
正露丸みたいな風味で、ピートが効いたウイスキーの代表格と言われています
スペック
名前 | アードベッグ 10年 |
分類 | スコッチウイスキー |
タイプ | シングルモルト |
地域 | アイラ |
製造元 | アードベッグ蒸留所 |
アルコール度数 | 46度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 4,708円(税込) |
レビュー
正露丸的ピート系の代表格
アードベッグのとてもスモーキーな味わいのピート感はどこから来るのでしょう。
それはウイスキーの原料になる大麦麦芽を乾燥させるのに、ピートというものを燃やして乾燥させているからなのです。
ピートを使うことで正露丸的な臭いが原料である大麦麦芽への香りづけにもなっています。
特にアードベッグはフェノール値が55 ppm と高く、それが強烈な個性の源となっています。
ピート感のもう一つの理由は仕込み水がウーガダール湖から採取したものということ。
この湖の水はピート層を通ってきたものなので、一層ピートの風味が強くなるようです。
ピート感の反面、独特の甘味も持っています。
それはピューリファイヤーというものが蒸留器に取り付けられているかららしいです。
これはアイラ島ではアードベッグ蒸留所だけで、これによってそのピートの強さに加えフルーティーさが出てるのでしょうね。
そしてアードベッグは着色も冷却濾過もされていません。
アードベッグを初めて飲んだのは、知り合いに連れてってもらったバーでした。
タリスカーが好きだと言ったら、マスターが「もっと正露丸強烈なやつ飲んでみますか」ってこのアードベッグを出してくれたんです。
最初、飲んだ瞬間にグラスを遠ざけちゃったぐらい強烈な味!
気づけば脳裏に焼き付けられるようなすさまじい味!
続けて飲んでいたら美味しく感じられるようになっていました。
世の中には「もうアードベックしか飲みません!」という人もたくさんいるだそうです。
そんな人たちのことを アードベギャンと言うらしいですよ。
熱烈なファンのがたくさんいるウイスキーですね。
テイスティング
香り
正露丸をばら撒いたテーブルの上をアルコール消毒したみたいなそんな感じですかね。
アルコール感とは少し違うのスースーした刺激…ハッカとかそういう方向性かな?!
味わったら甘味もあるんじゃないかなって期待を抱くような香りでもあります。
ストレート
意外にも正露丸というよりも山椒を感じます。
うなぎを食べながら飲んだら良いじゃないかな。
アルコールの刺激は若干あるんだけど決して尖った感じではないです。
正露丸とか山椒とか言ってる割にはまろやかで飲みやすい。
加水
アルコール感が若干薄まるけど味はしっかりしていてストレートとあまり変わりないかな。
けれども甘味は強くなりました。
山椒って言ったのを意識したわけじゃないんだけど、網の上でうなぎを焼いている時の炭の香りのような味わいです。
オンザロック
冷やされたからなのか辛さがより引き立っては来るんだけど、後味がクリーミーな感じ。
辛さと相反するものが追いかけてくるみたいな、とっても深い味だと思います。
水割り
甘味がかなり前に出てきて、すっきりとした味わい。
味に対して使う言葉ではないのかもしれないけれど、透明感みたいなものが出てきます。
ハイボール
この飲み方が一番正露丸ぽさを感じるかなと思います!
加水した時にも思ったけど炭な感じです。
そう言うと不味いものを想像しちゃうかもしれないけど、決してそんなことはなく美味しい!
このお酒の特徴が一番強く出てくるような気がします。
総評
スッキリ飲みたいなら水割り、癖の強さに触れたいならハイボール、じっくり飲みたいならロックかな。
僕はストレートが一番おいしいと思いました。
そんなに安いお酒ではないんですが 、これだけの味わいでこの値段って考えたら決して損はしない!
いずれにしても一度は飲んでみていただきたいなとは思います。
チャートと点数

総合点
85点 / 100点
コスパ
他の人の感想

アードベッグ 10年とは知らせずに飲んでもらった感想です!

まさに正露丸!ものすごいクセ感、喉が熱い。
ハイボールにすると美味しい!85点!