ザ シングルトン ダフタウン 12年

シングルモルト
ボトルが大きく見えるでしょ
でも横から見るとかなり薄いんですよ

スペック

名前ザ シングルトン ダフタウン 12年
タイプシングルモルト
地域スペイサイド
製造元ダフタウン蒸溜所
アルコール度数40度
容量700ml
購入時価格4,180円(税込)
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長い間ベルのキーモルトを作っているダフタウン蒸留所のシングルモルト

ダフタウン蒸留所は、スコットランドのハンプシャー州ダフタウンにある蒸留所です。
ダフタウンの町には、モートラック蒸留所、グレンフィディック蒸留所、バルヴェニー蒸留所、グレンデュラン蒸留所、キニンヴィー蒸留所、消滅したコンヴァルモア蒸留所、そして1896年に6番目の蒸留所として設立されたダフタウン・グレンリベット蒸留所があり、世界で最も蒸留所が集中していました。

グレンリベット教区で最初の合法的な蒸留酒「グレンリベット」は品質を保証する代名詞になり、多くの蒸留所が公認第一号のスコッチウイスキーの名声にあやかろうと、競い合うように「グレンリベット」の名前を使用するようになります。

生産開始からわずか1年後の1897年、マッケンジー・アンド・カンパニー社が蒸留所を買収。
さらに1933年、アーサー・ベル&サンズ社が買収し、自社銘柄にダフタウン蒸留所のシングルモルトを使用するようになりました。
後にアーサー・ベル&サンズ社はディスティラーズ・カンパニー社(DCL)に吸収され、ブレンド用のモルト原酒を生産し続ける一方、微量に流通するシングルモルトも注目されることになります。

1985年、ディアジオ社の傘下にあるユナイテッド・ディスティラーズ社が、ダフタウン蒸留所を買収。
モルト原酒の約98%はアーサー・ベル&サンズ社のブレンドのキーモルトとして使用されたことから、スコットランドで生産量が多い蒸留所のひとつとなりました。
そして、シングルモルトとして販売されるのはわずか2%でした。

元々「ザ・シングルトン」は1974年に設立されたオスロスク蒸留所で造られていたウイスキーでした。
シングルモルトの名前には蒸留所の名前がつけられるのが一般的ですが、オスロスクの発音が難しいため、「ザ・シングルトン」という名前で販売していたそうです。
ディアジオ社のフローラ&ファウナ(花と動物)シリーズに「オスロスク 10年」が採用されると「ザ・シングルトン」という名前は廃止。
現在オスロスク蒸留所では「ザ・シングルトン」を生産しておらず、ほとんどは「J&B」などのブレンデッドウイスキーの原酒に使用されています。

2006年、ディアジオ社ではザ・グレンリベットやグレンフィディックに対抗するシングルモルトのブランドを作るため、3つの蒸溜所それぞれで製造するシングルモルト「ザ・シングルトン」の計画が立ち上がりました。
ダフタウン蒸留所はグレンデュラン蒸留所、グレンオード蒸留所とともに選ばれ、いずれも原則ノンピーテッドで製造されています。

当初、グレンオード蒸留所はアジア向け、グレンデュラン蒸留所はアメリカとカナダ向け、そして「ザ シングルトン・オブ・ダフタウン」はヨーロッパ向けで販売されていました。
現在では、売上を伸ばすために3つのブランドすべてが世界中で販売されており、世界で最も売れているシングルモルトのブランドトップ5に常にランクインしています。

現在のところ、日本で最も手に入りやすいのは「ザ シングルトン・オブ・ダフタウン」です。
それはなぜか。
キリン・ディアジオ社は2018年9月、これまで「ザ シングルトン」はグレンオード蒸溜所で製造されたものを販売していましたが、9月4日からダフタウン蒸溜所のものに切り替えて発売を開始したためです。

毎年発売している「ディアジオ スペシャル リリース ザ・シングルトン」のラインナップでは2021年はグレンデュラン 19年、2022年はグレンオード 15年が発売されました。

