何十本も飲んできた今、どんな感想が出てくるか試してみました
スペック
名前 | ジョニーウォーカーレッドラベル |
タイプ | ブレンデッド |
製造元 | ジョン・ウォーカー&サンズ |
キーモルト | カーデュ、タリスカー、ラガヴーリン、カリラ |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 1,518円(税込) |
以前より美味しくなった気がする
レッドラベルはこのブログの最初のレビューです。
数年経った今、再度テイスティングをしました。
1820年、農業を営んでいた父親が前年に亡くなり、若きジョン・ウォーカーは農地を売却した資金を元に、キルマーノックの町で雑貨商を始めました。
厳しい人生のスタートとなりましたが、彼は燃える心と希望をもっていました。
当時の食料品店らはシングルモルトを取り揃えていましたが、安定した供給ではなかったことに彼は納得できず、いつでも美味しいウイスキーを提供できるように自分でシングルモルトをブレンドしました。
このブレンデッドウイスキーは大変好評を得ることになります。
ジョンは1857年に亡くなりましたが、事業は息子のアレクサンダーが引き継ぎ、好機にも恵まれました。
産業革命の渦中にあったイギリスは、キルマーノックに鉄道が開通し、世界の隅々まで大船で商品を運べるようになったのです。
1867年、アレキサンダーは斜めのラベルと四角いボトルが特徴的で、棚から目立つように象徴的なボトルを発表しました。
1908年、アレキサンダー2世はブランドのシンボルを必要と感じ、イラストレーターのトム・ブラウンに依頼、ストライダー・マンが誕生しました。
ラベルカラーにちなんでジョニーウォーカー レッドラベルとブラックラベルが誕生したのもこの頃です。
現在では200カ国で販売され、ブルーラベル、ゴールドラベルなどラインナップは続々と充実しています。
ジョニーウォーカー レッドラベルは比較的多くの酒販店で見かけられます。
熟成年数の若い原酒が使われていることもあって安価ではありますが、キーモルトにタリスカーが含まれていることもあり強めのスモーキーさがあります。
レッドラベルの公式イメージには「花は炎の中に咲き、蜜は煙の上に流れ落ちる、燃えるような刺激を与える」とあります。
この鮮やかに咲き誇る一口は、カクテルなど混ぜて飲むこともおすすめしています。
これからもスコッチウイスキーを代表するブランドとして歩み続けて行くのでしょう。
飲んでみた感想
香り
木工用ボンドのような匂いと、墨のような匂いが一緒にしてるかな。
ちょっとハーブ系の何だろう、ミントのようなスーッとした香りもしますね。
ストレート
とっても深みのある、そしてコクのある甘味です。
辛味も程よくありますし、塩味も少々味わえる感じですかね。
適度なアルコール刺激もあって、とてもバランスがいいです。
後味にちょっとだけスモーキーさを感じます、ほんのちょっとですけど。
この段階ですでに以前飲んだジョニ赤とはちょっと味わいが違うのかなと思えます。
加水
まずは少しだけ水を加えて飲んでみます。
口当たりがまろやかになって甘味と一緒に辛味がかなり前に出てきた感じなんです。
ストレートの時はずっしりとした甘味だったんですが、この甘味はもっと軽やかでライトな感じでストレートよりも飲みやすいかな。
後味はちょっぴり苦味があります。
もう少し水を加えて1対1のトワイスアップで飲んでみます。
甘さ控えめになりました。
そして苦味が少し前に出てきて、同時にスモーキーさもストレートよりもさらにあるかな。
オンザロック
ウッディでとても甘口な美味しいオンザロックです。
後味に心地よい辛味と苦味があって、やはりちょっぴりスモーキーかな。
コクのある甘口なオンザロックでした。
水割り
甘味7、苦味3ぐらいのスイートビターな味わいです。
とても口当たりが良く飲みやすいです。
美味しい水割りだと思いますね。
ハイボール
甘口で程よく酸味の効いたフルーティーなハイボールです。
ジューシーという言い方もできますかね。
後味にちょっぴり苦味とかスモーキーな感じがあるんですけど、とにかく飲みやすくて美味しいハイボールです。
ウイスキーミスト
フルーティーな味わいなんですけど、ハイボールよりは甘さ控えめ。
苦味の方がちょっぴり強くなって、酸味はあまり感じないです。
その分ちょっぴりスモーキーな味わいになったような気がします。
甘さ控えめがお好みな方はこういう飲み方がいいかもしれないですね。
総評
何しろ甘味が強いこと、スモーキーさが増したように感じられて、以前飲んでいたジョニ赤とずいぶん味わいが変わった気がしました。
昨年、マスターブレンダーの方が変わったということでどうかなと思ったんですけど、やはりかなり風味に影響があったんでしょうか。
これまでも美味しいウイスキーだとは思っていましたけど、最近は値段が少し上がったとはいえ、さらにおいしさが増したように感じました。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度