訳すと「ロイヤル・ロッホナガー貯蔵庫」ですが、ここでのロッホナガーは「ロッホナガー山」を指していると思われます。
スペック
名前 | ローダーズ ルビーカスク |
タイプ | ブレンデッド |
製造元 | マクダフ・インターナショナル |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 2,178円(税込) |
いろんな顔を見せてくれる、ちょっと癖の強いウイスキー
1834年、当時は地下に理髪店があり、お酒を飲みながら散髪ができることで有名になったバー・ローダーズ。
今もグラスゴーに現存しているこの店のオーナーのアーチボルド・ローダーがブレンデッドウイスキーの「ローダーズ」を発売しました。
友人を招いては自身のウイスキーを飲んでもらい、感想を活用してブレンドの改良を綿密に行いながらウイスキーを磨き上げていきました。
所有権は20世紀初頭にマクダフ・インターナショナル社に移って、中核を担うブランドとなっています。
現在、50ヵ国以上の国にローダーズは輸出されており、特にイギリスを中心にしたヨーロッパで高いシェアを持っているブランドになりました。
「ローダーズ」はハイランド、ローランド、スペイサイド産のモルト原酒とグレーン原酒をブレンドしていますが、スモーキーで力強い風味のアイラ島産は避けているそうです。
特徴的な四角いディンプルボトルのデザインも「ローダーズ」の特徴です。
「ローダーズ ルビーカスク」は「シェリーエディション」に続く『アート オブ ブレンディング コレクション』の2つ目のブレンドになります。
ルビーポート樽で約6 カ月間熟成させることで、わずかに赤みがかった色をしており、風味も他とは一線を画す個性を持っています。
飲んでみた感想
香り
当たり前ですが、アルコールだなっていう香りです。
アルコールにも色々ありますけど、これは焼酎寄りの匂いかな。
話は変わりますが、信州に「天雪」っていう美味しいそば焼酎があるんです。
かなり前に飲んだことがあるんですけど、それを思い出すような感じです。
あまりわかってくれる人は少ないかもしれないですけど。
ミントのようなキリッとした感じとチューリップの花のようなちょっぴり甘い香りも感じます。
ストレート
まず塩味と辛味、そしてアルコール刺激、その後からじわっと甘味がやってくるといった感じです。
後味に苦味を感じると同時に、シェリー樽熟成のようなゴムっぽい感じがほんのちょっとあるんですね。
今回の「ローダーズ ルビーカスク」はポート樽熟成なので、ゴムっぽい感じが少し意外でした。
加水
まず少しだけ水を加えてみます。
甘味は引っ込んで、辛口な味わいになりました。
やはりゴムっぽい感じはあって、その感じはストレートの時よりもはっきりしてるんですよね。
シェリー樽熟成の「ローダース オロソソカスク」との違いを言うと、甘味があるか無いかです。
もう少し水を加えて一対一のトワイスアップにして飲んでみます。
甘口でもない辛口でもない、純粋に美味しい水といった味わいになりました。
ここでまた「天雪」が浮かんできましたね。
「天雪」は本当に美味しい水って感じでごくごく飲めて、アルコールを飲んだ感覚があまりない。
気がついたら相当酔っ払ってるというものでした。
この味わいに似た感じがトワイスアップで感じられます。
オンザロック
口に含んだ瞬間、濃厚な甘味があるんですけど、すぐに苦味や辛味で打ち消される感じがありますね。
余韻に塩味も残り、ポート樽熟成の味わいがしっかり感じられると思います。
ウッディな味わいも好感が持てますね。
このオンザロックは奥行きのあるコクを感じます。
じっくり飲んで氷が溶けるにつれ、甘味や辛味などのバランスも変化していくので、時間をかけて楽しめるんじゃないでしょうか。
水割り
やや甘口でちょっぴり辛味や苦味、酸味などが感じられます。
口当たりまろやかで飲みやすいんじゃないでしょうか。
あまり癖のない水割りになっていると思います。
ハイボール
苦味と塩味が強いですね。
甘味はあまり感じませんが、フルーティーさはあります。
苦味の強いフルーティーさですね。
独特な味わいのハイボールになったと思います。
他のウイスキーのソーダ割りとは一線を画する感じなので、普通にハイボールが好きという方にはちょっと馴染まないかもしれないです。
ウイスキーミスト
クラッシュアイスでソーダ割りにしたウイスキーミストの方が甘味もしっかり感じますし、フルーティーでジューシーで美味しくいただけます。
ウイスキーをソーダ割りにするんだったら、なるべく細かい氷の方がおすすめです。
総評
飲み方によって異なった味わいを感じられて、かなり違う顔を見せてくれました。
ちょっと癖の強いウイスキーというイメージはありますね。
僕個人的にはオンザロックとクラッシュアイスでソーダ割りにしたウイスキーミストが美味しかったかなと思います。
「ローダーポート ルビータスク」とオロロソカスクシェリーエディションには共通点がありました。
元のウイスキーが一緒だから共通点があるのは当たり前ですけど、例えば、本来ポート樽熟成ではゴムっぽさはあまり感じないと思うんですが「ローダーポート ルビータスク」は感じますね。
価格的には税込みで2000円ちょっと超えちゃうので、コスパはあまりいいとは思えません。
この味で1500円前後だったらいいんだけど。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度