スコッチウイスキーって自然と密接な感じよね。
スペック
名前 | グレンターナー ヘリテージ ダブルカスク ポートカスクフィニッシュ |
タイプ | シングルモルト |
製造元 | ラ・マルティニケーズ グレンマレイ蒸留所 |
熟成樽 | ポート樽 |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 2,178円(税込) |
2000円前後で入手できるシングルモルト! リーズナブルではあるが・・・
グレンターナー ブレンディング社は1981年に設立された企業です。
フランスの企業ラ・マルティニケーズ社が1969年に立ち上げたブレンデッドウイスキーと、グレンターナーの「ピュアモルト」ブランドを管理する企業でした。
この頃の「ピュアモルト」はブレンデッドウイスキーで生産されていました。
2008年、グレンターナー ブレンディング社はグレンモーレンジィ社からグレンマレイ蒸留所を購入します。
買収したことにより、グレンマレイ蒸留所ではシングルモルト・ウイスキーの「グレンマレイ」と「ラベル5」のキーモルトを生産。
同時に、「グレンターナー」はシングルモルトに生まれ変わり、グレンマレイをボトリングしたものになりました。
その頃には、スコットランドでは40年ぶりとなるグレーン蒸留所、スターロウ蒸留所の建設がバスゲイトの敷地で開始。
グループは2010年のスターロウ蒸留所オープンを機に、グレンターナー社に社名を変更することになりました。
今回のグレンターナー ヘリテージ ダブルカスクシングルモルトの特徴は、ダブルマチュレーションプロセスにあります。
オーク樽で5〜6年熟成させた後、ポート樽で最低12ヶ月間仕上げます。
このダブルカスク製法により、オーク樽のウッディな風味とポートワイン樽のフルーティな香りを併せ持つスコッチウイスキーが生まれます。
スペイサイドのあるハイランド地方はスコットランドで最も大きく最も自然が豊富な地域で、森は長い歴史を持ち樹齢数百年の木々があります。
グレンターナー・シングルモルトの熟成に使用される樽は「木」でできていることから、「グレンターナーの森」は環境保全のために2021年に植樹され、現在は1,000本の木で構成されています。
飲んでみた感想
香り
注いでいる間にも樽の香りがしっかり漂ってきました。
ウッディな感じです。
鼻を近づけると古い木製家具のような匂いがします。
ちょっと草っぽい感じもしますね。
お線香のような香りです。
アルコール刺激はそこそこありますが、ものすごく強くは感じません。
ストレート
甘味、辛味、苦味と順にきました。
そしてアルコール刺激はそこそこ強いです。
喉にちょっとピリッとくる感じですね。
後味はウッディで、 そしてちょっぴりスモーキー。
加水
少し水を加えてみます。
甘味がちょっぴり増して、辛味や苦味そしてアルコール刺激は少し抑えられたかなという感じです。
ストレートよりまろやかになりました。
後味に苦味が残りますね。
もう少し水を加えてトワイスアップにしてみます。
今度は甘味が引っ込んでしまって、辛味と苦味が強くなりました。
後味も苦いですね。
オンザロック
苦くて辛くてちょっぴり甘い感じですかね。
正直、このオンザロックはあまり美味しいとは思いません。
どうしてもこれを飲めと言われたら、しょっぱくて味の濃い食べ物を食べながらなら、かろうじて飲めるかなという感じです。
ちょっと辛口のコメントになってしまいましたがそんな感じです。
水割り
割と苦めな水割りになりました。
トワイスアップで飲んだ時の感じに近いですかね。
冷やした分だけ少し飲みやすいかなとは思いますけど、安めなウイスキーの水割りと言う味わいです。
ハイボール
このハイボールでようやくポートワイン樽熟成というのが感じられるかな。
フルーティーさがありますが、同時にウッディな味わいでもあるんですね。
そして後味には結構苦味が残ります。
甘味はあるけど、かろうじて無くはないという程度。
フルーティーだけど辛口といった味わいのハイボールです。
ウイスキーミスト
クラッシュアイスのハイボールなんですけど、先ほどのロックアイスで作ったハイボールよりはちょっぴり飲みやすくはなりました。
だけど、味がとてもぼやけて物足りない味わいですね。
雑味がある感じで、いまひとつすっきりとしませんね。
総評
グレンマレイ蒸留所のモルト原酒を使っていて、しかもボートカスクフィニッシュということなのでかなり期待していました。
グレンマレイ クラシック ポートカスクフィニッシュと比べてお値段的に1000円近く安いので、もし同じような味だったら「コスパ抜群ですよね」っていうことになったはずなんですが・・・。
実際飲んでみたら1000円安くてもこっちは買わないかなっていうオチでした。
2000円前後でシングルモルトって言うのも魅力的ではあるんですけど、その価格帯でもっと美味しいシングルモルトありますからね。
わざわざこれを買う必然性は無いように思えました。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度