ザ・グレンタレット ピーテッド

シングルモルト
猫のタウザーさんは1963年4月21日生まれで、23歳11か月まで生きたそうですよ
秘訣は運動と生きがいですかね

スペック

名前ザ・グレンタレット ピーテッド
タイプシングルモルト
地域ハイランド
製造元グレンタレット蒸留所
アルコール度数43度
容量700ml
購入時価格4,708円(税込)

フルーティー&スモーキーな逸品

1775年、ジョン・ドラモンドが人里離れた土地にホッシュ蒸留所を設立しました。
1717年から税金の支払いを免れようと不正を行っていたとの話があり、このことから現存する蒸留所ではスコットランド最古のウイスキー蒸留所と言われています。
最古の蒸留所を謳っている蒸留所は他にもいくつかありますが、ボトルには「Scotland’s Oldest Working Distillery」の文字を刻み主張しています。

蒸留所は1875年トーマス・スチュアートに渡り、100周年にしてグレンタレット蒸留所と改名されました。
禁酒法の時代に閉鎖しましたが、1957年にジェームズ・フェアリーによって再稼働しています。
その後1990年にハイランド・ディスティラーズ社に引き継がれますが、2018年末に売りに出されラリック・グループに買収されました。

ブレンデッドウイスキーへの原酒供給がメインで、そのほとんどはフェイマスグラウスの原酒に使われていました。
シングルモルトとして発売されることはごく稀でしたが、創業から約240年、オーナーが変更してから新たなエディションを発表するようになりました。

「グレンタレット ピーテッド」は、グレンタレットのアンピーテッドと、ヘビーピーテッドとして知られるルア・マオールを組み合わせたものらしいです。
1回につき60樽以下の樽を厳選した少量生産で、独特な作り方をしています。

さて、蒸留所では原料となる大麦を害獣から守るため、猫を飼うことがあります。
グレンタレット蒸留所にもタウザーと言う毛の長い三毛猫のメスがいました。
彼女は1963年から1987年までグレンタレット蒸留所に常駐し、毎朝スティルハウスの床に捕獲したネズミを並べていたそうです。
その行動をギネスブックの監査員が数日間にわたって観察し計算した結果、生涯28,899匹ものネズミを駆除していたと推定され、ギネスブックに認定されました。
グレンタレット蒸留所のビジターセンターには彼女を記念するブロンズ像があります。
彼女の足跡(肉球)は、フェアリーズ・ライト・ハイランド・リキュール(Fairlie’s Light Highland Liqueur)のボトルに描かれています。
現在はオレンジ色のトラ猫のグレンと、灰色のトラ猫のタレットをネズミ駆除のために「雇用」しています。

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飲んでみた感想

香り

最近は法律で規制されてますけど昔、落ち葉や小枝などをかき集めて焚き火をした記憶がよみがえりました。
そんな感じの匂いがするんですよね。
もうちょっと別の表現で考えてみましょうか。
しばらく嗅いでいると、ヒノキ風呂のような匂い、あくまでもヒノキではなくてヒノキ風呂です。
そして、かなりピートの効いた香りではありますが、アイラモルトのスモーキーさとはまた違った感じのピーティーさですね。
まだこのウイスキーについて調べていないのでよくわからないんですけど、なんとなくシェリー樽とかワインの樽で熟成したウイスキーのような香りもしなくはないんですよね。
多分違うとは思いますけど。
甘くてスモーキーという味わいを想像します。

ストレート

まず甘味からなんですけど、塩味もきいていて、さらにそれに負けないぐらい辛味も強いです。
そして期待通りにスモーキー。
酸味もちょっぴり感じますし、フルーティーな口当たりでもあります。
このフルーティーさはブルーベリーのような感じでしょうかねぇ??

