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スペック
名前 | マクドール スペイサイド |
タイプ | シングルモルト |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 2,178円(税込) |
スペイサイドらしさを持ちつつも、酸味が特徴的なウイスキー
1879年創業のマクドール・ウイスキーはハイランド、スペイサイドで生まれ、ヴィクトリア朝時代(1837年〜1901年)からこれまで生き残っている数少ないウイスキーです。
もともと、グラスゴーのウイスキー商人ジョン ホプキンス & カンパニーによって製造されていたのが、1800年代後半には、マクドールはおそらくトバモリー モルトやスペイバーン モルト、さらにはオーバンも製造していたと思われます。
これらのライセンスはすべて、マクドールウイスキーの現在の所有者に譲渡されています。
麦芽を使用した単一の蒸留所で造られ、オーク樽で熟成されています。
販売はホワイト & マッケイと提携していますが、マクドール蒸留所の所在地、所有者、製造方法に関する具体的な詳細は容易に入手できません。
飲んでみた感想
香り
灯油のような感じと蚊取り線香のような匂いが一緒にしてきますね。
蚊取り線香は燃えている状態です。
もちろん灯油に引火しないように気をつけなければいけませんけどね。
冗談はさておき、もう1つあるのが醸造酢のような香りですかね。
ここまで言うと、あまりいい匂いが想像できないかもしれないですけど、ウイスキーとしてはなかなか良い香りです。
ストレート
まず塩味、酸味、辛味この3つが強く感じるんですが、その後から濃厚なバニラアイスクリームのような味わいがして余韻にも甘味が残ります。
レーズンのような味わいも少しありますかね。
初めにガツンと来て最後にふわっとした感じです。
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加水
まずは水を少しだけ足して飲んでみます。
ストレートと同じような味わいなんですが、酸味が一歩前に出てきた感じです。
この酸味は柑橘系のようなものではなく、リンゴ酢とかそういったいわゆる「お酢」の酸味ですね。
もう少し水を加えて一対一のトワイスアップにしてみます。
やはり酸味はきいているんですけど、同時に生クリームのようなちょっぴり甘い感じがあって最後に辛味が来ますね。
かなり薄まっているのでストレートの時とは比較はできないんですが、こちらは逆にふわっとしたところから最後にガツンって感じです。
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オンザロック
何て言うか、酸味と甘味の絶妙なハーモニーというかそういうものを感じます。
ウイスキーの味わいは存分にあるんですけど、ここからアルコールを無くしてしまうと氷を入れた美味しいリンゴ酢にさらに甘味をつけて飲んでいるように思えます。
後味のあたりで辛味は少しあるんですけど、苦味はほとんどないですね。
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水割り
オンザロックをそのまま薄めたような感じなんですが、強いて言えば酸味は水割りの方が弱いですね。
そして水割りの場合、後味はほんのりですけど苦味があります。
特別美味しいということはないんですが、飲みやすくて無難な味わいです。
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ハイボール
青りんごサワーのような味になり、ウイスキーという感覚ではないですね。
本当にサワーといった味わいなので、普段から青りんごサワーを飲んでる人にはソーダ割りにすると美味しく飲めるんじゃないでしょうか。
あくまでも僕の個人的な感想なので参考程度にとどめといていただきたいんですけど、そんな味わいです。
味とは別の話になってしまうんですが、ソーダ割りにした時にきれいにグラスの周りに泡が細かく見えていてとても良いハイボール画像ではないかと思います。
いわゆる映えるハイボール写真を撮ろうと思ったらこれはおすすめですね。
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ウイスキーミスト
ハイボールに苦味を少しプラスしたような味わいです。
詳しい説明はハイボールと同じなので、ハイボールの項目に少し苦味がプラスされているか、という想像をしていただければ間違いないと思います。
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総評
まず香りでは灯油や蚊取り線香と、かなりひどいことを言ったんですけど、その他に醸造酢という表現をしていました。
その「お酢」が飲み始めてみるとリンゴ酢に変わり、ストレートからソーダ割りにするまでの間、ずっとベースにあった感じがします。
酸味が強いウイスキーという印象ですね。
今までかなりの数のウイスキーを飲んできましたが、酸味が一番前に出てくるというのはあまりなかったと思います。
そう考えるとこのウイスキーの個性は酸味なのかな。
どこの蒸留所かは不明なんですが、原酒になっているシングルモルトを是非飲んでみたいなと思いますね。
スペイサイドはしっかり感じつつも酸味がやや強めという個性のあるウイスキーだと僕は思いました。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度