スペック
名前 | ジョニー ブロンド |
タイプ | ブレンデッド |
製造元 | ジョン・ウォーカー&サンズ社 |
キーモルト | カーデュ |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 2,750円(税込) |
飲み心地はアメリカンウイスキー
ジョニーブロンドが初めて提供された場所はテキサス州ヒューストンでした。
ヒューストンは文化的でエネルギッシュな都市です。
多くの人がそこに惹かれて、やってきます。
ジョニーウォーカーもそこに注目したのでしょうか。
ヒューストンを拠点とする会社と提携し「Big Walls Big Dreams Festival」を開催しました。
テキサスの夏を迎える前のこのフィスティバルに登場した「ジョニーブロンド」は、新しいコンセプトを持ったウイスキーで、新しいものを求めている人たちの関心を集めました。
2021年3月より世界の一部の都市で発売されましたが、発売前にインターナショナル・スピリッツ・チャレンジの金賞を受賞しています。
ジョニーウォーカーのマスターブレンダーであるジョージ・ハーパー氏によって開発されたもので、ブレンデッドウイスキーの味わいの幅を広げるための長年の努力の結果と言われています。
フルーティーなシングルモルトと小麦と麦芽のウイスキーを使用したやや甘いグレインウイスキーのブレンドは、アメリカンオークの樽で熟成され、新たなトレンドを生み出すために作られたそうです。
その味わいはジョニーウォーカーがこれまで作ってきたウイスキーの中でも、用途の広いウイスキーのひとつです。
ジョニーブロンドはカクテル用、特にロングドリンク(長い時間をかけてのんびりと飲むこと)で楽しむために開発されたブレンドスコッチウイスキーです。
レモネードのような柑橘系とミックスし、オレンジのスライスをトッピングなど前提としています。
深みのある味わいはより滑らかで、より甘みが強いのが特徴で、ウイスキーの新しい楽しみ方を模索している方に最適なウイスキーと言えるでしょう。
飲んでみた感想
香り
まず色ですが、ちょっと黄色っぽい感じがします。
ジョニーウォーカーのラインナップの中では比較的薄い方かな。
全部覚えてるわけではないんですけど、他のものより薄いと思いますよ。
では香り。
ウッディな感じです。
オーク樽の匂いなんでしょうかね。
ジョニーウォーカーレッドライフィニッシュを思い起こさせるような香りがします。
砂糖を焦がして、カラメルソースを作っている甘い匂いに近い。
それとは別の燻香もします。
そして、初めに戻っちゃうんですけど樽の匂いが強い、つまりウッディということですね。
味も、きっとウッディなんでしょうね。
ストレート
予想に反してまず甘いですね。
蜂蜜のような甘味に加えて、少し酸味もあります。
辛味苦味が適度なアクセントになっている感じで、ちょっとスモーキーさがあります。
飲み心地としてはバーボンなどのアメリカンウイスキーっていう味わいです。
何も言わないで出されたらこれはバーボンだと思っちゃうだろうな。
口当たりがとてもいいのでストレートでも十分いけると思いますよ。
加水
少しだけ水を加えてみます。
むっちゃ辛くなりました。
甘いのを期待して飲んだっていうのもありますけど、むせてしまいそうなぐらい辛かったです。
二口目はどうでしょうかね
覚悟して飲むとそこまで辛くないんですけど、それでも甘味以上に辛味が強くなった感じです。
トワイスアップにしてみます。
苦味が強くなりました。
水を少し加えたところで辛味が強くなり、もっと水を加えたらそこに苦味が加わると言う・・・普通に考えると逆なんじゃないのっていう展開ですね。
ストレートからここまでが全てあべこべじゃないのって思います。
オンザロック
甘渋です。
重厚感のあるオンザロックです。
コクがあると言っていいんじゃないでしょうかね。
苦味、渋みもあるんですけど甘味もかなり強いですから、これはこれで飲みやすいです。
濃厚な蜂蜜やカラメルのような甘味なんですが、このオンザロックを飲んでいるとやっぱりバーボンを飲んでる気分になりますね。
水割り
すっきりした飲み心地でとても飲みやすいです。
甘味は残しつつも辛味、苦味などはほとんど感じません。
軽い口当たりながら、決して薄い感じではないんですよ。
さっき加水した時もそうだったんですが、水を加えて薄まる感覚はあんまりないですね。
濃厚な蜂蜜の味わいがしっかりあって、やはりバーボン感はあります。
ハイボール
このウイスキーがカクテル向きという触れ込みだったので、ハイボールとオレンジハイボールを両方作ってみました。
まずは普通にソーダ割りから飲んで行きます。
甘くて酸味が効いていてフルーティーな味わいです。
そしてまた言ってしまいますが、バーボンを飲んでる感覚なんです。
でも、ここ数年はバーボンを飲んでないのでどんな感じだったのかちゃんと覚えてない上に、バーボンをよく飲んでいた頃でもロックとか水割りで飲むことが多かったんで、ハイボールがバーボンぽいかどうかって言い切れるのか?と思うんですけど。
I.W.ハーパー的な味わいなのかなと思います。
100%オレンジジュースを購入してきて、ウイスキー+オレンジジュース+炭酸でオレンジハイボールを作ってみました。
美味しいとは思うんですけど、このウイスキー自体が美味しかったからこんな飲み方はもったいないんじゃないかと思っちゃいますね。
他のウイスキーでオレンジハイボールを作って、どっちが美味しいか飲み比べてないと本当にカクテル向きなのかわからないですね。
他のウイスキーでオレンジハイボールを作って、どっちが美味しいか飲み比べてないと本当にカクテル向きなのかわからないですね。
なので予定になかったんですけど、デュワーズ・ホワイトラベルでオレンジハイボールを作って比べてみます。
なるほど・・・納得のいく答えが出ました。
確かにこのジョニーウォーカーブロンドで作ったオレンジハイボールの方が美味しいです。
オレンジジュースとウイスキーの融合っていうものがうまくできてるんですよね。
それに対してデュワーズで作ったオレンジハイボールは雑味があります。
ジョニーウォーカーブロンドで作った方はオレンジジュースの美味しさとウイスキーの美味しさしかしません。
味の強いもので割ると、元のウイスキーが何であってもあんまり変わらなくなるんじゃないかと思っていたんですがそれは間違いだったようです。
このウィスキーは確かにカクテル向きなんでしょうね。
総評
久々にバーボンを飲んだ気分です。
スコッチウイスキー一筋の自分には新鮮な感じがしましたね。
でもこれはスコッチウイスキーなんですよ。
なんとも複雑な感じになってしまいました。
今回はやまやの店舗で購入したんですが 、ポップに「 ベリーや トフィーノ香り漂う、スムースデライトカクテル向けのウイスキーです。」と書かれていました。
なのでストレートやオンザロックで飲むのはどうなのかなと思ったんですけど、実際飲んでみるとストレート、オンザロック、水割り、ハイボール、いずれも美味しく頂けました。
唯一、常温で水を加えた状態があまり芳しくなかったですね。
そしてこのウイスキーの売りである「カクテル向け」というところは最後のオレンジハイボールで威力を発揮したと思います。
でもそのままいただいても、とても美味しいウイスキーとも思いました。
スコッチウイスキーと考えると異色なものではあります。
このウイスキーが造られた背景がよくわからないんですけど、なにか理由があるのかもしれませんね。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度