べてみることができないんですけど、ロッホローモンドオリジナルを初めて飲んだ時の印象にちょっと近い気がしました。
だけど「グレンマレイ10年ファイアードオーク」の方が曲者ですね。
好みがハッキリ分かれるとは思いますけど、正直これが好きっていう人の方がレアなんじゃないかなと思いました。
グレンマレイクラシックやグレンマレイ12年が好きな人にはいいと思います。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度