加水

まずは少しだけ水を足して飲んでみます。
甘さはちょっぴり控えめになって、酸味と塩味が強いですね。
辛味もそこそこあります。
そしてフルーティーな感じをストレートではブルーベリーって言ったんだけど、ちょっと水を足したことでイチゴのような味わいになってきましたかね。
ブルーベリーとイチゴの中間ぐらいですか。

もう少し水を加えて1対1のトワイスアップで飲んでみます。
さらに甘さは控えめになって、塩味が前に出てきました。
あとは酸味もそこそこきいていて、スモーキーはさらに強まったかな。
後味にはかなり甘味がありますね。
ストレートでは甘味で始まった感じなんですけど、トワイスアップは甘味で終わると感じました。

オンザロック

塩味と辛味が強くて奥の方から甘味がやってくる感じです。
後からしっかりスモーキーな味わいがしますね。
かすかに酸味もあって、オンザロックもちょっぴりフルーティーな感じがします。
このフルーティーさは夕張メロンみたいですね。
ただその夕張メロン感よりも塩味辛味スモーキーさが勝っているので、封じ込められた夕張メロンと言ったところでしょうか。
美味しいです。

水割り

スモーキーかつフルーティーな水割りになりました。
甘味もそこそこあるので口当たりはまろやかです。
アイラモルトのような、どぎついスモーキーさではないので、ピーテッドタイプが苦手っていう方もある程度美味しく飲んでいただけるんじゃないでしょうかね。
しかもフルーティーですから。
今回感じるフルーツ感はスイカのような感じですかね。

ハイボール

とても香ばしくてフルーティーなハイボールです。
僕は食べたことはなくてあくまで想像なんですけど、外側をかなり強めにトーストしたパンで作ったフルーツサンドみたいな味わいかな。
フルーツがしっかり入ってる感じです。
酸味がかなりきいていますし、塩味、甘味もバランスよく、とても美味しくいただけてます。
この香ばしさには、スモーキーな味わい、ピーティーさも含まれます。
スモーキーでフルーティー、そしてバランスのいい味わいというところですか。

ウイスキーミスト

ちょっぴり苦味走った甘口でフルーティー&スモーキーな味わいです。
ハイボールよりもフルーティーだけど甘さは控えめなので、甘味はそんなにいらないという方はこっちのほうが美味しくいただけるんじゃないでしょうか。
(僕は大きい粒の氷で作ったハイボールの方が美味しくいただけました)
クラッシュアイスで作ったウイスキーミストも本当に美味しいので、どちらも飲んでいただきたいところですね。

総評

よく立ち寄る店でグレンタレットをよく見かけていたんですけど、今回初めて「ピーテッド」があったんです。
見た瞬間に迷わず手に取ってレジに向かっていました。
いずれはグレンタレットのテイスティングもやろうと思っていたんですけど、どこから始めようかを悩んでたんですね。
特に5000円以内って決めているので買えるものに限定されるじゃないですか。
その縛りだと今までグレンタレットは2つぐらいあったのかな?
そこに今回のピーテッドが加わったわけですよ。
スモーキー好きな僕はどうしても飲みたい衝動にかられ、買ってしまいました。
過去にこんな感じで買って失敗したこともたくさんあるので、今回もさほど期待せずに買ったんですけど、結果としては大正解!!
かなり僕の好みに合うウイスキーでした。
売られている状態は麻袋に入っていてかなり高級感のあるイメージなんですけど、その割にはお手頃な価格。
実際飲んでみるとスモーキーさはある程度は期待通りですが、それ以上にフルーティーな味わいというのがとても嬉しかったですね。
今回かなり文章が長くなってしまったんですけど、これはおそらく美味しかったからだと思います。
ザ・グレンタレットピーテッド・・・とても美味しかった。
衝動買いで初めて成功した気がします。

甘味

6.0

酸味

7.0

苦味

4.0

辛味

5.0

燻味

6.0

塩味

7.0

刺激

4.0

コク

6.0

お気に入り度

9.5
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