スペック
名前 | ベル |
タイプ | ブレンデッド |
製造元 | アーサー・ベル&サンズ社 |
キーモルト | ブレアアソール、インチガワー、ダフタウン、グレンキンチー、カリラ |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 1000ml |
購入時価格 | 2,178円(税込) |
一家に一本常備しておきたいお手頃ブレンデッドスコッチ
ベルの歴史を遡ると1825年、トーマス・サンドマンがスコットランドのパースシャーで創業し、彼の死後はジェームズ・ロイとアレックス・ミラーに引き継がれました。
その後1845年、アーサー・ベルが加わると1851年から一貫性を高めるためにモルトウイスキーのヴァッティングを始め、モルトとグレーンウイスキーを組み合わせて独自のブレンデッドスコッチを生み出しました。
ベルと2人の息子が事業拠点をパースに移し、1895年に「エクストラ・スペシャル」を商標登録、アーサー・ベル&サンズ社が1896年に生まれました。
1904年にはベルの名前を初めて使用したウイスキーを発売しました。
ベルを生産しているブレアアソール蒸留所は、1798年に設立、スコットランドでも古い現役蒸留所のひとつです。
厳選したグレーンウイスキーとモルトウイスキーをブレンド、オーク樽で熟成させることで、ベル独特の風味をより豊かなものにしています。
家族経営であるベルは情熱を持って一貫した品質のブレンドを生み出し、時折襲う試練に耐えてきました。
“AFORE YE GO “というフレーズは兵士への餞別として贈られた言葉だそうです。
意味は「あなたが行く前に」。
またの意味は「もう少し長く滞在して、ドラムを分かち合いましょう」ということだそうです。
1978年には英国で最も売れているブレンデッドスコッチとなり、ブレンデッドスコッチ市場の約35%のシェアを占め、1970年からの10年間で生産量は年間475万リットルから1,344万リットルに増加しました。
現在、英国、南アフリカ共和国、スウェーデン、スペインを筆頭に世界約120カ国で愛飲されております。
2021年12月、6年ぶりとなるテレビCMやラジオ、ソーシャルメディアなどに100万ポンド投資して、新しいデザインのベルの広告を展開しました。
ロバート・バーンズのスコットランドの詩「Auld Lang Syne」に合わせて鳴るドアチャイム。
クリスマスシーズンにベルに立ち寄ってほしい、ベルに対する国民の愛を再燃させることを目的としています。
ラベルデザインは創業者アーサー・ベルから続く伝統を現代的デザインで表現、アイデンティティを維持しつつ、他のウイスキーと並ぶ棚で目立つようにしました。
飲んでみた感想
香り
レーズンのような香りがします。
そして、わずかですけど炭のような匂いもしますね。
何度か鼻を近づけているとちょっぴりアンティーク家具に使われているニスを塗った木のような香りもします。
ストレート
ちょっと苦味走った甘味があって、酸味もほどよくきいてますね。
香りの時にレーズン香を感じたんですけど、味でもやはりレーズンの味わいがあります。
後味にちょっぴり炭っぽいスモーキーな感じもありますかね。
甘味が主体ですけど苦味やら酸味、塩味、燻味などいろんなテイストが感じられて華やか。
加水
まずは少しだけ水を足して飲んでみます。
酸味が増してレーズンっぽい感じがより強くなりましたね。
そしてとてもウッディな味わいでもあります。
苦味は弱まってストレートよりマイルドな味わいに。
後味に甘味とちょっぴりスモーキーさがあって、なかなか美味しいです。
ストレートより水をちょっぴり足した方が僕は美味しいと思います。
トワイスアップで飲んでみます。
ますますウッディな感じになってきましたね。
このトワイスアップでは苦味が前に出てきました。
そしてわずかな甘味と酸味、塩味といったところでしょうかね。
後味のスモーキーさはこれまでよりも増した気がします。
オンザロック
甘くて少し苦味があって、ちょっぴりスモーキーといった味わいです。
後味に酸味と辛味が感じられます。
そして、やはりかすかにスモーキーですね。
これは美味しいオンザロックなので、時間をかけてじっくり味わいたい。
水割り
飲み始め、甘さはかなり控えめで、辛味と苦味が前に出てきました。
ややスモーキーな感じでもあります。
飲み終わって、余韻に甘味をそこそこ感じてきました。
少しずつ味わいが変化するようですね。
少し間をおいてもう一口飲んでみました。
氷が溶けて少し薄まったせいもあるのでしょうけど、とてもピュアな美味しい水といった味わいになりました。
ハイボール
酸味がきいていて、青りんごサワーのような味わいですね。
後味にちょっぴり苦味があるんだけど、その辺はオレンジピールのような感じもします。
甘さはやや控えめなんですけど、とてもフルーティーな味わいで美味しくいただけます。
後味にちょっぴり塩味とわずかにスモーキーな感じがしています。
何口か飲んで行くとレモンやライムのような柑橘系が結構強くなってきましたね。
夏に飲んだらかなりいけるんじゃないかなっていう味わいです。
・・・もちろん夏でなくても十分美味しいんですけどね(^^♪
ウイスキーミスト
ハイボールよりも甘味が出てきた感じがします。
ただ、雑味が感じられてあまりクリアな味わいではないんですね。
甘味、苦味、辛味などが絶妙に悪い具合に合わさってるように思えます。
後味にスモーキーさがあるんですけど微妙です。
僕の個人的な感想で言うと、クラッシュアイスでソーダ割りにしたウイスキーミストはあまり美味しくないかなと思いました。
総評
これまで何度も飲んだウイスキーなんですけど、最後に飲んでからかなり時間が経っていました。
久々に飲んで思ったのは、前に感じてた石炭っぽさがマイルドになったかなという感じ。
今回のリニューアルはラベルデザインだけじゃなく、味も変わりましたか?
以前よりも味わいに広がりを感じました。
はっきり言ってしまうと美味しくなったように思います。
以前のベルのテイスティングの時はまだあまり僕自身慣れていなくて、大した感想を書いてませんでしたが、それにしてもちょっと味わいが変わっている気がしますね。
参考までに旧ラベルのベルのリンクから記事を読んでいただけると幸いです。
新旧どちらもこの価格帯のウイスキーとしてはとても美味しいのですが、特に今回の新ラベルは一家に1本切らさずに置いとくべきウイスキーだと思いました。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度