ロッホローモンド リザーヴ

ブレンデッド
『ボニー・バンクス・オー・ロッホ・ローモンド(The Bonnie Banks o’ Loch Lomond)』というローモンド湖の歌があります
日本では『水辺の春』というタイトルで、1970年にNHKの『みんなのうた』で流れていました

スペック

名前ロッホローモンド リザーヴ
タイプブレンデッド
製造元ロッホローモンド蒸留所
アルコール度数40度
容量700ml
購入時価格2,508円(税込)

フルーティーでジューシーな甘口ブレンデッドウイスキー

「ロッホローモンドリザーヴ」は、ハイランド地方のロッホローモンド蒸留所のウィスキーです。

ロッホローモンド蒸留所は1814年、ローモンド湖のほとりに創業。
1965年にはリトルミル蒸留所の元オーナーによって、かつてのキャラコ染工場と英国最古の自動車工場であるアーガイル・モーター・カンパニーの跡地に移転しました。
そして翌年、移転してから最初の蒸留が行われましたが、1984年、蒸留所は市場の低迷により閉鎖されます。
その後​​インバーハウス・ディスティラーズが買収、さらに1985年にグレンカトリーヌ・ボンデッドウェアハウス社に売却され、その2年後に生産が再開されました。

1993年、ロッホローモンド ディスティラリーズ社を設立し、1994年にはグレーンウイスキーの生産が始まりました。
独自の構造のスチルを持ち、スコットランドで唯一、同じ敷地内でグレーンウイスキーとモルトウイスキーの両方を生産している蒸留所です。
年間生産量は、グレーンウイスキーが1,000万リットル、モルトウイスキーが約250万リットルとなっています。
これは毎年4300万本のスタンダードボトルに相当する量です。

2014年、エクスポーネント・プライベート・エクイティがグレンカトリーヌ・ボンデッドウェアハウス社を買収した際にロッホローモンド ディスティラリーズ社もその傘下に入りました。
この事業は2019年より香港を拠点とする投資ファンド、ヒルハウス・キャピタル・マネジメント社に売却され、同社が現在のオーナーになっています。

「ロッホローモンドリザーヴ」は、ロッホローモンド蒸留所内で蒸留、熟成された、モルト原酒とグレーン原酒をブレンドしたウィスキーです。

スポンサーリンク

飲んでみた感想

香り

グラスに注いでからしばらく置いていたんですけど、その間もとてもいい香りがずっとしていました。
香りが強めなんでしょうね。
鼻を近づけるとヒノキの香りの入浴剤を入れたお風呂みたいな匂いですね。
そしてブルーハワイのような匂いもします。
しばらく嗅ぎ続けていると、墨を磨る前の硯石の匂いも感じられてきました。

ストレート

メロンフレーバー+メープルフレーバーの甘味があります。
そして程よい辛味ですね。
アルコール刺激はそこそこ強いんですけど、ちょうどいいアクセントになってるかな。
香りを嗅いだ時に感じたブルーハワイのような味もしなくはないですね。
メロンシロップ+メープルシロップ+ブルーハワイにそのまま炭酸を入れたら、できそうなそんな味です。

加水

まずはちょっとだけ水を加えてみましょう。
とても舌触りの良いオイリーな口当たりになりました。
甘味に加えて塩味もかなり強くなってきて、味わいとしては華やかですね。
適度な辛味や苦味もありますし、後味にちょっぴりスモーキーな感じもします。
ほんのちょっと水を加えただけでこんなに変わるのかなっていうぐらいですよ。
僕は個人的にこっちの水ちょい足の方が好きですね。

もう少し水を加えてトワイスアップにしてみます。
甘辛いですね。
一段と口当たりが良くなってちょっとジューシーな感じさえします。
これだけ水を加えても全然薄まったような物足りなさは無く、むしろコクが出てきたかなってぐらいな味わいです。

オンザロック

ウッディでオイリー。
甘口で適度な辛味と塩味、そして苦味もあります。
コクがあって、なおかつ華やかな味わいのオンザロック。
これはじっくりと時間をかけて飲んでいきたいですね。
美味しいです。

水割り

ちょっぴり辛口ではあるんですけど、はちみつのような甘みがありフルーティーな味わいです。
後味にちょっぴり苦味はありますが、すっきりとした飲みやすい水割りです。
僕が今まで飲んできた水割りの中でもトップクラスに美味しいんじゃないかな。

ハイボール

グレープサワーのような飲み心地です。
甘味はそれほど強くないんですけど、フルーティーで飲みやすい。
白ぶどうを皮ごと絞ったような、ちょっぴり苦味走ったジューシーなハイボールです。
ほとんどソフトドリンクのような感覚で飲めてしまいますね。

ウイスキーミスト

フローズンキウイサワーといった味わいでしょうか。
そんなテイストです。
ハイボールよりもちょっぴり苦味が強いけど、同じぐらい飲みやすいです。
こちらの方がさらに甘さ控えめになっているかな。

総評

事前に少し評判を聞いて、とても飲みやすいけど可もなく不可もない印象の薄いウイスキーかなと思っていたんですが、意外や意外、飲んでみたらユニークな美味しいウイスキーでした。

確かに水割りやハイボールなどでは個性がちょっと弱くなってしまうんですけど、トワイスアップやオンザロックではかなりウイスキーの個性もしっかりしていて美味しく頂けました。
お値段は税込で約2500円なんですけど、この値段で買えるウイスキーとしてはかなり上位の美味しさだと思いますね。
コスパはいいんじゃないでしょうか。
水を少しだけ足した時にちょっぴりスモーキーさが後味にあったような感じですが、それ以外ではほとんど スモーキーな感じはしませんでした。
ピート感がほとんどなく、甘口なウイスキーなんじゃないでしょうか。
フルーティーでジューシーなウイスキーだと思いますので、 軽やかな飲み口のウイスキーをお求めの方には是非おすすめな1本です。

甘味

6.0

酸味

4.0

苦味

3.0

辛味

4.0

燻味

2.0

塩味

3.0

刺激

4.0

コク

4.0

お気に入り度

8.0
タイトルとURLをコピーしました