
スペック
名前 | グレンファークラス 8年 |
タイプ | シングルモルト |
地域 | スペイサイド |
製造元 | グレンファークラス蒸溜所 |
熟成樽 | シェリー樽 |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 4,837円(税込) |
シェリー樽熟成ウイスキーの美味しさを存分に味わえる
ゲール語で「緑の草原の谷」を意味するグレンファークラスは、ベンリンネスの麓にひっそりと佇んでいます。
冬の雪解け水が流れ、下の花崗岩から澄み切った湧き水が湧き出ています。
牧草地が豊かなレクレリック農場の建物は1823年の物品取締法以前に違法蒸留の場所として使用されていましたが、元の所有者ロバート・ヘイがライセンスを取得するまでに13年かかりました。
1865年ヘイが亡くなると、隣人のジョン・グラントが512ポンドでグレンファークラス蒸留所を購入。
1890 年代、ジョージと彼の兄弟は、リースのパティソンズと共同でグレンファークラス グレンリベット蒸留所を設立しました。
彼らは 50% の株式を保有していましたが、最終的に解消されました。
ジョンとジョージは苦境に立たされ、財政の安定を取り戻すために15年間の懸命な努力と家族の献身が必要でした。
彼らは意気消沈することなく、1905年には自分たちの会社J&Gグラント社を設立しました。
今日に至るまで、グレンファークラス蒸留所はスコットランドで家族所有および管理を続けている数少ない蒸留所の1つです。
スペインにある家族経営のワイナリーから、かつて上質なオロロソ・シェリーの熟成に使われていた最高級のヨーロッパ産オーク樽のみを厳選しています。
そして、ガス直火焚き蒸留を今も行っています。
シングルモルトにこだわり、独自の個性を大切にしているため、現在はブレンダーにカスク売りは一切行っていません。
10〜15年前は多くの蒸留所で10年物が下限でしたが、グレンファークラスは2011年に1桁の銘柄、「グレンファークラス8年」を発表しました。
アジア圏や特定の市場向けに流通している銘柄です。
飲んでみた感想
香り
最初に感じたのが生クリームたっぷりのシフォンケーキです。
そして、紅茶のアールグレーなんですけど、茶葉ではなくて液体の方ですね。
ホットのアールグレイティーのような臭い。
菜の花のような香りもしますし、それと一緒に新品の畳のような感じもします。
ストレート
香りから想像したのは軽やかな口当たりなんですけど、実際に口に含んでみるとずっしり来ました。
濃厚な味わいです。
甘味と塩味、そして辛味が強いです。
喉の辺りに心地よいアルコール刺激が残りますね。
アルコール度数40%と思えないぐらいの強さを感じます。

加水
まずは少しだけ水を加えて飲んでみます。
少し柔らかい口当たりになりました。
甘味が前に出てきて、ほんのちょっと辛味が弱くなったかな。
濃厚な味わいのカスタードプリンが液体になったような。
・・・そしてアルコールを加えたようなそんな味わいです。
もう少し水を加えてトワイスアップにして飲んでみます。
グレンファークラス105を最後に飲んだのがだいぶ前なので、記憶の彼方にしかないんですけど、グレンファークラス105ってアルコール度数がかなり高いじゃないですか。
そこに通じるようなものを感じますね。

オンザロック
とても甘口で美味しいオンザロックというのが第一印象です。
塩味、辛味、苦味など、あるにはあるんですけど、濃厚な甘口という一言につきますね。
オンザロックは濃いのに、ほっといたらガブガブ飲めちゃう感じなんですよ。
アルコールの感覚はしっかりありますよ。
だけど、まるでジュースのようにというか、美味しい水と言ってもいい感じでいくらでも飲める。
今までにハイボールとかで、うっかり飲みすぎないようにご注意くださいみたいな、いわゆる「飲み過ぎ注意!!」って言ってましたが、オンザロックでは初めて「飲み過ぎ注意警報」を出しましょう!

水割り
甘口で美味しい水割りです。
オンザロックから引き続き飲んでくると、そのまま氷が溶けて薄まったのかなっていうくらい、オンザロックに近い印象です。
ただし薄まってはいるので、どっちの方が僕の好みかっていうとオンザロックですね。
氷はあまり溶けすぎない方がいいというか、薄めすぎない方が美味しいかなと個人的には思いました。

ハイボール
甘渋でジューシーな感じですね。
赤ワインソーダのような味わいです。
フルーティーで美味しいハイボールです。
最初にこれを飲ませてもらったら「とっても美味しい!!」と言ったと思うんですけど、先にオンザロックを飲んでしまっているのでちょっと違ったのかな。
ハイボールにしてしまうと今まで飲んできた他のとっても美味しいハイボールと同じぐらいになってしまうんですね。
オンザロックを飲んでいなければとっても美味しかったんだと思います。
氷が少し溶けてくると甘味が増してさらに美味しくなりました。
色々言ってしまいましたけど100点満点で言うと92〜93点はつけられる美味しさですね。

ウイスキーミスト
マスカットサワーのような口当たりですね。
苦味はハイボールよりも強くなりました。
そして酸味がかなり出てきてますかね。
ハイボールとウイスキーミストどっちが美味しいかって言われたら、僕はどっちもどっちという感想です。
それぞれちょっぴり違う味わいになるのでどっちも飲んでみていいんじゃないかなと思います。

総評
最近どのウイスキーもかなり高くなったなったという中で、これが5000円以下で買えるというのは嬉しい限りです。
かつてはグレンファークラスのラインナップでも5000円以内で買える物が何点もあったんですよね。
5000円以下で買えていたグレンファークラス105が9000円近く、いや9000円以上するのかな?
今、5000円以下で買えるのは「グレンファークラス 8年」とノンエイジのヘリテージだけですからね。
僕の記憶ではこの「グレンファークラス 8年」は10年や12年より後にリリースされたと思います。
出たての頃は10年と同じぐらいか、少し高かいくらいで売られていた記憶があるんですが、今は貴重なグレンファークラスになってしまいました。
飲んでみると美味しいんですよ!
味わいも違うし、好みもあると思いますが、12年、10年、105などと比べても「グレンファークラス 8年」は決してそれらに劣っていないと思います。
3〜4年前はグレンファークラがコスパ最強説というのがあったんですが、単に安いというだけでなく1万円以上出してもいいぐらいの味わいだったからと思う人も多かったと思うんですよ。
なので5000円を超えてもコスパが悪いとは思いません。
シェリー樽熟成ウイスキーの美味しさを存分に味わえるのがグレンファークラスのシリーズだと思うんですよ。
今回の「グレンファークラス 8年」も8000円〜1万円級の味わいだと思います。
ネット検索をすると、今回購入したラベルと違う「グレンファークラス 8年」が出てくるんですね。
僕も思っていたのですが、yahoo!知恵袋でもなぜ違うんでしょうって質問していた方がいらっしゃいました。
回答の中にはこれ(今回のもの)は古いバージョンなんじゃないかとあったんですが、こっちが新しいラベルなんじゃないかと思っています。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度