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スペック
名前 | オールドバランテュラン ザ ピーテッドモルト |
タイプ | シングルモルト |
地域 | スペイサイド |
製造元 | トミントール蒸留所 |
アルコール度数 | 50度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 3,918円(税込) |
スペイサイド特有の甘味と強烈なピートの融合!
オールドバランテュランはトミントール蒸留所のシングルモルトウイスキーです。
トミントール蒸留所は、1965年にウイスキーブローカーのヘイ&マクラウド社とW&Sストロング社によってバリンダロッホに設立され、スコットランドの資本によって全額が賄われた最初の蒸留所でした。
ハイランド地方で最も標高の高い村であるトミントールから近くにクロムデール丘陵があり、そこには純粋な水源「バランテュランの泉」があります。
この泉は創業者たちが深く感銘を受けた水源で、オールドバランテュランの名前の由来になっています。
蒸留所はその後1973年、ブレンドハウスであるホワイト&マッカイの傘下に。
2000年にはアンガス・ダンディ・ディスティラーズが最初に買収した蒸留所となりました。
2005年に発売された「オールドバランテュラン ザ ピーテッドモルト」は、スペイサイド地方の伝統的な方法で蒸留されていますが、地元の麦芽を、同じく地元で調達された大量のピートで燻しています。
スペイサイドウイスキーの典型である甘さとクリーミーさを保ちつつ、55ppmのヘビリーピーテッドフレーバーが合わさり、この地方では珍しい風味になっています。
ピート香と一体感を保つため、アルコール度数は少し高めの50%、そして冷却濾過は一切行っていないそうです。
大麦の運搬車が到着するとキジが捨てられた穀物を食べに来て、
蒸留所は占領されちゃうんだって!
飲んでみた感想
香り
ピーテッドという割にはあまりガツンとピートが香ってきません。
いかにもスペーサイドモルトといった感じのお花畑にいるような華やかな甘い香りがします。
それを追いかけてくるようにピートが香ってくるんですね。
スモーキーさは、あることはあります。
甘味、塩味、スモーキーさと順番で味わえそうな期待ができますね。
ストレート
甘味がやってきたなと思う間もなくガツンとスモーキーな感じです。
甘味は一瞬でしたね。
そして塩味もそこそこあって、また甘味がやってきます。
が、それを感じる間もないぐらいのスピードで、アルコール刺激によって唇がピリッとするような感じです。
でも後味というか余韻にはしっかり甘味があって美味しいですよ。
もしグレンフィディックにピーテットっていうのがあったらこんな味になるんじゃないかなと想像しちゃいました。
アイラモルトのスモーキーさとはまたちょっと違う感じです。
加水
まず水をちょっとだけ足します。
かなりいけるんじゃないかと期待を持って飲んでみます。
・・・はい、これだと甘味が充分味わえます!
あと苦味があって、塩味、そしてスモーキーといった味わいですね。
アルコール刺激は少し弱まって口当たりは良くなってます。
アルコール度数は50度もありますからね、ちょっとだけ水を加えたぐらいでは全然薄まった感じがしなくて、とっても美味しくいただけます。
もう少し水を加えてトワイスアップにします。
50度のウイスキーをトワイスアップにしたので単純に25度ですよね。
アルコール度数高めの焼酎と同じなので、アルコールは充分濃いと思うんですよ。
甘味とスモーキーさだけが目立ってます。
他の苦味や辛味、アルコール刺激などは後ろに引っ込んでる感じです。
とはいえ、水をちょっとだけ足した時の方が甘味はしっかりあったかな。
甘味や塩味なども一緒に味わいたい方は水はちょっとだけ足す、スモーキーさをしっかり味わいたいならトワイスアップってのがいいのかなと思いました。
オンザロック
塩味がしっかりきいて、スモーキーで甘味も充分に感じられる味わいです。
後味に苦味もあって、それがいい具合にアクセントになってますね。
ストレートの時の直球なアルコール刺激はありませんが、ちょっぴりピリッとした感じがあります。
甘味と塩味とスモーキーさがとてもいいバランスで味わえるオンザロックです。
ある意味上品なスモーキーオンザロックじゃないでしょうかね。
水割り
甘い苦い、やっぱり甘い、ちょっと苦い、でも甘いけど、ちょっぴり苦い、みたいなことをグルグル繰り返して結局はスモーキーという味わいです。
分かりづらいですが、スモーキーなんです。
でも甘味がしっかりあって、ちょっぴり苦いという感じでしょうかね。
苦味走ったフルーティーさみたいなのがあります。
スモーキー&フルーティーなウイスキーを求めてる方がもしいたら、これをおすすめしたいと思います。
ハイボール
スモーキーで苦味があるけど、とってもフルーティーなハイボールです。
でも、フルーティーさを感じ無い人にはスモーキーハイボールに感じるかも。
最近ハイボール缶でスモーキーなのが何種類か出てますけど、スモーキーというより酸味寄りになっている気がするんですね。
だけど、このオールドバランチュランピーテッドのハイボールはもろにスモーキーハイボールです!
氷が少し溶けて薄まってくると、ちょっぴり酸味を感じるんですけど、ほぼスモーキーです。
ウイスキーミスト
スモーキーなんだけど、その奥から甘味と苦味がやってきます。
ロックアイスで作ったハイボールの時にはフルーティーさを感じたんですが、このミストスタイルではスモーキーさと甘味、苦味、少しだけ塩味しかないですね。
後味にはジューシーさと苦味が残るんですけど、美味しいのかと聞かれても「まずいとは言わないけど、うまいとも言えない」です。
美味しさを求めるんだったらロックアイスのハイボールの方がいいと思いますよ。
総評
ヘビリーピーテッドなウイスキーだと思いました。
こんなにピートのきいたものがスペイサイドのモルトウイスキーであるんだなぁというのが、まず最初の感想です。
このウイスキーについてよくわかっていないんですけど、こんなにもピートが聞いていて常温では甘く、冷やすと苦味や塩味がしっかり出てくるといった味わい。
美味しいウイスキーをちょっぴり飲みすぎて酔っ払い状態です^^
アイラ以外のモルトウイスキーでもこんなにスモーキーで美味しいものがあるんですね。
「オールドバランテュラン ザ ピーテッドモルト」はなかなか美味しいピーテッドウイスキーだったと思います。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度