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飲んでみた感想

香り

メープルシロップだったり、梨をむいた時のような匂いがしますね。
甘い香り。
ペパーミントの香りから徐々にアルコール感になっていく優しい刺激があります。
あと奥の方でちょっぴり墨のような匂いも感じられます。

ストレート

甘くてちょっぴり酸味があってフルーティ。
味わいとしてはラ・フランスのような感じ。
その後からアルコール刺激と辛味がゆっくりとやってきますね。
後味にちょっぴり塩味も感じますが、苦味は弱いです。

加水

まずはほんのちょっと水を足して飲んでみます。
甘味と苦味を感じるんですが、この甘味はフルーティというよりも砂糖のようなですね。
ザラメ砂糖をまぶした、バターたっぷりのクッキーといった甘さ。
そして渋めのキウイフルーツみたいな苦味ですね。
ストレートよりアルコール刺激が弱く、飲みやすくなったと思います。

トワイスアップで飲んでみます。
辛味や酸味、アルコール刺激などかなり控えめになって、甘味と苦味だけがしっかりある感じです。
柔らかい甘味とちょっぴりフルーティな苦味といったところですかね。
かなり口当たりも良くて、水割りやハイボールに期待大です。

オンザロック

今回購入したボトルにはロックグラスが付いていたので、こちらで飲んでみたいと思います!
と思ったんですが、グラスの口が狭くて、いつもの大きめの四角い氷が入りませんでした^^;
仕方がないのでこのグラスに入るぐらいの大きさの氷を入れてみました。
一貫してラ・フランスのような甘味と渋めのキウイフルーツのような苦味ですね。
そしてこの上にタバスコを振ってさらにちょっぴり牛乳を加えたような柔らかい辛味が感じられます。
余韻にも甘味があるのでとても飲みやすいオンザロックですね。

水割り

トワイスアップで飲んだ時に水割りやハイボールでの期待が大きいと思ったのですが、ドンピシャでしたね。
ほぼトワイスアップに氷を入れて冷やしたという感じなんですが、さらに優しい味わいになったと思います。
普通の濃さの水割りだとちょっと物足りなく感じるかもしれないので、その場合は少し濃いめの水割りにしてみるのもいいんじゃないでしょうか。
かなり飲みやすいので、ちょっぴり濃くていいと思うんですが飲み過ぎにはご注意ください。

ハイボール

これも水割りと同じく、期待通りでした。
スッキリとした甘味とフルーティな酸味、そして苦味と渋みがとても美味しく感じられます。
二口三口飲んでいくと結構柑橘系の酸味が強い感じもしてくるんですが、柔らかい酸味ですね。
フルーティで飲みやすいハイボールです。

ウイスキーミスト

スッキリした甘味と軽やかな苦味、そしてほんのりと酸味ですね。
これもフルーティな味わいなんですが、ハイボールに比べるとちょっと薄まったような感じなのかな。
今までウイスキーミストを飲んでハイボールより薄まったと感じたことがあまりなかったんですけど、正直ハイボールをちょっと薄くしたように思えました。
なのでもう少し濃いめにしてみたんですが、やはりハイボールよりも水っぽいというか、薄まった感じがします。
これはこれでとても美味しいんですが、このウイスキーのしっかりとした美味しさを味わいたいのであれば、大きめの氷でハイボールにした方がいいのかもしれません。

総評

よく行くお店で見かけてからずっと気になっていたシングルトン。
ようやく飲んでみたんですが、とても美味しかったです。
全般的に甘くてフルーティで、ちょっぴり酸味が効いていて、苦味走った味わいなんじゃないでしょうか。
特に美味しいと思ったのはハイボールです。
その他ではストレート、トワイスアップ、水割りですかね。
ただオンザロックもとても飲みやすくて、捨てがたい感じではあります。
大体どんな飲み方をしても美味しくいただけるウイスキーでした。
味とは関係ないんですが、ボトルが薄いブルーなんです。
これがまたとってもお洒落な感じでいいと思いました。

甘味

7.0

酸味

6.0

苦味

6.0

辛味

5.0

燻味

2.0

塩味

4.0

刺激

5.0

コク

5.0

お気に入り度

8.0
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